看護学生の皆さん、国家試験勉強と臨地実習の準備、レポート作成の毎日、お疲れ様です。一年生の皆さんは、基礎実習が終わってホッとしている事かもしれませんね。
専門学校2年生~3年生、看護系大学3回生~4回生はいよいよ臨地実習本番、そして国家試験勉強に取り掛かっている事だと思います。
看護学生のインターンシップについて知っていますか?この記事では、
- 看護学生のインターンシップとは何か?
- インターンシップに参加するメリットは?
について、を徹底解説していきます。ぜひ最後までお付き合い下さい。
看護学生のインターンシップとは
看護のインターンシップとは、医療現場の体験学習と思ってください。
インターンシップで医療現場に立って、医師、看護師、患者さんの動きをリアルに感じられます。看護臨地実習とは違ったリアリティーがあり、看護を職業として捉えられる良い機会です。
インターンシップで学べる内容は、インターンシップを開催する病院施設によってバラエティーがあります。看護学生が自分の興味関心の強い分野を自由に選べるのが特徴です。救急外来(ER)や手術室など、臨地実習では体験できない分野が人気の様です。
看護学校の臨地実習では、実習担当看護師(または実習指導担当者)がオリエンテーションを行い、日々の目標や学びをサポートしてくれます。目標管理をしながら学びやすい反面、看護学生の自由度は低いと言えます。
インターンシップは、実際の医療現場を見学することができるので、臨地実習とは異なる自由な視点で学ぶことができる制度なのです。
看護学生がインターンシップに参加するメリットは
毎日の勉強、臨地実習で忙しいのに、
- わざわざインターンシップに参加するメリットがあるの?
- ちょっとしんどそうだけど大丈夫かな?
と思っている看護学生さんに言いたいことがあります。
看護学生のインターンシップに参加するメリットは十分にあります。医療現場をリアルに感じられることは、ドキドキワクワクとお金で買えない貴重な経験になります。
インターンシップに参加するメリットについて解説していきます。
- インターンシップは看護師の採用面接で役立つ
- インターンシップは採用の志望動機に役立つ
- インターンシップは看護師国家試験合格を後押しする
凄く魅力的なメリットですね。
採用面接でインターンシップ参加経験をアピールできる
看護師として働き始める時、どの診療科、分野で活躍したいかを自分で選びます。
まずは一般外科病棟でスキルを磨きたい、と考えてとある病院の採用面接を受けたとしましょう。採用側の病院は
「なぜこの病院に就職したいのか?」
「どんな看護師を目指したいと思っているのか?」
「外科病棟で勤務したい動機とは?」
を知りたいのです。その動機と、看護学生のやる気、熱意を総合的に判断して採用を決定します。
看護学生の時に外科病棟のインターンシップを経験しておけば、その経験を存分にアピールできます。
- 授業で外科領域の看護に関心を持ち、看護学生の時に外科病棟のインターンシップに参加した
- 現場の看護師の動きを見学して、外科病棟の看護師になって手術を受ける患者さんのサポートをしたいと強く感じた
このように、採用面接でインターンシップの参加経験をアピールすることができます。看護学生の時に、自主的にインターンシップに参加する学生は、勉強熱心で真面目な人と評価されます。採用側の病院にとって、大変魅力ある人材であることをアピールできますね。
インターンシップ参加は志望動機の説得力が増す
インターンシップの参加は、看護師になってからも就職・転職の志望動機に説得力が増します。
看護師の転職活動で、頭を悩ませる問題は「志望動機をどう伝えるか」ということです。
- 新人看護師として、一般内科病棟に配属されたけど、なんとなく仕事にやりがいが感じられない
- 病棟看護師より、訪問看護の方が自分に合っているような気がするが自信がない
こんな時、転職活動で志望動機をどう伝えていいか分からないという声が多いのです。
看護学生の時に、インターンシップを経験しておけば、そのことを転職の志望動機に活かすことができます。
志望動機の一例を挙げてみましょう。
新人看護師として総合病院内科病棟に配属され、1年間勤務したが手術室で経験を積みたいという希望が強くなり、勉強しながら頑張りたいと思っている。
看護学生の時にインターンシップで手術室を経験し、手術室看護師に憧れる気持ちを持っていた。
看護学生のインターンシップで訪問看護ステーションの看護を経験し、訪問看護師を目指したいと思っていた。
内科病棟で採血技術、患者観察技術を1年間学んで、訪問看護でも患者さんの看護を出来る自信が付いたので、訪問看護師への転職を決めた。
大変説得力がある志望動機になっています。
普通に、手術室で働いてみたい、訪問看護師になりたい、と志望動機をアピールするよりも説得力が増し、転職への熱意が伝わりやすいと言えます。看護学生でインターンシップに参加しておくと、看護師になってからの転職にも有利に働くと言えるでしょう。
インターンシップは看護師国家試験合格を後押しする
看護学生の目標は、看護師国家試験合格、看護師になることです。看護師になりたい熱意があっても、国家試験に合格しなければなれません。
看護学生はインターンシップに参加することで、看護師になりたい気持ち、看護師になった自分のイメージが出来るようになります。
それは、国家試験に向けて勉強するモチベーションに繋がっていきます。インターンシップに参加したから看護師国家試験に受かりやすくなる、とは言い切れませんが、国家試験合格に向けて前向きに頑張れるモチベーションにつながることは間違いないと思います。
看護師のやりがい、楽しさ、患者さんとの関りで得られる充実感を身近に感じられるのが、看護学生のインターンシップです。
看護学生のインターンシップ参加は、看護師国家試験の合格を後押しする原動力になると思います。
インターンシップはお金で買えない貴重な経験
看護学生のインターンシップは、専門学校看護学生では2年生、看護系大学では3回生の時に参加するのが良いと言われています。卒業論文作成、国家試験勉強に追われる前に参加するのは良いようです。
看護師のインターンシップは、お金で買えない貴重な体験です。
看護師として働き始めると当たり前の日常でも、看護学生のフレッシュな感性で捉えると、学びになることがたくさんあります。インターンシップで出会った印象に残る患者さんや、笑顔が素敵な看護師は「こんな看護師になりたい」という理想や目標に繋がっていきます。
看護学生時代は1回しかありません。インターンシップという貴重な体験を通して、理想の看護師像、なりたい看護師像をイメージできるようになると思います。
インターンシップに参加する方法は
看護学生が意義あるインターンシップに参加するにはどうすればいいでしょうか?
インターンシップを開催している病院、開催期間、日程など、しっかりと情報収集しましょう。どの施設も受け入れ人数は少な目になっていますので、早めの応募が必須です。
インターネットでインターンシップ開催に関する情報を検索し、情報収集を怠らないようにしましょう。インターンシップは、自分が興味を持てる分野に参加することが大前提です。全く興味のない分野に「気軽に参加できそうだから」という理由で参加するのは有意義ではありません。
まとめ
看護学生のインターンシップは、お金で買えない貴重な体験です。さらに、看護師の採用面接で役立つ、採用の志望動機に役立つ、看護師国家試験合格を後押しする、というメリットもあります。
看護学生の皆さん、インターネットで情報収集して、興味ある分野のインターンシップに参加してみて下さい。
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