看護師1年目「転職しよ」←それ、ホントにできるんですか?

看護師転職のコツ
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社会人としてもそうですが看護師として働き出す1年目は、何をするにも初めての事ばかりで、緊張と不安からどうしても気持ちがいっぱいいっぱいになりがちです。

それは責任ある仕事を任されるからというのもあると思いますが、どんなに頑張っても

「もう無理…」

と思ってしまう事もあるでしょう。

毎日指導で怒られ続けてメンタルが崩壊しそうになったり、職場に溶け込めない事もありますよね。

また、プレッシャーや責任感に押しつぶされそうになる事もあるかと思います。

そこでここでは、看護師1年目でも転職できるのか、1年目で転職するリスクやメリット・デメリットを比較し、アドバイスから息抜きまでできる内容となっていますので少しの時間お付き合い下さいね。

看護師1年目で転職する(したいと思う)理由は?

就職して1年目の看護師が転職する理由にはどんなものがあるのでしょうか。

1年目の看護師の転職理由で多いものをいくつか紹介したいと思います。

職場の人間関係に溶け込めない

女性社会特有のアレ

女性社会特有のアレ

看護師の職場はまだまだ女性が多い職場です。

規模が大きい職場になればなるほど派閥があったりするものです。

職場の中でもいくつかのグループに分かれている事が多いので、なかなか人間関係に溶け込めずに悩んでしまう新人看護師も多いみたいですね。

激務で体力的・メンタル的に辛い

新人看護師は朝早く仕事に行き、その日の予習や準備をして職務に就くだけでなく、1日が終わるとその日を振り返った反省もしなければなりませんよね。

患者さんの介助はもちろん1つ1つの業務も緊張しながら施行しますし、体力的・メンタル的な負担は計り知れません。

これらのストレスから体調を崩してしまう看護師もいれば、慣れない体勢での介助で腰や肩、足などを痛めてしまう看護師もいます。

医療行為に自信がない

正しいハサミの持ち方

プルプル…

誰でも最初から自信を持って医療行為ができる訳ではありませんが、何度挑戦してもうまくできないとなると、さすがに心が折れてしまうという看護師も多いのではないでしょうか。

これから先きちんとできるようになるのかという不安や、自分は向いていないんじゃないかという気持ちが転職理由になるケースがあります。

覚える事とやらなければいけない事がたくさんあり、技術・スキルがついていかない

1日に1つの事だけを覚えるのであれば簡単ですが、1日にいくつも新しい事を覚えながら、さらに患者さんとも関わっていかなければならず、頭がパンクしそうになりますよね。

1日の復習をしなければならないのに、明日の予習もしなければ自分も困るし先輩にも怒られる…なんて事はよく耳にします。

働く職場によって覚えなければならない内容は異なりますが、覚えなければならない事が多いのはどの新人看護師にも言える事ですよね。

理想と現実のギャップ

働く看護師のイメージ写真

看護師の理想の業務風景

よくある看護師像は、

「車椅子を押しながら天気の良い時に庭を患者さんと散歩」

のように、時間にゆとりがあって気持ちにも余裕がありそうなキラキラしたイメージじゃないですか?

働いてみるとそんな余裕はどこにもなく、汚物処理や排泄物処理などもあって綺麗なイメージとかけ離れた現実世界に驚いたと話していた新人看護師もいました。

車椅子を押す看護師さんのイメージ写真

現実の業務イメージ

看護師に対する理想が高ければ高いほどギャップに驚く傾向にあるようです。

また、勉強してきた事が全く活かせないと感じる看護師もいます。

確かに、学校での勉強や実習はしっかりやってきたつもりでも、働いてみると臨床と比べ物にならないと感じる人も多いのではないでしょうか。

近くに相談できる人がいない

話しやすい同期の新人看護師や年齢が近い看護師がいると、仕事の相談から愚痴まで話ができる事もあるかも知れませんが、新しい環境ですぐに自分の気持ちを打ち明けられる人ってなかなかいないですし、見つけられないですよね。

相談できずにどんどん自分の中に抱え込んでしまうとストレスなど精神的負担となってしまう事もあるので注意が必要です。

プリセプター制度を導入している職場の場合は、プリセプターとの人間関係の構築もカギになると言えます。

プレッシャー(特に夜勤)に押しつぶされそう

発狂!!

発狂ォォォ!!

日勤帯は看護師が大勢いるので、いざという時に相談したり簡単に助けを求める事ができますが、夜勤になると看護師の数も限られますし、自分にのしかかる責任に押しつぶされそうになりますよね。

「急変したらどうしよう」

「こんなにたくさんの患者さんを自分が担当できる気がしない」

と思うのも当然だと思います。

回数をこなしていくうちに経験を積み、自然と流れを掴んでいくものですが、慣れたと感じるようになるまでは個人差が大きいと言えます。

自分に合っていない(職場、職種)

誰でも1度は「自分は看護師に向いていないんじゃないか」、「この職場は自分に合っていないかも知れない」と思う事があるでしょう。

職場が変わると解決する場合と職種自体を考え直す必要が出てくるケースもあるので、しっかり自分を見つめ直し考える必要があると言えます。

患者さんとの関わり

信頼関係の構築

信頼関係の構築

看護師として働く上で患者さんとの信頼関係構築は避けて通れません。

患者さんとうまく話せない・関われないと感じたり、患者さんの死と向き合う事が耐えられないと感じる看護師も少なくありません。

患者さんと良い関係を築けるようになると看護師の仕事の面白さもわかってくるものですが、新人看護師の場合そんな余裕はまだまだありませんよね。


いかがでしたでしょうか。

新人看護師の転職理由は様々ありますが、複数当てはまった場合は転職したい気持ちが濃厚と言えるのではないでしょうか。

転職するのは簡単ですが、本当に転職して良いのか、看護師1年目で転職するメリットとデメリットは最低限知っておく必要があると思いますので、次でまとめたいと思います。

看護師1年目で転職するメリットとデメリットは?

看護師1年目が転職する場合、そのメリットとデメリットについて知っておきましょう。

1年目で転職するので、リスクもありメリットばかりではありません。簡単にいうと、

看護師1年目で転職するメリット

  • 転職しても知識や経験がない分、転職先の職場でも新人看護師として扱って貰える
  • 転職を考えながら働くより、時間を無駄にしないで済む
  • 自分のやりたい仕事が見つかる
  • 人間関係をリセットできる

看護師1年目で転職するデメリット

  • 履歴書に傷がつく
  • 転職先で「嫌な事があるとまた転職するのでは」と思われる
  • 知識や経験が浅い
  • 根気がないと思われる

人によってそれぞれ他にもメリットやデメリットがあるかと思いますが、一般的には上記の項目が当てはまるのではないでしょうか。

看護師1年目で転職を検討する場合は、失敗しないためにもしっかりメリットとデメリットを理解した上で、慎重に転職を検討するようにしましょう。

絶対に転職に失敗しないために…

転職に失敗しないためにはどうしたらいいのでしょうか。

転職に失敗する新人看護師を少しでも減らすために、転職の際のポイントをここにまとめたいと思います。

今働いている勤務条件と比較する

看護師として転職する場合にまず気になるのは、やっぱり給料と休みではないですか?

どんなに激務な職場でも高収入ならまだ頑張れるかも知れませんし、人材にゆとりがある職場なら休みも取りやすいかも知れないですよね。

給料の面で言うと、手取りがどれくらいになるのか(今と転職後の概算比較)、ボーナスの倍率や支給月(病院によって年1、年2、年3がある)、残業手当はしっかり支払われるのかなどを事前に知っておく必要があります。

休みに関しては、月々の休みと有給の取得率、リフレッシュ休暇などの休暇制度についても知りたいはずです。

1つ例を挙げると

【土日祝日休み!夜勤なし!正看護師手取り24万円!】

という求人を私は見た事があります。

パッと見は条件が良さそうな求人に見えますが、良く見ると小さい字で

「基本給7万円、正看護師資格手当5万円、住宅手当3万円、通勤手当1~2万円…ボーナス年間5.5倍」

と書かれてあり、看護師の基本給7万円って!と思ってしまいました。

5.5倍と書かれているボーナスも、基本給がベースとなりますから絶対多く貰えない事はわかりますよね。

この求人でも良いという看護師もいると思いますが、私の場合は独身で生活もかかっていたのでさすがに無理だと思いましたね。

このように甘い内容の求人情報は世の中にたくさん出回っていますので、以下のポイントをしっかり押さえて求人内容の確認を怠らず、くれぐれも惑わされないように注意しましょう。

職員の入退職が多い職場かどうか

条件の良い求人や人気の診療科は募集が出てもすぐに埋まってしまいますし、1度埋まるとなかなか次の求人が出るまでは時間がかかってしまうものです。

そのため、常に「看護師募集」と大々的に広告や求人が出ているものは要注意です。

転職してから「元の職場に戻りたい」「前働いていた職場の方がマシだった」という後悔話を良く耳にします

特に今転職を検討している場合は、転職を失敗させないためにも、何度も何度も自分に自問自答してゆっくり答えを出して下さいね。

体力的、精神的に負担にならないかどうか

せっかく転職したとしても、その転職先で体調を崩してしまっては元も子もありません。

自分の力量に見合った職場または、中途採用でもしっかり指導体制を取ってくれる職場かどうかが長く働けるかどうかのカギとなると思うので、確認できる事は事前にしっかり確認するようにしましょう。・・・とはいいましたが。

確認という意味では、給料・休暇・入退職の数や率なども確認しようにもできないと思います。

これは、看護師1年目だからできないというより、個人では調査や事実の裏付けができません

看護師1年目(の分際)で面接でそんなことを堂々質問する勇気はなかなかないと思いますし、面接官が言ったことが本当かどうかを裏付けるすべはありませんよね。

とくに、社会経験が薄いことを良いことに、面接官側はどうにでも言い逃れできるような、都合良さげなことを言ってきますが、要すればウソです。

こちらは人生をかけて就職・転職活動をしているのに、いい加減な情報しか入手できないのです。これっておかしくありませんか?

ちなみに、一般の企業でも同じことが言えます。そこで、失敗しないために看護師の場合はどうするか、お教えします。

第三者を通して転職先の内情を確認する

上記で言った、給料・休暇・入退職の数や率、そして自分のスキルに合っているか否かの適性判断や転職先との交渉事を代行してくれる便利なサービスをご存知でしょうか?「看護師転職サービス」というものです。

無料で利用できる看護師にはメリットしかないサービスです。

基本的には人手不足に困る病院やクリニック側に紹介料という形で報酬をもらい、適材適所な人材を斡旋するのがサービスです。

看護師転職サービス側は、看護師が面接で落ちたり、中途半端な期間で辞めてしまったりすると、紹介料が減額もしくはもらえないため、その看護師に対していい加減な職場には斡旋できなくなっています。うまい仕組みですよね。

一方で、看護師側においしいことばかりを宣伝して入職させた結果、それらがウソですぐ辞められても意味がないため、しっかりと事実(良い面。悪い面)を伝えてくれます

場合によっては、過去に斡旋した看護師からリアルタイムな情報をもらい、求める条件の整合性をとってもらったりすることもできるそうです。

こういった、看護師転職サービスのコネクションや人脈を使って、転職を成功に繋げることができるのです。絶対に成功するとは言い切れませんが、失敗する確率をかなり下げることができるはずです。

看護師1年目では、こういったサービスを仮に知っていても使ったことはないと思います。興味がある方は、実際に看護師転職サービスを使用した方の体験談を掲載しておきますので、ぜひ御覧ください。

私の新人看護師にまつわるエピソード

涙目ナース

涙目新人ナース

看護師として10年以上働く私にだって新人看護師時代はあります。

詳しくは書きませんが、私を含めて最初5人いた同期の看護師も1年経過する頃には2人減って3人になっていました

配属された職場は常に看護師不足の状態で、新人看護師の指導のために他の先輩看護師を毎日マンツーマンで付ける事はできないため、1年間自分を担当してくれるプリセプターが1人付いて定期的に仕事の悩みを相談できるような環境を整えつつ、普段の業務では複数の新人看護師を1人の先輩看護師が指導する体制を取っている病院でした。

最初はおっかなびっくり先輩看護師に質問してから業務にあたっていましたが、1ヶ月もするとどの先輩看護師が怖くて、どの先輩看護師が優しいのか、その日の機嫌までわかるようになっていました。

オコ気味な先輩ナース

オコ気味な先輩ナース

それだけ先輩看護師を観察していたという事ですよね(笑)

疲れがピークの時(働き始めて3~4ヶ月頃)にメニエール病を発症してドクターストップがかかった事もありますし、初めてのオペ出しの時は記録や自分の反省などで時計が深夜の12時を回った時もあります。

(私の場合は、帰る時間すら勿体なく先輩看護師の計らいで働いている病棟に宿泊しましたけど(笑))慣れない介護でぎっくり腰も初めて経験した年でした。

新人看護師として働いた1年を私なりに振り返ると

  • たくさん学べて
  • たくさん怒られて
  • たくさん緊張して
  • たくさん失敗して
  • 患者さんと忘れられない関わりができて
  • 今まで経験した事がないくらい疲れた

1年でした。

それも今となっては思い出であり、笑い話にもなります。

まとめ

新人看護師のみなさんにとっては死にたいと思う時もあるくらい本当に辛い1年だと思いますが、1年を乗り切ると次の新人看護師が入職してきます。

1年前の自分と重ねて客観視すると、全然できていないと思っている自分がどんなにこの1年で成長したか実感できると思いますよ^^

私と同期で新人看護師のうちに辞めていった他の看護師の2人は、他の総合病院で頑張って働き今は主任という役職を任されていますし、1人は結婚してパート看護師として働いています。

私の考えを言ってしまうと、転職は勧めもしませんが止めもしません。

自分のやりたい事が明確で転職したい意思がしっかり伝わる場合は

「後悔しないように頑張ってね」

と言います。

逆に今の職場が辛いからとりあえず辞めたいと考えているような新人看護師には

「そんな気持ちで転職したらどこに行っても勤まらないかもね」(厳)

とだけ言います。

履歴書の勤務歴の欄に数ヶ月と記入するくらいなら、とりあえず1年死ぬ気で頑張って働いてから転職を考えても遅くはないと思うからです。

彼氏ができても数ヶ月で結婚はまずしませんよね?

客観的に自分を見つめられるようになるまで最低1年働いて、1年後成長した自分に改めて転職を持ちかけてみると良いと思います^^

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