復職したいブランクありな看護師必見!ブランク年数別再就職を徹底解説!

看護師キャリアアップ
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看護師の皆さん、こんにちは。

看護師は95%近くが女性という極めて特殊な業界です。

女性率が高いと起こる問題も普通の業界のそれとは異なりますね。

女性社会が引き起こす人間関係などはその典型ではないでしょうか?

もう1つが「出産・子育て」に伴う離職や産休と、その間のブランクと、その後の復職(再就職)です。

今回は後者の出産・子育て・それによるブランク・そして復職をテーマに濃密な内容でみなさんの悩みと向き合っていきたいと思います。

現在、再び看護師として復職を考えるママナースさんたちに特に呼んでもらいたい記事です。ぜひ、最後までお付き合いください。

看護師の結婚・出産・子育てとそれに伴う離職

看護師といえば、その大変さと過酷さから、出会いがない職業に位置づけられることが多いです。

出会いがない=結婚もできない=仕事熱心とリンクされそうですし、みなさんの職場でも40前後で独身で看護師としてバリバリ働く上司をみて、憧れる一方で冷静に「ああはなりたくない」と引く一面があるのではないでしょうか?

職場で働いていると、同僚の姿はよく見かけることはあっても、結婚・出産・子育てとそれに伴い産休・離職をした同僚の姿は見ませんよね。

目に見えるのは、前者の上司のタイプかもしれませんが、実際に多く存在するのは後者の方です。

つまりどういうことか?

復職を考える元看護師さんのみなさんは多数派ということです。

看護師は結婚すると未婚率が上がる?

上記を改めて考えるには1つのトラップがあります。

それは看護師としての未婚率が一般人女性と比べて高いというもの。

このデータを示されると上記の目に見える一面の事実と重なり、「やっぱり看護師は仕事が忙しくて結婚できない、しないくらいの人でないと活躍できない社会なんだ」とハードルが上がってしまいがちです。

しかしこの”看護師としての未婚率が一般人女性と比べて高い”はウソです。

ウソでいいすぎなら、特筆すべきレベルの差はありません。

その理由はこちらでも解説していますが、要するに結婚・出産・子育てを理由に離職する=看護師でなくなっているため、独身看護師の票が集まりやすい調査方法だということです。

看護師が結婚しまもなく離職すると、その人は看護師ではなくなるため、看護師の未婚率があがるというカラクリです。←結婚した看護師が母数に含まれなければ未婚率があがるのは当然ですね。

これも、実際には目に見えにくい復職を考える元看護師ママのみなさんは多数派だということを思考しずらくし、無意味に復職ハードルを上げてしまう良くないデータです。

この章では、復職を考える元看護師ママのみなさんは多数派と、大事なことなので、2度でも3度でも言っておきます。

看護師の復職にはブランク年数が気がかり・・・

前章の結論からは、ブランクがあるのを乗り越えて看護師に復職する人も多数派と考えられます。

しかし、いくらブランクがあるのは多数派だと理解できても、看護師は命を預かるお仕事です。

現実問題、看護師として復帰するには、ブランクによる技術や勘の薄れや体力の衰えは不安ですね。

「実際は大丈夫だよ!」とポジティブな意見もあれば、そうはいっても予習や研修は行っておいたほうがいいという手堅いご意見もあります。

当然、すべて真実です。

個人差や職場の状況もそれぞれ違うので、具体的な状況が自分と近似している意見を参考にするのがオススメでしょう。

こんなことを言っても意味はありませんが、看護師のブランク期間平均は5年5ヶ月だそうです。

20年のブランクを乗り越えた看護師の体験談

※すいません、現在準備中です。

15年のブランクを乗り越えた看護師の体験談

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10年のブランクを乗り越えた看護師の体験談

※すいません、現在準備中です。

8年のブランクを乗り越えた看護師の体験談

8年のブランク復帰された看護師にインタビューしてみました。

この方の場合、8年というブランク期間よりも離職前の勤続年数が2年未満というところがネックだったようです。

それで、8年越しに同じ職場に復帰することを決意したお話になっています。

ブランク年数によらず、離職前の勤続年数がとても少ないという方は参考にしていただけるのではないでしょうか?

5年のブランクを乗り越えた看護師の体験談

こちらは育児のため5年のブランクを経験した看護師の話が載っている記事です。

5年のブランクがあるとさすがに忘れていることもあります。

職場選びはブランク看護師に対して寛容であるところを選んだ方がいいということが読んで取れますね。

臨床経験年数が5年程度あれば、看護実習助手として働けます。

こちらは5年前後のブランクで看護実習助手(実習インストラクター)としてパートで働くママナースの体験談を元にした、「看護実習助手として働くメリット・デメリット・向き不向き」について解説した記事になっています。

看護師として働く場所は病院だけではありませんからね!

3年のブランクを乗り越えた看護師の体験談

3年のブランク復帰された看護師の体験談です。※実際には体験談の聞き話しです。

3年のブランクはほとんど問題ないというケースが多いですが、むしろ離職前の経験年数に左右されます

また、子育て中の看護師さんの場合は、3年ブランクということはお子様がまだ保育園だと思います。

そのため、復帰先の職場は条件がかされることになりますね。

夫や実家家族の協力を尽くしたとしても、どこでも復帰できるということはありません。

近所のクリニックや、病院の外来がオススメでしょう。

看護師はブランク何年目から再就職は厳しくなる?

ちまたでよく言われる話として、おおざっぱなブランク年数別の再就職先の提案をしてみます。

女性社会特有のアレ

復職すると年下看護師が多い

一般的に、ブランクが1年から5年程度の場合は採用を決める際に、離職前の勤務年数を考慮されることが多いですが、ブランク10年以上となると、その前の経験年数はほとんど考慮されません

そのため、ブランク期間が一桁台の頃は比較的どこでも技術的にはスムーズに雇ってくれる傾向があります。

ブランク期間が二桁の大台に乗ると、一年目と同じ扱いというだけでなく、同僚が年下の割合が高くなるので、関係性が難しい、という難点もあります

そうは言っても、場所を選べば就職できるのが、看護師の資格の強い所です。

そこでブランク年数別に、スムーズに就職できる職場をご紹介します。

ブランク3年未満なら【急性期病棟】はイケる!

目指せ復職看護師

展開が早く、即座のアセスメント力、医療技術が求められる急性期病棟に、スムーズに復帰できるのは、ブランク期間3年まで。

医療行為が多く、最新の看護知識・技術が必要となりますので、ブランクが長いと、復職するのは大変です。


ブランク5年未満なら【療養型・回復期病棟】はイケる!

訪問看護認定看護師のなり方高齢者が多く介護量は多いですが、最新技術は急性期病棟ほど求められません

最低限、死の淵の見極めができるのなら日々の生活ケアが主な仕事なので、ブランクが5年あってもスムーズに就職は可能です。

ブランク5年以上でも就職できますが、病棟の為一日の業務量が多く、体力が必要なのと、効率的な動きの勘が戻る点に関して、雇用先から不安がられるでしょう。

ブランク10年未満なら【クリニック・診療所】はイケる!

クリニックや診療所では使う看護技術が病棟よりも限られているので、ブランクが長くても復職可能です。

すでにブランクのある看護師を雇っているクリニックや診療所を選びましょう

ただし、少人数の看護師で回しているクリニックやデイサービスなどは不向きとなります。

復職されたママナースが多いのは比較的大きなクリニックです。

周りにたくさん復職された先輩ママナースがいるので、仕事のことだけでなくプライベートのことまで相談できますね。

そして何より、同じママナースとして働き方に理解があると思います。

ブランク10年以上なら【介護施設】はイケる!

信頼関係の構築

デイケアや、介護福祉施設(特養)といった介護施設はブランクが10年以上あっても、病状が落ち着いている方、もしくは終末期の方の療養上の世話なので、医療行為や力仕事が少なめで、復職しやすい職場になります

ただし、介護保健施設に関しては、在宅復帰に向けた看護が必要な患者もいるし、夜勤もあるので、10年以上のブランクにより『医療的判断が鈍る、働き方が合わない』といった問題起こり、スムーズな就職は困難と言えるでしょう。

ブランクが何年でも経験値があれば【訪問看護師】はイケる!

誰とでも気さくに話せる人

ここまでブランク年数を軸に説明しましたが、最後に離職前の経験があればオススメな職場として、訪問看護をあげましょう。

訪問看護師の良い点は、訪問先の自宅へ直行し、直帰できるところです。

とくにパートであればスケジュールは融通が効き、子供を学校や保育園に送ってから仕事に出たい、14時までには家に帰りたい、早朝から昼にかけてだけ働きたい、夕方から夜にかけての数時間だけ働きたい、など状況に応じて働くことができます。


元看護師がブランク中にできる復職対策とは?

ブランクが空いても就職できる職場は探せばたくさんあります

それでは、職場探し以外の復職対策として、技術力について不安な方への支援があることをご存知でしょうか?

各都道府県にあるナースセンターでは、就業、復職を希望する看護職に向けた就職の紹介・あっせんを含む、色々な支援を行っています。

長いブランクから復帰を希望する看護職向けに、知識力、技術力向上のための研修や実習があるのです。

また、そのような就業支援だけでなく、子育て中の看護職や定年退職者同士が交流できる交流カフェなどの企画も行っています

「お住いの都道府県 ナースセンター」で検索すると、再就職についての支援情報が得られるので、一度見てみることをオススメします。

そして、ブランク明けの復職の為の心がけとして大事なポイント2つです。

  1. 『ブランクがあっても働ける職場を見極める』
  2. 『できなきゃいけないという思い込みを捨てる』

職場の見極めは、先ほどのブランク年数別のオススメ職場を参考に、できるだけ同じような境遇の方がいる職場で、中途採用者ばかりの職場の方が復職しやすいでしょう。

『できなきゃいけないという思い込みを捨てる』ことについては、『かつての自分』ではできていたことを『今の自分』と比較するような気持ちを捨てるということです。

ブランクがあっても仕事をしようと思う自分の勇気をほめて、できないことは職場の方に聞いてみるなり、仕事に慣れてくるのを待ってみましょう。

決して、『できない自分』は迷惑ではなく、仕事をする気持ちがあるだけ、就職先の施設にとっては助かる人材なのです。

このように、ブランク中には就職先探しもスキルアップも大切ですが、ブランク明けにも通じる気持ちの整理も大切なのですよ。

看護師の復職不安はブランク年数だけではない

復職を目指す看護師のみなさんは、ブランク年数だけが不安の本質ではないことも覚えておく必要があります。

そもそも、離職前の勤続年数が低いことが不安

1~2年の看護師経験しかなくて数年~数十年のブランク期間を経てしまった人は、この不安があって当然でしょう。

看護師としてデビューしてからの1年2年の経験はとても濃厚だったと思いますし、意外と覚えているものです。

と、いっても1~2年は短い。

こうなると離職前の経験はPRしずらいですね。

よほど特殊な経験がありそれをそのまま活かせる職場でなければ、「即戦力」はかなり厳しいでしょう。

職場を選べない以上、離職した病院に再就職するか、同期や知人が勤めている病院や施設に(言い方は悪いがコネで)入るかする必要があるかもしれませんね。

もしくは、新人さながらの心構えで努力する必要があります。

託児所・保育園・子育てがまだ途中で不安

ママナースが保育園送迎からの訪問看護イクメンな主夫でもいない限り子育ては母親の仕事です。

また、その方が子供の教育にも良いと科学的にも言われます。

となると、ネックなのは雇用形態でしょう。

ママナースの場合フルタイムでしかも夜勤付きはとても大変ですし、そもそも家族の理解が得られないことも。

フルタイムだとしても、夜勤なしの精神科や外来、その他にクリニックや訪問看護などに従事することが多いのも事実です。

以下に実際に働くブランク明け看護師たちの一日の過ごし方を雇用形態別にご紹介しますね。

正社員・フルタイム勤務の場合

6時台~7時台 朝食の準備から子どものお見送りまでを旦那さんと協力して行う
8:30 勤務開始
17:30 勤務終了後、保育園へ迎えにいく
19:00 夕飯後、子ども3人と旦那さんが入浴
22:00 子ども就寝、洗濯ものを干して入浴し、就寝

時短勤務の場合

6時台~7時台 朝食、子どもを保育園へ
8:30 出勤
9:30 勤務開始
15:30 勤務終了後、保育園へ迎えに行く
17:30 夕飯、保育園の物を洗濯、明日の準備を行う
21:30 寝かしつけ

クリニック・午前勤務のパートの場合

6時台~7時台 朝食、子どもを保育園へ
8:30 出勤、物品の準備・掃除から始まり9時から診察介助
9:30 勤務開始
12:30 診察終了=勤務終了
13:30 帰宅後、夕飯などの買い物、家事を行う
16:30 保育園へ迎えに行く
17:30 帰宅後、子どもと一緒に夕飯と入浴
19:30 子供の寝かしつけ
20:00~21:30 旦那さんの帰宅、夕飯準備と洗濯

というように、勤務時間によって、子どもの就寝時間や、家事ができる隙間時間が変わってきますね。

どのように働けるのか、これを参考に、家族と相談してみましょう。

働けばいいってものではない!?生活費・所得税の不安

ママナースは育児しながらの仕事をしたことのない方は、働いたら家族の生活がどうなるのか不安ですよね。

そこで、必要なお給料を計算してみましょう。

保育所に子どもを預けて働くならば保育料がかかり、その分を自分の給料から差し引いて、残りがいくらか計算してみるのです。

保険また、配偶者がいた場合、扶養に入っている方がほとんどだと思いますが、扶養の範囲内という壁も立ちはだかりますね。

よく聞く、103万円以下というのは、所得税と住民税の扶養控除を受けるための条件です。

所得控除前の給与収入が103万円を超えると所得税がかかり始め、141万円をこえるとしっかり税金がかかるので注意です。

さらに、130万円という額もよく聞きますが、これは配偶者の会社の健康保険の扶養家族となる条件のことです。

しかし、パートであっても雇用先の健康保険に入れる可能性が高いので、仮に配偶者の扶養家族から外れても、保険料の高い国民健康保険に加入するということはあまりないかと思います…が、雇用時に確認は必要ですね。

一番税金がかからない給料は年間で130万円まで、とおぼえておきましょう。

次に、雇用形態を生活スタイルに合わせて考えましょう。

フルタイムでは保育所の時間や子供の体調不良時の勤務の融通が利きづらい…ということもあり、ママナースは時間を短縮したり、パートもしくは派遣で働くという方が多いです。

保育所の審査が通りやすい正社員になりたい方は、育児短時間勤務制度(1日6時間勤務)を利用すれば家事や育児に時間を当てられ、健康保険などの福利厚生も保証されます

パートや派遣勤務であれば、働ける時間や日にちを相談しやすく、残業はほぼないと言えます。

新生児家事や育児の時間、保育所の時間、配偶者の生活スタイルの時間を一回書き出してみて、その時間に合う働き方ができるように、雇用先とは相談しましょう。

※先程掲載した、参考程度に先輩ママナースの一日の過ごし方を参考に。

そして、周囲(家族、保育所など)の協力を得られるかどうかも重要となりますね。

配偶者と子ども以外の家族が遠方にいる場合、頼れるのは行政や民間の保育施設です。

行政の保育施設は、保育園への入園申請ができる時期が決まっているので、お住まいの役場に確認して、申請できるようにしましょう。

しかし、入園審査を通過しても、入園できるのは新年度からという地域がほとんどです。

年度途中から復職を考えているのなら、民間の保育施設を行政の保育園に入れるまでのつなぎとして利用する…という手段もアリです。

ご年配の元看護師が復職したい場合

ご年配看護師復職したいのはママナースだけとは限りませんよね?

最後に数十年以上ブランクを明けて、もう子育てへの不安はない元看護師さんの復職について考えてみましょう。

看護師に必要なのは技術、知識、そして体力です。

この3つに対して、どのくらいの自信があるのかによって復職先は変わってくると思います。

まず、技術に関しては、どのくらいのブランクがあるかが大事になってきます。

採血などの看護技術を最後にしたのはもう何年も前で自信がない・・・なんて人もいるかもしれません。

知識に関しても、医療に関する大きな枠組みは分かりませんが、薬や治療は日進月歩。

私が呼吸器内科で勤めていた数年の間で、抗癌剤は5種類近く新しいものが開発されました。

薬それぞれに特徴があり、新しい薬が開発される毎に新しい知識を覚えるのが正直大変でした。

そして体力ですが、新人の頃はなんともなかった夜勤が、年を追うごとに辛くなっていきました(笑)

ご年配の元看護師にとって、夜勤は少し大変かもしれませんね。

以上のことをふまえると、細やかな技術が必要で、新たな治療や薬を覚えなくてはならず、夜勤が必要な総合病院は少しハードルが高いかもしれません。

私のオススメとしては、クリニックやデイサービスなどが勤務しやすいと考えています。

特にデイサービスなどは、高齢の利用者様とたくさんお話する機会があります。

利用者の方も、若い看護師よりは自分に少しでも年齢の近い看護師の方が話やすいと感じるでしょう。

そして、働く側としても話が合えばより楽しいと感じることができるでしょう。

おわりに

看護に携わっていない時間が10年以上ある場合、再就職はかなり厳しくなりますが、ブランク明けにオススメの職場をご紹介した通り、雇ってくれる所は必ずあるはず。

「自分はこれだけやってきた」という過去に縛られると、復職の際の壁になる可能性があることを心に置いておきましょう。

またブランクの時期に何もしないと復職の不安は募るばかりですので、技術研修や生活スタイルに合わせて雇用してくれる職場を探してみましょう。

せっかく看護師業を再開するのなら、ブランク年数やハードな職場環境に縛られず、お仕事をしていきたいですものね。

ブランク明けで子育てしながら働いている看護師は多いので、先輩ナースの働き方も参考に復職に向けて動き出してみましょう!

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