看護師が副業して何が悪い!いまどき本業だけっていうのもね…

世間では「働き方改革」が話題となり、本業だけに頼らず能力を生かした副業で、生活を豊かにしよう。という動きが高まっています。

医療、介護、看護業界では副業について積極的に議論されることが少ないのが現状です。

この記事では、看護師の副業について掘り下げて考えていきます。看護師が能力を生かして効率的に自由に副業するために大切なことを解説していきます。副業に興味がある看護師さん、ぜひ最後まで読んで下さい。

看護師が副業したい理由を考えてみよう

看護師さんが副業したい理由を考えてみましょう。

人手が足りないクリニックや、訪問看護ステーション、介護系施設で働いている看護師の友人から「仕事が休みの時だけでも手伝いに来てよ」と、人助け的にアルバイトを頼まれる事は、看護師ならよくある事だと思います。

こんな風に知り合いに頼まれたことをきっかけに副業を始める以外に、看護師が自主的に副業したい理由をメインに考えていきます。
副業をしたい理由は「働き方」を考える上で、重要なキーワードです。

  • 看護師の資格を生かして、とにかくお金を稼ぎたい
  • 看護師以外の仕事をして気分転換したい。
  • アルバイトとして他の職場を経験してみたい
  • 良いなと思ったら正社員で転職したい
  • 余った時間でちょっとお小遣い稼ぎをしたい。

他にもいろんな動機があると思います。動機ごとに看護師の副業について解説していきましょう。

看護師以外の”自分”になってみたい人の副業

20代看護師

20代の経験が浅い看護師さんに多い、副業の動機です。

看護学校、看護大学に行って看護師国家試験を取ったから看護師として働いているけど、本当は友達みたいにおしゃれなカフェやショップで働いてみたかったなあ。看護師で働く毎日は指導、勉強で息が詰まりそう!せめて休日は、看護師以外の仕事を楽しんでみたい。

そんな彼女たちに多いのは、看護師の資格は封印して、飲食店や美容系、販売系、又は水商売で副業するケースです。

この場合、看護師の資格を使って副業するわけではないので、副業で得られる賃金は少な目の傾向です。楽しさ重視の副業と言えるでしょう。看護師や医療関係者以外と接点を持つことが楽しい、という側面もあるようです。

とにかくお金を稼ぎたい看護師の副業

夜勤の月

将来のために貯金したい、子供の教育費やローン返済のためとにかくお金を稼ぎたい、ブランド物や車など買いたいモノが多くてお給料だけでは間に合わない、といったケースです。

お金を稼ぎたい看護師の副業は、看護師業務が手っ取り早く確実です。

正社員の勤務の合間に夜勤専従アルバイトしたり、土日が休みの職場であれば週末の日勤アルバイトすることが可能です。

夜勤専従アルバイトの賃金は、救急受け入れの有無や病院の規模によっても異なりますが、夜勤1回(約16時間勤務)で2万8千円~3万円位が相場ですので、副業でも月に4回夜勤すれば10万円以上の収入になります。

体力勝負の看護師業務ですが、とにかくお金を稼ぎたい人にはおススメです。

他の職場を経験してみたい看護師の副業

バイト

例えば「総合病院の内科病棟でしか経験が無いけど、夜勤も辛くなってきたしそろそろ転職したい。でも、いきなり他の職場に変わるのも不安だし、アルバイトで雰囲気を確認してみよう。」と考える看護師さんの副業です。

他の職場、経験したことのない職種でアルバイトしてお金を稼ぎつつ、いろんな経験ができるところが魅力といえます。

副業で勤めていた病院や介護系施設に転職する看護師も少なくありません。
人間関係や、患者さんの傾向、働きやすさを分かったうえでの転職なので安心感があると言えます。

ただし、アルバイトから正社員になったとたん仕事内容がキツクなったり、アルバイトの時は分からなかった人間関係のもつれが発覚して「こんなはずじゃなかった」と後悔するケースもあるようです。

副業で経験しているから大丈夫、と油断せず正社員の雇用条件や仕事内容はきっちり確認した方が良さそうです。

余った時間でお小遣い稼ぎしたい看護師の副業

暇つぶし

休みが全部潰れるのは嫌だけど、余った時間でお小遣い稼ぎ程度に副業したい、という看護師さんもいるでしょう。

地元で開催されるイベント(地域の運動会など)の救護担当、コンサート会場の救護担当などで数時間拘束される程度の副業や、インターネットを使ったクラウドソーシングなどが合っていると思います。

救護担当のお仕事は、一般募集されておらず知り合いから頼まれるという形が一般的なので、副業としてコンスタントに入れるのは難しそうです。

インターネットを使ったクラウドソーシングは、ブログ記事作成、記事監修、アンケート回答などが主な内容です。ブログ記事は必ずしも医療、看護系ではなく、芸能、美容、娯楽、生活の知恵など様々な分野から自分が得意なものを選べます。パソコンさえあれば場所、時間を選ばずに副業できるところが魅力です。

インターネットを使った副業は、よほどのことが無い限りバレないのも魅力です。

看護師の副業で注意したいこととは

副業は ダメ?

勤務している施設の就業規則を確認しましょう。「申告なしの副業は禁止」とされている施設がほとんどだと思います。

副業が禁止されている最大の理由は「本業に支障をきたす恐れがある」ことです。特に看護師業務はハードですから、日本看護協会でも「交代制勤務のガイドライン」を作成するなど、勤務ごとの負担軽減されるように工夫されています。二交代夜勤の翌日は休みにする様徹底する、など各病院も努力が進んでいるようです。

これらの努力は、働く看護師の疲労蓄積を防ぎ、プライベートを充実させるためだけではなく、結果的に注意力不足や疲労が原因で起こる医療事故、医療過誤を防ぐためでもあるのです。

ところが、正社員で働いている病院に無許可で「夜勤明けで少し仮眠して、副業の夜勤バイトに行く」といったことを繰り返していてはどうでしょうか。正社員として採用している病院としては、何のために勤務を工夫して休息を与えているのか分からない、ということになってしまいます。

副業の疲れが原因で、体調不良や医療ミスを起こされては困りますから、原則副業禁止となっている訳です。

看護師の副業はスケジュール管理が命

正社員として働いている看護師さんが副業する場合、スケジュール管理が大切です。

副業はスケジュール管理がなのです。

スケジュール管理が上手くいかなかった例を見てみましょう。

総合病院の外科病棟で勤務している看護師5年目の鈴木さん。二交代夜勤もこなしていますが、看護師5年目ともなると仕事に自信がついて余裕も出てきました。
交際中の彼氏と結婚を考えており、素敵で豪華な海外挙式を目指して貯金中です。
勤務している病院が夜勤明け、翌日休みという日に、自宅近くの小規模病院の夜勤アルバイトを始めました。小規模病院で、病状の安定した患者さんばかりなので、夜勤は1人体制です。

突然、勤務している総合病院の勤務変更を指示されました。看護師の一人に妊娠が発覚し夜勤免除になったこと、親族に不幸があり忌引きで休むスタッフが出たことが原因です。
鈴木さんの勤務は、師長の指示により大幅に変更されました。もちろん鈴木さんだけでなく、看護師全員が勤務変更の対象です。
休み希望の日はそのままにしてくれましたが、夜勤が日勤に変更になったり、日勤が夜勤に変更になってしまいました。
鈴木さんは予定していたアルバイト先の夜勤に入れなくなってしまい、副業先の小規模病院にどうやって切り出そうか頭を抱えています。

正社員として働く以上、業務が滞りなく円滑に進むよう、協力し合うのが義務です。同僚の病欠、欠員、急病患者発生、その他不測の事態に出される指示に従う義務があります。
鈴木さんの勤務変更も、休みまで返上、となると師長に抗議のしようがありますが「休み希望はそのままで、勤務内容の変更」となると指示に従わざるを得ません。
まさか「アルバイトに行けなくなるので勤務変更しないでください」とは言えませんよね。

副業先の小規模病院も、急に「アルバイトに行けません」と言われ困惑します。勤務に穴をあけることで迷惑をかけてしまいます。

夜勤交代制勤務の看護師ならではのスケジュール管理の難しさです。

公務員の副業は原則禁止、バレたらやっかいなことに

副業禁止

国家公務員、地方公務員問わず副業は禁止されています。警察病院や自衛隊関連病院も副業禁止です。

内部告発、市民からの通報、副業先からの通報などで副業が発覚すると、口頭注意だけにとどまらず、減給等の処罰が下る可能性があります。懲戒解雇までの厳しい処分はなくとも、部署異動は免れないようです。

公務員の看護師さんは副業しないのが賢明でしょう。

副業は黙っていればバレない、と思われがちですが副業で給与所得が発生すれば、所得税が源泉徴収されますので、年末調整で職場にバレます。

もっと自由に本業と副業をこなしたい看護師におすすめの働き方

スケジュール管理の項で出てきた看護師鈴木さんの様に、夜勤がある交代制勤務で働く看護師さんの副業は、あくまでも余裕ある時間を使って行うことになります。スケジュールの主体は、正社員では勤務している病院です。

もっと自由に本業と副業を効率的にこなしたい看護師さんに、おすすめの働き方を提案します。この場合の「本業」とは、社会保険に加入している組織、と定義します。

働き方の一例を見てみましょう。

看護師12年目の田中さん。総合病院で交代制勤務をしていましたが、退職して自宅近くの整形外科クリニックで勤務することにしました。
整形外科クリニックは、火曜日昼から、水曜日、土曜日昼から、日祝日が休診です。お盆休みは6日、年末年始は5日間程度休診となります。
田中さんは、整形外科クリニックで正社員といて社会保険に加入しており、就職時に「副業OK」の許可を取っています。
副業として、火曜日昼からと土曜日昼から訪問看護ステーションで働いています。水曜日、日曜日のどちらかで行ける日は、副業の訪問看護ステーションと同系列のデイサービスセンターで働きます。
訪問看護ステーション、デイサービスセンターとも時給1900円、月平均10万円ほどの副業収入があります。

いかがでしょうか。
看護師の田中さんの勤務は、本業、副業共に勤務の継続性が安定しており、自分でスケジュール管理がしやすい働き方の一例です。
社会保険加入の安定性と、副業のメリットを兼ね備えた自由な働き方と言えます。

看護師が副業で得るメリットとは

看護師が副業で得るメリットは、お金です。でも、お金だけではありません。経験もです。

本業で培った知識や技術を副業で活かすも良し、未経験の分野を習得するも良し、自分のやりたいことを副業という形で叶えることは可能です。一つの病院、同じ部署だけで固定された人間関係に閉塞感を感じている場合、副業で得た人間関係は新鮮に感じられます

せっかくの休みを副業で潰すなんて、しんどくてやっていられない。休みの日は遊ぶべきだ、それ以外考えられない。という看護師さんもいます。しかし、お金を稼ぎながら本業と別の自分を楽しみたい、という看護師さんも少なくありません。

看護師が副業で得るメリットはお金、経験、人間関係です。

副業イコールお金を稼ぐこと、という基本は忘れないで欲しい

副収入

副業も立派な仕事です。副業はお金を稼ぐこと、という基本は忘れないでください。

当たり前すぎて「何言ってるの?」と思われたことでしょう。

大規模病院や急性期病院で正社員として勤務している看護師さん、経験の浅い看護師さんにありがちな傾向ですが、副業先で自分のやり方を押し付けることは絶対に止めましょう。

クリニック、訪問看護ステーション、介護系施設などは、施設ごとに独自の看護方法や取り決めがあります。「今どきこんなやり方古い」「もっと新しいやり方があるのに」と驚き、指導的な感じで意見してしまうことがあります。

郷に入れば郷に従え、です。まずは仕事に慣れることから、人間関係を成熟させることから始めましょう。副業先でも、信頼できる看護師として認識されれば、自然に意見を求められることになってきます。

また、前述の看護師鈴木さんの様に、副業先の夜勤に穴をあけてしまうような事があれば、信頼を失ってしまいます。雇用する側としては、副業だから急に休んでいい、ということになるはずはなく、病棟運営に支障をきたします。

まとめ

いかがでしたか?看護師と副業について考えてみました。

看護師が効率的に自由に副業するために必要なこと、参考になりましたか?

看護師が副業で得られるお金、経験、人間関係でさらに充実した毎日になるように応援しています。