公務員看護師ってどうなの?民間病院で働く看護師との違いと特徴

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忙しい看護師の皆さん、こんにちは!

民間病院で働く看護師さんはいろいろな不満があると聞いています。毎日残業続き、しかもサービス残業で納得いかない。休みの日も委員会活動で潰れてツラい。急な勤務変更ばかりでプライベートが充実していない。等々。

民間病院で働く看護師さん、公務員看護師が羨ましい!と思っていませんか?

この記事では公務員看護師って実際どうなの?働きやすいの?民間病院との違いは?について解説しています。公務員看護師で働くメリット、民間病院で働くメリットについてまとめています。是非参考にして欲しい記事です。

民間病院より待遇が良い?公務員看護師の実際とは

公務員として働く、ということにどんなイメージを持っていますか?

  • 安定して仕事がある、倒産しない
  • 給料はほどほどだけど、絶対に上がっていく
  • 長く働けそう、定年まで働ける
  • 休みが確実にある
  • 残業が少ない、ほとんどない

一般的には、このような「安定」というイメージが強いようです。公務員看護師の仕事は、民間病院に比べて待遇が良く、楽なのでしょうか?

ハートビート

公務員看護師であっても働く場所が病院である以上、仕事内容には大きく差がありません。看護師として求められるスキル、看護技術、作成が必要な書類も同じと考えて下さい。公務員だから、看護師としての仕事が楽、ということはなさそうです。

同じ7対1看護師配置基準の病棟を比較してみましょう。民間病院は、看護師人数ギリギリで師長をはじめとする看護管理者もメンバーに入れて四苦八苦しているところも多いのが実情です。公務員看護師が働く現場では、少なくもとも人数がギリギリ、または足りないまま運用されているところは無いようです。

公務員看護師が働く現場は、欠員のまま運用される可能性が無いことがメリットと言えるでしょう。

公務員看護師といってもいろんな種類がある

公務員看護師、と言ってもいろんな種類があります。

大きくは、国家公務員と地方公務員に分けられます。公務員看護師が働く場所は、国公立系病院、県立都立府立病院、市民病院、町立病院等が主な場所になります。

それ以外の特殊な分野としては、自衛隊関連、厚生労働省関連、警察病院等になりますがここでの詳しい説明は省きます。

国立病院系で働く場合は、身分は国家公務員となります。国家公務員法という法律があり、勤務時間、給与所得等について定義されており、看護師も国家公務員である以上、この法律に従って勤務することになります。各種公務員の中でも、規律は厳しい方と言えます。

市民病院、町立病院以下の規模になると、国家公務員ほど厳密な規律は無く、自由度が高いようです。ただし、市町村独自の公務員法に従って勤務することには変わりありません。

公務員看護師、といってもいろんな種類があるので、就職を考える時はリサーチが必要です。

入退職しやすいのは断然、民間病院

公務員看護師が働く病院に、欠員が少ない理由を考えてみましょう。

  • 働きやすくて辞める看護師が少ないから?
  • 公務員の仕事が楽だから長く続けられる?

このような理由ももちろんあると思います。公務員看護師になるために、せっかくパスした就職試験がもったいないから辞めない、という人もいるでしょう。

出口

実は多くの国公立病院は、人員の数や質を「年間計画」として捉えています。A病棟は、3月末で3人退職するから、3人補充、B病棟は、欠員が無いけれど業務多忙なので2人補充、といった感じです。

現場の看護師にはどういった影響があるかと言うと「年度末以外の退職は原則として認めない」ということです。

実際にとある国立病院では、年度末で退職する意向があるか、8月頃に確認する作業が始まります。退職の意思を表している看護師に対し、上司が面談を行い退職しないように説得しますが、家庭の事情や進学希望などで退職意思が固い場合は、認められます。

11月頃には、看護部全体の退職見込み人数が決定され、それを元に翌4月採用看護師の人数が決定され、採用試験が開始されることになります。

民間病院では、年度途中であっても辞めたい意向を伝えれば、原則いつでも退職できますし、病院は自由に看護師を募集し採用できます。これらの理由から、民間病院のほうが入退職しやすいと言えます。

育休、産休が取りやすく復職しやすいのは公務員看護師

法律で定められた休暇であっても、育児休暇や産休、介護休暇などは雇用者の申告制によって取得できます

民間病院では、産休明けでの復職を断られたり、理不尽な異動により退職に追い込まれたりする可能性がゼロではありません。特に小規模な民間病院は、複数の産休看護師、育休看護師を抱えていては経営できない事情があるようです。

その点、公務員看護師は間違いなく育休、産休が取得できます。労働者の権利としての休暇がしっかり取れるのが、公務員看護師のメリットでしょう。

民間病院より公務員看護師の方が勉強する機会が多いのか

民間病院と公務員、どちらがより学べる機会が多いか?実は答えは分かりません。

新卒看護師として就職した場合、経年別の教育プログラムがしっかりと確立されているのは公務員看護師かもしれません。なぜなら、大規模な国公立病院では、教育専門の看護師が配置されていて、教育プログラムの作成や評価を行っているところが多いからです。民間病院では、教育担当看護師は現場看護師が師長によって任命され、看護業務と並行して実施されていることがほとんどだからです。

病院の中で、いろんな部署に異動してたくさんの経験を積みたい、勉強したい。と考えている看護師は民間病院に向いているでしょう。

公務員看護師は、最初の配属部署はもちろんのこと、希望する部署への異動が叶いにくい傾向にあります。人員調整は原則として年度単位で行われるため、体調や家庭の事情以外の理由での異動が受理されにくいのです。

民間病院の場合はどうでしょうか。例として、循環器に興味があり、いずれ認定看護師になりたいという希望がある人の場合を見てみましょう。

循環器専門の民間病院に就職して、最初は循環器内科一般病棟に勤務、その後循環器集中治療室、カテーテル検査治療室、心臓リハビリテーション、手術室、救急外来を順に経験し、認定看護師を取るという道筋も可能です。

新卒看護師の場合、公務員看護師の方が確実に看護技術を習得できそうです。看護師経験者で、具体的な目標設定がある場合は、民間病院の方が経験を積めそうです。

公務員も民間病院も、看護師の副業は可能か

民間病院では各病院の就業規則に従います。通常は「原則として副業禁止」「病院に申告し、許可された副業のみ可」「本業に支障をきたさない範囲で、病院が許可した内容のみ可」といった内容になっています。

公務員看護師は副業できません。

公務員看護師が内緒で副業して、バレた場合は処罰対象になります。例を挙げると、国家公務員は、人事院で懲戒処分の指針が定められています。兼職許可(副業の許可)の申請をせず副業し、バレた場合は減給又は戒告となるようです

地方公務員も、即刻解雇にはならないようですが、悪質な内容に関しては厳重注意だけでは済まないようです。

副業したい看護師は、公務員看護師は向いていないと言えます。

公務員看護師の採用試験は難しいのか

公務員看護師になりたい看護師さんの心配事は、「公務員看護師の採用試験は難しそう」ということです。

実際、公務員看護師の採用試験は難しいのでしょうか?

国立病院、県立病院レベルの病院の採用試験はやや難易度が高いようです。看護師としての知識以外にも、一般常識、小論文試験があり、2次試験まである事が多いようです。

社会人としての一般常識、接遇、面接のマナーはしっかり押さえておいた方が良さそうです。一般の就職活動用の参考書には必ず目を通しておきましょう。

各公的病院の採用試験は、4月採用試験はかなり競争率が高いところもあるようですが、採用されやすいねらい目は、中途採用です。年度中に急な欠員が出た場合、臨時で看護師募集されることがあります。

新人看護師の場合は中途採用をねらうのは難しそうですが、看護師経験者の転職には適しています。民間病院から公務員看護師に転職したい看護師さんは、中途採用情報をしっかりチェックしておくべきでしょう。

公務員看護師は本当に残業が無いのか

公務員は残業が無い、定時で帰れる、というイメージを持っている人は多いでしょう。公務員看護師は本当に残業が無いのでしょうか?

回答は、働く部署によって違うということです。

夕暮れ

公務員看護師だからと言って、残業が無いとは言い切れないのです。民間病院から転職して公務員看護師になりたい人の理由は、「公務員は時間管理がきっちりしていそう」「残業が少なそう」という本音があるようです。

看護師として働く以上、定時近くなってからの患者さん急変、緊急入院受け入れ、手術時間の延長、検査処置の延長、患者さんや家族との面談などはあり得ます。5時になったから帰ります、という訳にはいかない事情は、公務員看護師も民間病院も同じです。

民間病院でも、残業短縮の取り組みに積極的な病院が多くなっています。公務員看護師だから残業が無い、とは言い切れません。転職を考えている看護師さんで残業少な目の職場に移りたい、と考えている方は残業時間短縮に取り組んでいる民間病院もリサーチしてみるべきでしょう。

公務員看護師のメリットまとめ

  • 公務員は社会的信用が大きい
  • 育休、産休が確実に取得できる。
  • 看護師が欠員状態のまま運用される可能性が低く、マンパワーが安定している。
  • 新人教育、経年別研修が充実している。

民間病院看護師のメリットまとめ

  • 年度途中でも自分の希望があれば退職しやすい
  • 希望部署への異動が叶いやすい
  • 残業時間短縮の取り組みに積極的な民間病院は働きやすい。
  • 副業しやすい

まとめ

いかがでしたか?

公務員看護師、民間病院、それぞれにメリットがあり魅力があります。

いろんな部署に異動したり、副業しながら自由に働きたい看護師さんは、民間病院で働く方が向いているようですね。民間病院は残業が多い、は誤解です。残業時間短縮に取り組んでいる民間病院は増えてきています。

公務員看護師でも民間病院でも大切なことは、看護師さんが自分らしくイキイキと働くことです。希望する働き方、働く場所、経験したいことを叶えるお仕事探しは、ぜひ看護師専門の転職サイトで情報収集してください。

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