ナースの本音、あるある、病院裏話を(うっかり)暴露しちゃうぜ

ナースキャップは姿を消している

あなたは、ナースの象徴といえば何を思い出しますか?
白衣、注射器、体温計なども連想できますが、やっぱり頭に乗せた「ナースキャップ(看護帽)」が一番ではないかと思います。
しかし昨今では、このナースキャップを被る看護師さんが姿を消してきていることをご存じでしょうか?
そこで今回はナースキャップにまつわるお話をコラムとしてご紹介いたします。

「看護師と言えばナースキャップ」は、もう古い?

ナースキャップのイラストたち看護師さんの姿を思い浮かべる時、ほとんどの人が頭にナースキャップを被った看護師さん像をイメージするのではないでしょうか。
実際に、「ナースのイラスト」で検索してみると、そのほとんどがナースキャップを被った看護師さんが描かれていました。日本中の人たちに「ナース=ナースキャップ」というイメージが定着していることが分かります。

しかし、最近になって病気や怪我などで病院・クリニックに行ったことのある人は思い出してみてください…担当してくれた看護師さんはナースキャップを被っていましたか?
実は私も、今年の正月に急激な吐き気と腹痛に襲われて、年末年始当番医の病院に駆け込んだのですが、思い出してみるとその時の看護師さんも確かにナースキャップは被っていなかったのを記憶しています。
やはりナースキャップはもう今の時代、どこの病院でも廃止されてしまったのでしょうか?

なぜナースキャップが姿を消しているのか


読売新聞さんの調査によると、68施設の病院の内、ナースキャップを利用しているのは、わずか1施設のみだったそうです。(2017年2月中旬)
これほどまで減っていたとは…ちょっと驚きですが、それではなぜナースキャップを廃止する病院が増えてきているのでしょうか。
その理由についてまとめてみました。

理由その1:衛生的に良くない

ナースキャップは完全固定されているわけではないので、作業中に床などに落としてしまいがちで、患者さんにも触れてしまいやすいため、細菌が付着してしまうことも考えられます。
さらに、ナースキャップの形を保つために用いられる“糊(のり)”が細菌を繁殖させてしまうとも言われています。

理由その2:患者への危険性がある

頭上に注意して作業していても、忙しなってくると頭に何か乗っていても気にしている場合ではなくなります。そんな時、頭の上に目があるわけじゃないので、点滴などにナースキャップを引っ掛けてしまい転倒させたり、カーテンに引っかかったりするため、患者さんにも迷惑が及んでしまう可能性も孕んでいます。

理由その3:面倒だし頭皮にも悪い

ナースキャップを被る以上、ピシッと形を作って糊付けし、正しい被り方を維持しないといけません。しかし、感染症患者の病室などに出入りする際に着脱するのが面倒だったり、髪留めをしてナースキャップを被ることによって脱毛に繋がってしまう場合もあるそうです。

服装も変化している看護師さん

パンツスタイルの看護師さん廃止されつつあるのはナースキャップだけでなく、服装にまで及んでいます。
以前までは「白衣のワンピース」が一般的でしたが、今では上下で分かれているパンツスタイルが主流で、こちらのほうが機動性に優れ動きやすいとナースから評判が良いとのことです。
大手の白衣メーカーさんも、従来までのワンピース型に比べパンツスタイル型のほうが4倍も売り上げがあると言います。

ナースの容姿が変化して、こんな懸念点も…

ナースキャップは、患者さんにとっても「あの人は看護師さんだ」と分かりやい目印のようにもなっていましたが、今ではナースキャップも被らず、服装についてもパンツスタイルに変化したことで、看護師の他にも医療従事者が多く勤務する病院などでは、看護師かどうかを瞬時に見分けづらくなるのではないか、といった懸念点が指摘されています。
ナースキャップの後姿
また、看護学校で恒例となっている「看護師になる誓い」を立て、キャンドルを持って先輩の看護師からナースキャップを被せてもらう戴帽式(たいぼうしき)がありますが、そもそもナースキャップは西洋の修道女が被るベールが原型にあり、それが看護師の「清潔・潔白・清楚」の象徴として扱われるようになりました。戴帽式では、この3つの意味を込めてナースキャップを贈られるものです。

さらに、今ではパンツスタイルが主流化していますが、もともとはキリスト教のシスターが身にまとうガウンが起源となっているそうで、看護師の務めは病人に奉仕することを意味し、元々はシスターが行うお仕事でした。
もしナースキャップが完全に姿を消すようになれば、こういった儀式もひょっとしたら今後はなくなってしまうかもしれません。(現在はまだ形式として続けられているようです。

ナースキャップは「看護師としてのシンボル」的な存在であったので、それが無くなってしまうことは、なんだか少し寂しく感じられます。

まとめ

ナースキャップが消えていく背景には、現場のナースが働きやすくする思いが込められていたんですね。医療は日々進歩していますし、こういった現場での作業を少しでもやり易くするための施策の一つと考えると納得です。来年には医療業界の大改革も計画されていますし、今後も看護師および医療に携わる全ての人たちが、より合理的かつ革新的な発展を遂げていくものと思われます。
…ここからは個人的な意見になってしまいますが、私としては看護師さんといえばナースキャップ!というイメージが強いので、なにか作業の邪魔にならないような新たな仕様のナースキャップを開発してほしいと思いました。やっぱりナースキャップって可愛いですし、白衣とナースキャップの組み合わせってバランスが良くてカッコイイですよね。
今回はここまで!次回のコラムをお楽しみに。