「看護師はメモが大事!って言うけど、ど~やって取るの?」デキるメモの取り方教えます!

新人看護師の悩み|看護師関連情報
※当サイトはアフィリエイト広告を利用しています

看護師になると「メモが大事」とよく言われますよね。

すでに学生時代から、実習時には「メモを取りなさい!」と言われてきた人も多いのではないでしょうか。

では、メモを取ることが大事だと指導される一方で、「正しいメモの取り方」について教わる機会はあったでしょうか?

これについてはNOと答える人が大半だと思います。

そのため、

  • とりあえずメモったけど、後で見返したら解読不明だった…。
  • どこかにメモしたはずなのに、見直したい時に限って見つからない!(*_*;

なんて事態が発生することも…。

これではせっかくメモしたのに、悲しすぎますね…涙。

今回はそんな悩める看護師必見!仕事が効率化されること間違いなしの「効果的なメモの取り方」について考えてみたいと思います!

おすすめのメモ帳やグッズについてもご紹介していきますね。

メモを取るのはなぜ重要?メモを取る意味を考えてみる

そもそも、なぜメモを取ることが重要なのでしょうか?

「そんなの、忘れないようにするためでしょ!」と思ったアナタ、その通りですね。

そう、私たちは忘れることを防止するためにメモを取るのです。

記憶力に自信のある人であれば、「いちいちメモなんて取らなくても覚えていられる」と思うかもしれません。

しかしちょっと待って下さい。

人間とは基本的に「忘れる」生き物です。記憶が消えないように憶えておこうとする行為にはエネルギーを使います。

ただでさえ、看護師はいつも時間に追われる忙しい職業です。そんな中で、「忘れないよう憶えておく」行為にエネルギーをさくことは非常にもったいないと私は思います。

だから私は迷わずメモを取ります!

メモを取ることは「記憶」を「記録」に変換する作業です。記録すれば、時間がたっても消えませんし、必要な時にはいつでも見返すことも可能です。

「記憶」することに余計なエネルギーを使わず、目の前の業務に集中するためにもメモを取ることは重要だと言えますね。

看護師が勤務中に取るメモのあれこれ

ここで、看護師が勤務中に取るメモの種類について、少し考えてみましょう。

病棟に勤務する看護師を例にあげると、以下のような種類のメモがあります。

ワークシート

どんなメモ?:

  • A4サイズの白紙や裏紙をクリップボードにはさんで使用する人が多い(B4サイズのノートを使う人も)

メモの内容:

  • 担当患者の基礎データ(疾患、年齢、病日など)
  • ケアの予定、観察・確認点など
  • 申し送りの情報(送りを受けたこと、送ること)

特徴:

  • 勤務中、これを元に1日行動するため一番重要なメモ
  • どんどん情報が追記されていくので、情報がごちゃつきやすい

その他メモ

どんなメモ?:

  • ポケットサイズのメモ帳、ふせんなど

メモの内容:

  • わからなくて後で調べようと思うこと
  • 担当患者以外のこと
  • アイデア、直接業務と関係ないことなどいろいろ

特徴:

  • 一時的なメモ
  • まとめメモに転記したり、用件が済めば破棄されるメモ

まとめメモ

どんなメモ?:

  • ポケットサイズのメモやバインダーなど(長く携帯するため表紙が丈夫なものを選ぶ人が多い)

メモの内容:

  • 自己学習した内容や自作の業務マニュアルなど
  • 部署の決まり事(ルールや連絡先など)

特徴:

  • その他メモを整理し、自分でわかりやすくまとめたメモ
  • 手順や必要物品の再確認のため長い期間愛用し、何度も見直すメモ

この他にも、病棟でリーダー業務をする際に使う「リーダーメモ」などがあります。

このようにひとくちにメモと言っても、看護師は日頃から少なくとも2~3種類のメモを使い分けて仕事をしていることがわかります。

「メモの取り方」は限られた時間で効率よく仕事をこなすに重要!

新人看護師さんは「先輩が色々な種類のメモを使い分けているのはわかったけど、どうやってメモを取ればいいのかよくわからない!」と悩むこともあるでしょう。

かく言う私も、新人時代は自分なりのメモの取り方が確立するまで結構悩みました…(;^ω^)

色々な先輩看護師のメモを見せてもらったり、自分でメモの取り方を色々変えてみたり…。

「メモの取り方ジプシー」状態でしたね…汗。

こうして、様々な試行錯誤を繰り返す中で、私は一つの結論に辿り着きます。

それは、限られた勤務時間内で効率よく仕事をこなすには「メモの取り方」と、メモした情報をもとに行動を組み立てる「段取り力」の両方が重要であるということ!

看護師のメモはただ取るだけ、取りっぱなしではダメなのです。

情報を「簡潔」に、「自分に分かりやすく」メモすることが大切になります。そうすることで次のステップである「段取り」も行いやすくなることでしょう。

次では、看護師が毎日メモを取る「ワークシート」と「その他のメモ」に焦点を当てて、具体的なメモの取り方を紹介していきます。

ワークシートの書き方

何を隠そう私が新人時代に、書き方で一番悩んだのがこの「ワークシート」です。

ワークシートにはその日担当する患者さんの名前を書き、電子カルテなどから情報収集し、病名、病日(例えば術後〇日目、ケモday〇とか)やその日の検査や処置・観察点などを書き込んでいきますね。色々書くので、文字も小さく結構ごちゃごちゃします。

業務開始後は実際にこのワークシートをもとに業務を進めていくワケなのですが、ドジな私は新人時代に「ワークシートに書いたにも関わらず、見落としてしまう」というミスを何度かやらかしました…汗。

例えば、「〇時の麻薬パッチ交換を忘れて、1時間後に気付いた!Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン」などですね…。

せっかく書いたことを何で見落とすんだ!バカ…と自分を責めて落ち込みましたね。

ワークシートは情報量も多く、ごちゃごちゃしやすいため、「ただ書く」だけではこうしたミスが起こりやすくなります

そのため、情報収集の段階で「重要度や優先度を考えながら書く」ことが大切になってきます。

重要度・優先度の高いものとは、例えば時間の決まった検査や処置(オペ・検査だし、麻薬与薬、ケモなど)を言い、こちらは目立つように赤字マーカーを引いて強調しましょう

また、「食事量」や「排便回数」などの観察項目はただ書いただけでは観察し忘れることもありますから、「食事量(  )」と予めカッコで観察したことを書き込むスペースを作ると、観察もれが減りますよ。

この2つを実施するだけでも違いますが、さらに効率よく安全に仕事をすすめるため、ここで行うのが「段取り」です。

何をするかと言うと、ワークシートに記入した情報からその日のイベントを時系列に並べ書き出していくのです。「10時 Aさん オペだし」といった感じですね。

そうすると、「〇時に自分の業務が集中していて手が回りそうにない」や、「ここの時間は比較的余裕がありそう」など、1日の勤務の流れをある程度イメージすることができませんか?

同じ時間に複数の業務が重なっていれば、リーダー看護師や周囲のスタッフに予め相談して調整やフォローをお願いしましょう。

一人で抱えて、結局手が回らなくては患者さんにも迷惑をかけてしまいます。

動き出す前にここまで行うのが「段取り」です。

また患者さんから「洗髪してほしい」など急にお願いされた時も、「○時なら大丈夫ですよ。」と予定の調整もしやすくなります。

最初からうまくやるのは難しいと思いますが、大丈夫。

このメモの取り方を参考にしながら、段取りを意識して練習を重ねれば、きっと少しずつ効率よく仕事を勧められるようになりますよ。

その他のメモの取り方

さて、次に「その他のメモ」です。

新人時代は特に、先輩からのアドバイスや自分のわからないことなど、その他のメモをとる機会が多いのではないでしょうか。

これらはワークシートの余白にメモする人もいるかもしれませんが、ワークシートは勤務が終了すれば、個人情報保護の理由からシュレッダーをかけてしまうことも多いので、あまりおすすめできません

そのためワークシートとは別に白衣のポケットに入るコンパクトサイズのメモ帳を準備しましょう。

その他のメモは色々な内容がランダムに記入されるため、「あれ、どこに書いたっけ?」と後で探すのに苦労することもありますね。

メモ迷子を防ぎ、探したい時に探したい情報をすぐに見つけるためには、メモを取り方についての「Myルール」を決めておくのがおすすめです。

ルールと言っても簡単なものです。例えば、

  • メモ帳を「疑問」「アドバイス」「その他」などにカテゴリ分けし、インデックスをつけて、同じ種類のメモを固める
  • メモを取る時に「疑問は丸囲みの?(○?)」、「大切なことは丸囲みの!(○!)」をつける、青字や赤字で書くなど記入ルールを決めて書く

など

ちょっとしたルールでも、後で必要な情報を探す時にはとても探しやすくなるので試してみて下さいね。

あと、略語を使って書くのも時間短縮につながります。

そして「その他のメモ」はあくまで一時的なメモですから、メモを取ったことはその日の内に見直して復習することを心がけたいですね。

その他のメモに記入した疑問を復習し、「まとめノート」に清書していけば、知識も定着しやすく、自分だけのマニュアルが完成しますよ。

実際に使用して実感!私のおすすめメモグッズ

個人的に、私は文房具が大好きです。お気に入り文具を使えば、仕事のテンションもアップします(笑)。

そんな私が実際に使ってみて「使いやすい」「これ便利」と思った、おすすめメモ帳とメモグッズをご紹介します。

おすすめポケットメモ部門

コクヨ/ソフトリング方眼ドット罫80枚A7透明

私は個人的にリングメモが苦手です。理由は書くときにリングが邪魔になるから…

この商品は独自のやわらかリングを採用し、書くときにも邪魔にならないだけでなく、メモ帳をポケットに入れたままかがんだりしても、リングが歪まないのでとても使いやすい!

小さな文字でもきれいに沢山書ける方眼ドット、メモをきれいに切り離せるミシン目も嬉しい機能です。


無印良品/再生紙ノート・無地 B6・ベージュ・30枚・糸綴じ

続いてこちら。この商品は一冊80円とお手頃なのに、書き味もよく、表紙もクラフト紙で丈夫なので、もう何年も愛用しているメモ帳です。

私のお気に入りは書くときの自由度が高い、無地タイプですが、同じシリーズで罫線タイプ、方眼タイプも発売されています。

ポケットに入れてもかさばらない、すっきりした薄さも〇です。


おすすめメモグッズ

ナースリー/クリップボード キャラクター

みなさんはワークシートを挟める時、クリップボードを使っている人がほとんどだと思います。

書きやすさを考えれば、カバーなしの方が便利ですが、クリップボードはワークシートを挟んでベッドサイドまで持ち歩くので、いつワークシートの内容が患者さんの目に触れるかわかりませんね。

患者さんのプライバシーや個人情報保護を考えれば、カバーつきタイプがおすすめです。

こちらの商品はカバー付きでも360度折り返し可能なので、記入する時にカバーが邪魔になる心配もありません。書類を挟める内ポケットも重宝します。

かわいい柄が揃っていますから、選ぶのも楽しくなっちゃいますね♪


おわりに

看護師の「メモの取り方」についてご紹介してきましたが、いかがでしたか。

私自身、新人時代は特にメモの取り方がわからず沢山の失敗もしましたので、同じようなお悩みを抱える看護師さんの参考になればと思い、この記事を書きました。

今回ご紹介した内容はあくまで一つの方法ですので、内容を参考にしながら自分に合ったメモの取り方を見つけて下さいね。

コメント