ベテラン看護師が語る新人時代

寝不足と戦う忙しい学生時代を終え、国家試験を突破した新人看護師の皆さん!おめでとうございます。

そして、看護師の世界にようこそ!歓迎します。

これから、一人の看護師として緊張、不安と共に歩き出していきますね。そんな姿は、私達おばちゃん看護師(もといベテラン看護師)からは眩しく、輝いて見えます。今でも30年近く前の新人看護師時代のエピソードや先輩に言われたことを、フッと思い出すことがあります。

そこで今回は、今ならわかる!「新人看護師の時は分からなかったこと」ということで、新人時代に経験したエピソードについてお話します。新生活の参考になれば幸いです。

新人看護師の時に理不尽に感じた指導、数年たって納得することも


新人看護師は、配属された部署でオリエンテーションを受け、段階的に業務を拡大していきます。

学生時代と大きく異なることは、当然ですが「仕事」ということです。プリセプター制度で先輩看護師がペアで教えてくれるシステムもありますが、先輩看護師も仕事しながら新人指導を担当している訳ですから付きっ切りではありません。

  • A先輩とB先輩の指導内容が違う
  • さらにC先輩は分からない

ということもあり得ます。

新人看護師は「A先輩が正しい様な気がするけど、B先輩の知識古っ!C先輩は信用できないわ、あんなことも知らないなんて!」と憤慨することでしょう。指導に対して疑心暗鬼になってしまうこともあります。

ベテラン看護師になった今なら言えます。あの時A先輩が教えてくれたことは「当時一番新しい知識だった」でも「B先輩は、スタンダードで確実な方法を教えてくれた」そして「C先輩は、知らなかったわけではなく、確実なことを教えられないと思ったから断ったのだ」…と。

 

看護師は育った環境、育った時期が違う人の集団である

国家試験を受け、看護師になったばかりの新人看護師は一番新しい知識を持っています。
看護師は、なり方や育った環境が違う人の集団です。看護師国家試験に合格したとは言っても、試験は受け直しませんので、定年近い看護師は40年前に受験したことになります。
看護大学を卒業し看護師になった人、中学卒業後に衛生看護科へ入学し准看護師になった人、看護学校卒業後に結婚子育てでブランクが長い人など様々です。

医療、看護のエビデンスは日々更新されています。習った時は最先端の知識でも、変更されたり否定されたり追加されたりしていきます。看護師は皆、働きながら自分の知識を更新していきます。
看護師は育った環境、育った時期が違う人の集団です。新人看護師が「これが正しい」と思う指導を受けられなかったとしても、必ずしも間違いではないのです。

先輩看護師のアドバイスはいったん聞き入れよう


先輩看護師の中には「仕事がザツいなあ…」「こんな細かい事気にしなくても…」「こだわりすぎでは?」と感じるような人もいるでしょう。
患者さんと同じくらい看護師も個性豊かです。臨地実習の時以上に、働き始めてから個々の看護師のキャラ強さに驚いたものです。

先輩看護師のアドバイスは一見無意味と思えることもあるかもしれません。新人看護師は先輩のアドバイスをいったん聞き入れるように努力しましょう。
もっとも良くないのは、先輩からのアドバイスや質問に、即座に質問で答えることです。

例えば、先輩看護師が「この患者さんの持続点滴は入れ替えなさい。すぐに準備して」と言われたとします。「え、何でですか、今必要ですか?」と答えたとしましょう。
これには「今取り換える必要ないんじゃないですか、意味が分からない」という否定の言葉です。

本当に理由が分からない場合は「はい」と返事してから「勉強不足で分からないので教えてください」と改めて質問しましょう。

新人看護師の時は患者さんとのコミュニケーションを特に大切にしよう

患者さんの中には、病気に対する不安や余裕の無さから「新人看護師に処置されるのは嫌だ!」と拒否的な反応を取る方もいます。また、見慣れない看護師には攻撃的な認知症患者さんもいます。

ベテラン看護師になると、患者さんには指導的、指示的な態度になりがちです。また、患者さんもそれを受け入れがちです。

新人看護師は、患者さんに受け入れてもらえるようコミュニケーションを図っていきます。丁寧なコミュニケーションに時間をかけることが出来る、これは新人看護師時代の特権です。患者さんを知ろうとする思い、寄り添いたいという思いで丁寧なコミュニケーションを図る。素晴らしい事です。

患者さんにとっても、新人看護師は眩しい存在です。活き活きとした姿は患者さんに希望を与えることができるでしょう。

新人看護師の時は誰しも輝いている!希望を持って進もう

新人看護師の時は誰もがキラキラと輝いています。同期看護師との友情、先輩看護師とのつながり、患者さんとのコミュニケーションそのすべてが新鮮です。

新人看護師は技術面でも知識面でも未熟です。個人差がありますので、技術の習得が同期よりスムーズに進まず、担当する仕事に差を付けられ、がっかりすることもあります。
夜勤に入らせてもらえる時期が同期より遅くなり、焦ることもあります。
新人看護師の時に感じる焦りは、その時には大変なストレスですが、努力次第で解決していきます。希望をもって進んでください!

まとめ

新人看護師の皆さん、少しは参考にして頂けましたか?
新人看護師の時には分からなかったことは、仕事を続けているうちに新しい気付きになって自分に返ってきます。
勉強、課題、仕事で忙しい毎日、身体に気を付けて頑張って下さい!