看護師の仕事内容は、法律上「療養上の世話」「診療の補助」と定義されています。
つまり、病気の方の身の回りのお世話や、医師の診察介助というお仕事のはずですが、「なぜ看護師になるために国家試験が必要なの?」と疑問に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、看護師の仕事に国家資格が必要な理由と、資格の種類について解説していきましょう。

看護師は国家試験を受けるまでが大変?!看護師への道のりとは

看護師の国家試験イメージ

看護師は誰でも勉強して国家試験をパスすれば慣れるわけではありません。
国が認定する教育機関で、決められたカリキュラムを終了したら「看護師の国家試験を受ける資格」が得られます。
教育機関には、専門学校、短期大学、大学があります。まずは、教育機関である学校に入るための受験勉強が必至です。
各種教育機関では、医療や看護に関する講義だけではなく、病院や地域での実習カリキュラムがあり、実習レポート提出や現場教育者の評価を受ける必要があります。

看護師の教育機関は途中退学される方も少なくありません。それだけ勉強と実習が厳しいことを表しています。

資格更新なし!看護師国家資格が持つ強みとは

努力して看護師教育機関を卒業したとしても、看護師国家試験に合格しなければ看護師にはなれません。
国家試験に落ちてしまった場合、看護補助者や介護ヘルパーの仕事をしながら、翌年の国家試験を目指して勉強を続けることになります。とても大変なことですね。

しかし、看護師国家資格は「更新なし」の「永久資格」です。
一度国家試験をパスすれば良いのです。
資格の取得後、看護師としての仕事をしていないからと言って資格がはく奪されることはありません。看護師国家資格が持つ最大の強み、それは「いつでも働ける」ということなのです。

看護師の多様性と国家資格で認められた独占業務について

看護師の仕事は多様です。
入院中患者さんの血圧を測ったり、体を拭いたりすることだけに留まりません。
例えば、病気にかからないように個人や集団に対して教育指導を実施する(産業看護師、看護相談業務等)、介護やケアの方法を指導し組織をマネージメントする(介護施設、訪問看護等)、高度先進医療をサポートする(急性期治療全般、治験等)など様々な業務を担っています。これはほんの一例にすぎません。

国家資格ではそれぞれの職種に“独占業務”といって「その資格がないとできない仕事」があります。
看護師は、医師に次いで独占業務の範囲が広い医療職です。それだけ責任が重く、権限がある職種と言えます。
看護師だけが出来る業務、その行使権と責任のため、看護師になるためには国家試験に合格して国家資格を取得する必要があるのです。

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専門看護師・認定看護師ってどんな人?

専門看護師・認定看護師のイメージ

看護師の皆さん、専門看護師・認定看護師になる看護師にどのようなイメージをお持ちでしょうか?
「憧れる」「いつか目指したい」「カッコイイ」という前向きなイメージと同じくらい、「難しそう」「自分には無理だ」「大変そう」といった消極的なイメージをお持ちの方が多いと存じます。
ですが、専門看護師・認定看護師の資格は自分には程遠い、手の届かないものと思い込まないでください。
一定の経験や現場の推薦は必要ですが、決して特別な人だけが取る資格ではないと知って欲しい!と強く思っています。

専門的な看護の知識をより深め、患者さんへ、地域へ、そして職場で能力を発揮したい。そんな思いを抱いている看護師さんが専門看護師・認定看護師です。

一般の看護師と専門看護師・認定看護師に違いはあるのか

専門看護師・認定看護師ともに、基礎となるのは看護師国家資格です。
現場での一定の経験、知識があることが条件となる日本看護協会が定めた資格です。(資格要件については日本看護協会のホームページをご参照下さい)

つまり、専門看護師・認定看護師は特別な国家試験を受けてなるわけではありません。
あくまでも、現場の看護師としての基礎が必要になるということです。

専門看護師・認定看護師は日本看護協会が定めた資格

医師は医師国家資格をベースに、「循環器科」「消化器外科」「整形外科」「神経内科」などの診療科を選択し専門性を発揮します。
看護師は国家試験に合格し看護師となってからは、就職した職場が標榜する(かかげる)診療科の患者さんをの看護をします。つまり、医療の全般的な知識が必要となってくるわけです。

医療は高度化、細分化しており、病院看護だけではなく「訪問看護」「看護管理」も重要な視点です。
患者さんにより有益な看護を提供するためには、看護師も分野ごとの専門的知識の習得が必要となってきます。
そのために看護の質を保証することを目的に、看護協会が制定した資格なのです。

そのため、専門看護師・認定看護師の資格は、「取っておけば得なことがあるかも」「資格だけ取っておこう」という考え方はできません。
あくまでも専門分野・特定分野の実戦経験が豊富で、実践を継続する事が必至です。

資格は更新制となっており、新人看護師、経験が浅い看護師には取得が不可能な資格ですので、「就職に有利そう」「カッコイイから」というだけ理由ではなれないのです。
頑張ってきた看護師の分野が好き、より学びたいという意欲と、確かな実績が必要なのです。

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まとめ

いかがでしたか?
看護師になるために国家資格が必要な理由と、看護師になるために学校に入ることの大変さ、そして入ってからの勉強・実習・看護師国家試験の受験、と何層ものハードルがあることがお分かり頂けましたでしょうか。
看護師の資格を取得するのは大変な道のりではありますが、国家試験に合格し、看護師として働き始めた時の使命感、誇らしい気持ち、仕事のやりがいは何にも代えがたいものがあります。
また、一般の看護師・専門看護師・認定看護師ともに国家試験に差はなく、より、質の高い専門的な看護を実践したいという熱意、実績があれば普通の看護師も目指せる資格です。
資格要件を日本看護協会のホームページで確認し、自分が目指したい分野を考察してみましょう。

これから国家試験を受ける学生さん、看護師として働き始める方、ブランクありの復帰を考えている皆さんを、当サイトは応援しています!
そして、専門看護師・認定看護師の資格取得をサポートしてくれる職場に出会えるように頑張りましょう。