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カテゴリー:看護師ゴシップ記事

ナースは長時間の立ち仕事。

病棟ナースであれば、朝の申し送り後は休憩時間を除き、夕方までまともに座るヒマなしで動き回るナースも多いことでしょう。

そんなナースの深刻なお悩みにひとつに「足の疲れ問題」があります。

むくみ、ふくらはぎや足裏のコリなどが重なり、足の疲れとして蓄積していきます

ひどい場合は下肢静脈瘤に発展することも…。

そんな足の疲れを少しでも予防・軽減しようと、普段から『着圧ストッキング(ソックスタイプ含む)』を愛用するナースも多いのではないでしょうか。

ただ、あなたは着圧ストッキングの正しい選び方を知っていますか?

せっかくの着圧ストッキング、正しい選び方を理解していないと、足の疲れを軽減できないばかりか、トラブルを引き起こすことも!

そこで今回は、知っているようで意外と知らない「着圧ストッキング」の選び方についてご紹介したいと思います。

ナースが悩む足の疲れ

足の疲れナースが抱える足の疲れはいろいろ。

ナースが抱える足の疲れには具体的にどんなものがあるのでしょう、のぞいてみましょう。

むくみ

  • 夕方になるといつも足はパンパン!
  • 出勤時にはいてきたブーツのチャックが閉まらない…(涙)
  • 夜勤の時はとくにむくみが辛いと感じる
  • ナースステーションにいる時は靴を脱いで足を高くしている

ふくらはぎ・足裏のコリ

  • 走り回る日勤が終わった後は、足の裏が疲れて痛い!とくに土踏まずの部分
  • 長時間立っているとむくみもそうだが、足首からふくらはぎがこるので、いつも家でマッサージしている

こむらがえり

  • 足が疲れてくると、プールじゃないのにしょっちゅう足をつる・・・。
  • ナースになるまで、プール以外で足をつったことなんてなかったのに…。

足の冷え

  • いつも足が冷えていて、疲れているのになかなか寝つけない

こうして見ると、ひとくちに足の疲れといっても色々なお悩みがありますね。

そして多くのナースがひとつの悩みだけでなく複数が重なり、足の疲れやだるさとして実感しています。

足の疲れの原因は?

足の疲れ上記お悩みの主要な原因として「長時間の立位による血液・リンパ液のうっ滞(流れが滞ること)」があります。

本来、人間は足先まで流れてきた血液・リンパ液を、下肢の筋肉の収縮(特にふくらはぎの筋肉)によって心臓まで戻しています(ポンプ作用)。

ところが長時間の立ち仕事で下肢の筋肉が疲労すると、ポンプ作用がうまく働かなくなり、むくみや足の冷えにつながります。

また脚の筋肉疲労そのものがふくらはぎ・足裏のコリ・こむらがえりにつながります。

血液やリンパ液の流れを改善するには?

足の疲れの原因となる「血液・リンパ液のうっ滞」を改善する方法として、日ごろから「足を高くして寝る」「足マッサージ」などの方法を実践している人は多いのではないでしょうか。

これらは特別な道具を必要とせず、お金もかからないので、手軽な対策といえますが、勤務中はなかなか実践することは難しいですよね。

そこで、有効な方法が「着圧ストッキングをはく」という方法です。

これなら、勤務中でも実践できますし、血液・リンパ液がうっ滞すること自体を予防可能なので、有効な対策といえるでしょう。

そもそも『着圧ストッキング』って?

ナースの中には、「下肢の血流改善」や「足のむくみ予防」というと、『弾性ストキング』を思い浮かべる人も多いかもしれませんね。

では『着圧ストッキング』と『弾性ストッキング』の違いとはなんでしょうか?

『弾性ストッキング』との違いってなに?

改めて質問されると、なかなか正確に答えるのは難しいですよね。

ここで両者の違いについてまとめてみたいと思います。

着圧ストッキング 弾性ストッキング
着用圧 30hPa未満 約30~40hPa
価格帯 1,000円~2,000円台が主流 3,000円~5,000円台が主流
メリット
  • ドラッグストア等で手軽に購入できる
  • 簡単に着用できる
  • 弾性ストッキングに比べ安価
  • 着圧が強く、高い効果が得られる
デメリット
  • 弾性ストッキングと比べ着用圧が弱く、効果が弱い

 

  • サイズ選びが難しく、専門の医師や看護師に相談する必要がある。
  • 価格が高い
  • きついので着用が大変

両者の大きな違いは「着用圧」です。

着圧ストッキングは着用圧が30hPa未満であるのに対し、弾性ストッキングは30~40hPaとなっています。

弾性ストッキングは深部静脈血栓症予防や初期の静脈瘤治療にも使用されることから、強い締めつけ感があります。

そのため効果も強力ですが、一方でサイズ選びが難しかったり、着用もコツを掴むまでは大変だったりします。

着圧ストッキングについては、効果面の強さでは弾性ストッキングに劣るものの、種類も豊富で価格が手頃であること、ドラッグストアなどで気軽に購入することが可能です。

弾性ストッキングに比べて効果が劣るといっても、血栓等の病因がない一般的なむくみや血液・リンパ液のうっ滞を予防する目的であれば十分な効果が期待できるでしょう。

ストッキングの着用圧を示す単位について

ストッキングやソックスの着用圧を示す単位には、先程も登場した「hPa(ヘクトパスカル)」の他に「mmHg(ミリエイチジ―)」という単位で表記された商品もあります。

「hPa」は天気予報でよく耳にする単位ですし、「mmHg」といったら真っ先に頭に思い浮かぶのは血圧ですよね。

「hPa」も「mmHg」も圧力を示す単位で、1mmHg=1.33hPaとなっています。

う~ん、ちょっとややこしくなってきましたね(笑)。

簡単に換算するとこんな感じ。

24hPa 18mmHg
27hPa 20mmHg
40hPa 30mmHg

商品を選ぶ時には着用圧の数字だけでなく、単位も確認してみてくださいね。

着圧ストッキングを選ぶ時のポイントって?

ストッキング「着圧ストッキング」と「弾性ストッキング」の違いがわかったところで、今回は価格も手頃で入手しやすい着圧ストッキングの選び方についてお話していきますね。

着圧ストッキングといっても種類がいっぱいあり過ぎて、どれを選んでよいか迷いますよね。

着圧ストッキングを選ぶ時に注目してほしいポイントが下記3点になります!

ストッキングの着用圧

まずは、先程より何度も登場している着用圧に注目です。

ここで「圧が高い方が、効果があるからいいんでしょ?」という声が聞こえてきそうですが、必ずしもそうとは限りません!

なぜなら、むくみの程度や着用感の好みは人それぞれですし、むくみが軽度なのに着用圧の高いストッキングを選んでしまっては、結局締め付け感が強すぎて苦しいので、せっかく購入したのにあまりはなくなってしまうこともあり得ます。

一般的にむくみの程度に合わせた最適圧には次のような目安があると言われています。

軽いむくみ対策に使用する場合 約8~20hPa 約8~15mmHg
少々辛いむくみに使用する場合 約20~35 hPa 約15~26mmHg
医療用で用いる場合 約30~40 hPa 約23~30mmHg

ストッキングのタイプ

着圧ストッキングには以下のように、様々なタイプがあります。

パンストタイプ

足先からお腹まですっぽり覆うタイプ。保温性抜群だが、夏場やパンツ白衣ではムレるデメリットも。

ハイソックスタイプ

パンツスタイルでも下にもはきやすく、ナースに一番支持されているタイプ

パンストタイプに比べ、伝線する確率が少なく耐久性あり

膝下にゴム跡がつくので、退勤時足を見せる私服だと少し恥ずかしいことあり。

ハイソックス(オ―プントウ)タイプ

つま先部分がオープンのタイプ。

着圧のために足先や爪が圧迫されて痛い人におすすめで就寝時にはく人も多い。

勤務中にはくには、上に白いクルーソックスを重ね履きする人も。

最近はパンツスタイルのユニフォームが主流となっていますので、パンストタイプではムレて使いにくいという人もいるでしょう。

自分のユニフォームのタイプや好みに合わせストッキングのタイプを選択してみてくださいね。

コストパフォーマンス

給料勤務中に毎日着用するには、それなりの枚数が必要です。

洗い替えを考えれば、最低でも3~5枚程度は欲しいところです。

着圧ストッキングは弾性ストッキングと比べると、手の届きやすい価格ですが、それでも普通のストッキング・ソックスから比べる4~5倍以上の価格です。

高ければよいというものではないので、色々試しながらコストパフォーマンスのよい商品を選びましょう。

ナースにおすすめ着圧ストッキング3選

ここで、看護師の私がナースさんたちにおすすめする着圧ストッキングを3商品ご紹介したいと思います。

今回は2,000円前後で購入可能であること、かつワンピースやパンツ双方のユニフォームを想定し、それぞれタイプの異なるストッキングを選んでみました。

【ワンピース白衣にはコレ】SIROHATO  弾性ストッキング(140デニール 下肢静脈瘤)

SIROHATO  弾性ストッキング(140デニール 下肢静脈瘤)

出典:楽天市場

こちらは、お腹まですっぽり包むパンストタイプ。

お腹とおしりを冷えから守ってくれるので、ワンピース白衣の人はパンスト派という人も多いかもしれません。

商品名は「弾性ストッキング」となっていますが、医療用に比べると着用圧が14~26hPaとマイルドな着圧なため、「強い締め付け感は少し苦手…」という人でもはきやすい商品です。

そしてもう一つのポイントが、10色という豊富なカラー展開

医療用弾性ストッキングだとベージュでも比較的色の濃い商品が多いため、「いかにも弾性ストッキング、はいてます感がイヤ」というお悩みも。

こちらは10色もあるので、自分に合うカラーがきっと見つかることでしょう。

着用圧 太もも 14hpa、ふくらはぎ 23hpa、足首 26hpa
サイズ S~LL(4サイズ展開)
カラー 10色

【パンツ白衣におすすめ】リリーパレット 綿混着圧ハイソックス 180d ナースホワイト 滑り止め付き

続いてどんな白衣にも合わせやすいハイソックスタイプ

こちらの商品はナースや介護士向けに開発された商品で、足首は30hPaでしっかり締めながら、上にいくほど弱くなる圧力設計で快適なサポート力です。

ハイソックスタイプではふくらはぎ部分の圧が強すぎるとありがちな、「はき口のゴムが食い込んで痛かったり、かゆくなる」という心配もありません。

綿混糸なので、化学繊維でかゆくなる敏感肌の人にもおすすめです。

またにおい対策にも嬉しい制菌加工やシューズ内で足をすべりにくくしてくれる滑り止め加工つきなのも嬉しいポイントです。

着用圧 足首 30 hPa
サイズ 22~24cm 1サイズのみ
カラー ナースホワイト 1色のみ

【就寝時に穿ける】ドクターショール 寝ながらメディキュット ロング

着圧ストッキングブームの火付け役といってもよいドクターショールの「メディキュット」シリーズ

こちらの商品は就寝時にもはけるつま先オープンタイプのロングハイソックスです。

寝る時専用として開発されているだけあって、心地よい締め付け感と、編み方にこだわったやわらかなはき心地に、リピーター続出の商品です。

帰宅してからもケアすることで、翌日の足の軽さを実感できることでしょう。

このメディキュットシリーズには様々なタイプの商品がありますので、いろいろ試してみるのも楽しいですね。

着用圧 太もも 11hpa、ふくらはぎ 16hpa、足首 21hpa
サイズ M/L(2サイズ展開)
カラー ラベンダー(1色のみ)

おわりに

知っているようで意外と知らない、着圧ストッキングの選び方についてお送りしてきましたが、いかかでしたか?

ハードな仕事を乗り切るためには、自分の体のメンテナンスも大切です。

着圧ストッキングで足の疲れを予防・軽減することも有効なメンテナンスのひとつと言えるでしょう。

この記事が、あなたに合った着圧ストッキング選びの参考になれば嬉しいです。