ブラック病院とホワイト病院の見分け方【10選】

看護師転職のコツ
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昨今、どの業界にも潜むブラック企業。
正確な定義ではないですが、一般的な会社では以下のようなものをブラック企業と呼びます。

  • 残業してもお給料が出ない
  • 陰湿ないじめ・パワハラ・セクハラ
  • 長時間の労働を強いて使い捨てる

などなど、労働者側のことを一切考えずに企業の利益だけを優先するような会社のことです。

「看護師には関係ないことでしょ?」…とは言えません。

一般の会社だけに言えることではなく、ブラックな病院は数多く存在しています!

先日のコラム「【徹底解説】働き盛りの看護師が入っておくべき”保険”たち」でもお伝えしたように、医療ミスが看護師の責任に問われることもありますので、できるだけ医療ミスが起きにくく、院内の体制が整ったホワイトな病院に務めたいものです。

そこで今回のコラムでは、ブラック病院とホワイト病院の見分け方についてまとめてみました。

まずは求人広告でブラック病院を見極めよう


どの病院に務めるか迷っている方は、必ず調べるのが求人広告でしょう。
そんな求人広告ひとつ取ってみてもブラックかホワイトかを見極めるポイントが隠されています。

ず~っと掲載し続けている求人広告

求職活動を数日で終えた人には分かりにくい点ですが
半年・一年・それ以上もの間、延々と広告を出し続けている病院があります。
このことから考えられるのは、新人看護師が入っては辞め、入っては辞めを繰り返しているので、ずっと人手不足で定員が空きのままになっているということ。
つまり、ブラックな体制が根付いているということです。

病室・ベッドの数と比較してみよう

ちょっと調べるのは大変ですが、病院のホームページなどを見て、病室・ベッドの数を確認しましょう。
そのうえで、出ている求人広告の募集人数があまりにも多い場合、7対1の看護体制であれば常に人が足りずに募集していることになります。
よっぽど務めた人が嫌で辞めていっている…と予想できますね。

経験者歓迎!経験者のみ!は危険信号

当然のことではありますが、経験がある人が入ってきてくれたほうが助かるのは、どの病院でも同じことです。
しかし、そのことを前面に押し出して広告を出しているのは、ちょっと不信感がありますね。
「すぐにでも力のある人がほしい!」あるいは「未経験者を教えるヒマがない!」と言っているようなものです。
こういった点は、広告に載っている文章を全体的に読んでくみ取っていくと良いでしょう。

病院を見学してブラック病院か見極めよう


広告を見た後、すぐにその病院に面接や書類審査の資料を送るのは危険です。
まずは、どんな状態の病院なのか自分の目で見て確かめましょう!
受け付けを素通りするのは不審者扱いされますので、きちんと理由を話して見せてもらうか、あるいは電話でアポイントを取っておきましょう。

院内が清潔かどうかを見てみよう

床にゴミが落ちていたり、壁のポスターがはがれかけていたり…
そんな状態なら見て見ぬふりをしている従業員だらけで、まともな病院とは言えません。
古い病院ならある程度は汚れているのは仕方ありませんが、老朽化と日常の汚れは別です。
他には、受付の奥にある棚がきちんと整頓されていて、カルテなども機能的に整理されているかどうかがポイントです。

医師・看護師の身だしなみチェック

どうしても体制が崩れた病院では、従業員全体の身だしなみにも影響します。
白衣は常に清潔なものを着用せず汚れがついていたり、看護師も髪の毛がボサボサで化粧も直していないような場合は、ブラック病院の可能性が高いと言えるでしょう。

従業員の態度をチェック

受け付けの事務、医師、看護師、すべての病院でお客様(患者)に対して
何となく不機嫌そうな態度や、面倒臭そうな態度を取ったりする病院なら、スタッフ同士の意思疎通も悪く、組織全体がストレスをため込んでいる証拠です。
こういった点は外部の人が見れば明らかですが、内部の人たちは慣れてしまって気づいていないことが多いです。

ナースステーションの様子をチェック

ちょうど先日の週刊ポスト(2017年6月2日号)にも掲載されていましたが、ナースステーションが妙に静かな病院は要注意です。
外側から見るだけでも、ナースステーションの中の様子はうかがい知ることができます。
ナース同士で多少の笑い声がするのは、むしろ良いことです。心に余裕があるということ。
シーン…と静まりかえったナースステーションなら、看護師・医師・院内にいる従事者同士のコミュニケーションが上手く取れていなくて、患者さんの変化などをせっかく気が付いた看護師がいても、それを医師に伝えられない…といった悪い環境が構築されている可能性のある病院と言えます。

病院内にあるレストランをチェック

こちらも先日の週刊ポストに記載されていたことですが、病院内にあるレストランに看護師がいるかどうかをチェックします。
もし看護師が少なければ、食事する休憩時間すら十分にとれず、休憩室で食事をかき込むように食べて、激務に耐えている…と考えることができます。

いざ面接!その時にもブラック病院を見極めよう


面接では緊張するものなので、なかなか相手の態度などを見る余裕はないものですが
終わった後にでもゆっくり相手のことを思い出して、どんな対応をしていたか考えてみましょう!

面接官の態度をチェック

忙しい時間を割いて面接してもらうのですから、立場的には自分のほうが下のようにも思えます。
しかし、相手もそれは仕事のうち。
どんなに忙しくても、大切な新人看護師の採用を任されているのですから、しっかりとした態度で丁寧に応対するのが当然のことです。
それにも関わらず適当な対応、適当な質問、適当な相槌…そんな面接の雰囲気で進められた場合は、ブラック病院であると言えます。

求人広告に書いてあった条件をチェック

面接に行く前に、もう一度しっかり求人広告の内容を読み返して頭に入れておきましょう。
夜勤の有無、給料面、待遇面、これらの説明を面接で受けて、求人広告の内容と食い違っている点があれば、その場でしっかり確認を取ると良いでしょう。
「あー…広告にはそう書いてあるけど、実際はこうで~」といったように手のひらを反すような返答があれば、怪しい病院であると言えるでしょう。

ブラック病院を見分けるポイントは以上となります。

※上記にあげた全ての項目は、あくまで主観からとられたものですので、該当する病院がすべてブラックであるとは限りません。ひとつの目安としてお考えください。

慌てずに病院を選びましょう


世間的にブラック・ブラックと陰でささやかれているような病院でも、長年勤めているスタッフは大勢いるわけですし、ブラック病院を見極める際にこれだ!と言い切れるような要素を見つけるのはなかなか難しいですね。
結局は自分に合っているかどうかでその病院がブラックかホワイトか決まるのではないでしょうか。

そこで、大切なのは「自分が病院に何を求めるか」につきます。

  • 人間関係・意思疎通の良さ
  • 給料・待遇面の良さ
  • 労働時間・勤務体系の良さ

他にも色々な条件があると思いますが、自分の中で優先順位をつけましょう。
これは絶対に譲れない!これは我慢できる。そういった部分を自分の中で考え、整理し、消去法のようにして自分が求めている病院像・希望する条件を確定させます。
これが出来上がれば、求人広告を見て自分に合っているかどうかの判断材料にもなります。

ブラック病院の広告内容は、魅力的な内容を書き並べて一人でも多く応募者を集めようと必死です。
自分の中で条件を絞り込んで、我慢する部分は我慢すると決めておけば、ブラック病院の魅力的な広告内容に騙されることも少なくなることでしょう。

自分だけで探すのが不安な時は…?

自分ひとりの力で求人広告を探し、アポイントメントを取り、面接する…
こんなやり方ではブラック病院に捕まってしまう可能性も高くなります。

そこで、例えば看護師転職サイト『ナースJJ』という求人サイトさんでは、職場の人間関係や離職率、さらには医療機関の内部情報まで熟知している看護師専門のコンサルタントがいるので、こういったところに力を借りて求職活動を行えば、必ずや満足のいく就職先を見つけてもらえます。

他にもナースコンシェルジュという求人サイトでは、病院の面接ではなく、まずはコンサルタントと気楽に面談して、あなたの希望条件をしっかりとヒアリングして、あなたがどういうタイプの人でどんな職場が合っているかを考え、推薦者プロフィールを作成してくれます。これがあれば病院側にも好印象を与えることができるので、自分にあった病院に就職できる確率がグンッとアップします。

看護師求人サイトは数多くありますが、こういったサイトの専属コンサルタントは病院にとってもスムーズに話が通るので有難い存在です。
上手に活用して求職活動を有利に運びましょう!

まとめ

いかがでしたか?どの病院に務めるべきか迷っている人は、今回ご紹介した点に注力して探してみてはいかがでしょうか。
ブラック病院に務めてしまうと身も心もボロボロになってしまいます。
自分のためでもあり、ひいては患者さんのためでもあるので、しっかりとした病院で働けるようにポイントを押さえてしっかり見極めていきましょう。

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