限界・・・二交代シフトの職場で看護師をしているがきついし大変だと感じている

看護師ゴシップ記事
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病棟で働く看護師には夜勤がつきものと言われています。

その中でも、二交代制と三交代制のシフトが主流です。

近年は二交代制のメリットとして「拘束時間が長い分、まとまった休みを取りやすい」「勤務パターンがわかりやすい」といったことがあるため、二交代制をとる病院が大半となってきています。

二交代夜勤を体験していると、「二交代制夜勤は大変」と思う一方で、「三交代制と比べるとまだ良い」と感じる看護師さんも多いかもしれません。

そこで、この記事では二交代制の実際のシフト例、メリット・デメリットをご紹介します!

二交代の勤務時間は長すぎる・・二交代のシフト例を紹介

まずは、二交代制の勤務時間例を挙げます。

日勤 8:30~17:30(1時間休憩、実働8時間)
夜勤 16:30~9:00(2.5時間休憩、実働14時間)

という体制を取っているのが一般的です。

ここで、二交代制の夜勤ありシフト例(生活スケジュール)をご紹介します。

2交代制シフト例

このシフト例のように、二交代制の場合は夜勤の拘束時間が長いです。

これは、労働基準法違反をしているわけではなく 「変形労働時間制」を適用しています。

労使協定や就業規則で規定すれば、決められた期間内の労働時間を柔軟に定められるというものです。

病院の多くは1か月単位で見たとき、週40時間労働が平均して守られるようにシフトを組んでいます。

この方式を採用すれば、16時間以上となる夜勤勤務も違法ではなくなります。

二交代制夜勤の場合、拘束時間が長いのに伴って、夜勤の準備としての前残業と、夜勤明けの片付けなどのサービス残業があることが多いです。

しかし、夜勤明け~次の日は休みになることが多いので、まとまった休みが取れるのは嬉しいことです。

稀に、夜勤明けの次の日に日勤となることもあります。これが一番つらい!

その場合は、夜勤明けで帰って、次の日の日勤に備えて眠ります。

当然、長時間夜勤の疲れを休息させるのと、睡眠の確保だけで夜勤明けの日は終わります

夜勤明けの日勤も、容赦なく部屋持ちをさせられたり、入院をとったりと忙しい業務であるので、2交代制の夜勤明け日勤は正直一番つらいです。

二交代制のここがきつい!

二交代制のきついポイントはなんと言っても長時間夜勤にあります。

16時間以上拘束されますが、その間も病院は運営中で病棟には多くの患者さんがいます。

それに全員がおとなしいわけではありません。

その中でもとくに「きつい!」ポイントを整理してみました。

二交代制のきついポイント①食事介助が夕朝2回ある

夜勤の月夜勤のスケジュールとして、夜勤者は出勤してすぐに、患者の状態を確認するために巡回をして、カルテから情報収集をします。

そして、申し送りを受けてからが勝負です。

体力的にきつい、夕食と配薬、口腔ケアの時間になるからです。

日勤者はすでに帰宅してしまっているので、夜勤者だけで夕食のセッティングや配薬をし、必要な患者には食事介助を行います。

その間に点滴管理や、術後患者の身体管理なども行わなければなりません。

そのため、食事前後の時間は数少ない人手で回すため、とても忙しくなります。

夜勤中にはその大変な業務を夕食と朝食2回分することになります。

二交代制のきついポイント②決して平穏ではない深夜巡回

その後は就寝前のケア、体調記録管理、配薬や点滴の実施と続き、深夜巡回を行います。

患者の症状によっては、2時間おきに体位変換をしなければならない場合もあります。

また、ナースコールへの対応をこなしながら、モーニングケアの準備を行います。

二交代制のきついポイント③10時間以上働いた状態で迎える朝

起床の時刻になれば、検温や記録を行いながら目覚めを促します。

その後は朝食のセッティングと配薬を行います。

記録をまとめ、日勤者への申し送りをすれば業務の終了です。

このような業務を少人数の夜勤者で、タイトなスケジュールで進めて行かなければなりません。

二交代制のきついポイント④深夜に仮眠しなければ朝頭が回らない

休憩については、労働基準法に従って、食事休憩の30分程度以外に2時間程度の仮眠休憩が設けられています。

また、日本看護協会は「16時間夜勤等の長時間勤務の場合、2~3時間の休憩時間の付与が望まれる。」と示しています。

それに則って、仮眠休憩はだいたい、深夜0~2時、2~4時、4~6時の時間帯に、スタッフが順番に休憩を取ります。

仮眠をとっておかないと、頭が疲れきってしまい、朝からの業務に支障が出てしまいます。

しかし、業務の合間なので、仮眠と言っても熟睡はできません。

二交代制のきついポイント⑤夜勤は精神的体力的にも限界がくる

疲れていてもなかなか寝付けず、その後の朝までの仕事がかなり辛くなるという経験は私もよくありました。

日勤者が集まり、8時半から申し送りが始まります。

その後も、記録や片付けなどに追われて、勤務終了は結局10時ごろになってしまいます。

それもサービス残業でした。そのため、夜勤の拘束時間は16時間以上あると言っても過言ではないでしょう。

そして、病棟に苦手なスタッフがいる場合、その人と夜勤のパートナーになった場合は、ずっと一緒に仕事をすることになります。

嫌いな人でも、夜勤中は濃厚に、しかも長い時間関わらないといけません。それが二交代制の夜勤のつらさであるという人もいます。

72時間ルールについて

交替勤務である二交代制には72時間ルールが適用されます。

72時間ルールをご存じない方はこちらの記事を参考にしてください。

二交代制の場合は、夜勤1回16時間のところがほとんどかと思います。

16時間の場合4.5回の夜勤で72時間になりますので、多くの人が毎月4回か5回の夜勤をこなしているのではないでしょうか?

多く稼ぎたい場合は夜勤を多く、逆に夜勤が嫌という人は少なくしたいですよね?

72時間ルールの仕組みを正しく理解した上で、シフトを組む担当者に相談してみてください。

もしかしたら、あなたの希望が通るかもしれませんよ。

同時に、シフトが組まれる仕組みも理解しておくと良いかもしれませんね。

二交代vs三交代制の比較&変則二交代制も紹介!

さて、散々愚痴ってしまいましたがそれでも三交代制よりはマシ!実際に三交代制より二交代制の病院が増えてきています。

そこで二交代制と三交代制の違いを比較してみたいと思います。

3交代制 2交代制
勤務時間
  • 短いので心身ともに楽
  • 忙しくても集中力が持つ
  • 夜勤はとにかく長いので体力的に負担
  • 1回あたりの手当が高く稼げる
睡眠時間
  • シフトによっては3~4時間しかとれない
  • 昼夜の切り替えは2交代制よりは簡単
  • 昼夜の切り替えにさえ慣れれば比較的とれるが、慣れるまでは寝れない
休日
  • まとまった連休は取りにくい
  • 自由時間がまとまって作りやすく、連休も取りやすい 

二交代制の夜勤では、他の勤務形態の2倍もの時間拘束されることになります。

その一方で、二交代制では「夜勤明けの翌日は休みとする」といった決まりがあり、長時間労働による疲労が蓄積しないよう配慮されています。

また、二交代勤務では勤務と勤務の合間が少ない、「日勤後の深夜入り」といったシフトがないので生活のリズムが作りやすいというメリットもあります。

例えば、月曜に夜勤勤務であれば火曜日が夜勤明け、水曜日は休み、木・金は日勤というシフトになります。

夜勤明けから次の勤務までの時間が長いため、疲れが残りづらく、連休が取りやすいというメリットがあります。

また、二交代制は三交代制に比べて夜勤手当が割高になっているので、そこもメリットの1つです。

“実際、二交代夜勤の方が体が楽になった!”

三交代勤務経験者のAさんによると

今思うと3交代勤務の時は体調不良を感じる時が多かったです。
2交代夜勤は労働時間が長いため、最初はきつく感じましたが、慣れると2交代の方が断然楽でした。

というように、三交代の場合は日勤→深夜、深夜→準夜、準夜→準夜、深夜→深夜など不規則な生活のパターンがたくさんあって、生活のリズムが取りにくいです。

でも、二交代勤務なら勤務パターンは日勤か夜勤かの2パターンのみで、勤務パターンが少ないので生活リズムも整えやすいです!

夜勤の日の生活パターンさえ体が覚えれば、生活リズムを大きく崩す事なく仕事をしていく事ができるかと思います。

また、三交代は夜勤の後の休みが短いです。連休でもついていない限り、1日も経たないうちにまた病院に行かないといけなくなります。

その反面、二交代制の場合は、夜勤終了後は夜勤明けの日の後も1日休みがつくので、ゆっくり体を休める事ができます。

二交代制の亜種「変則二交代制」って?

病院によっては、二交代勤務に中日勤というシフトを加え、夜勤時間を短くした勤務体制という「変則二交代」と呼ばれる勤務形態もあります。

看護協会によると、基準は以下のようになっています。

基準 1:勤務と勤務の間隔は 11 時間以上開いています。
基準 2:夜勤の拘束時間は 13 時間以内です。
基準 3:夜勤回数は月 8 回以内です。
基準 4:夜勤の連続回数は基準よりさらに少ない 1 回です。
基準 5:勤務の連続日数は5日以内となっています。
基準 6:休憩時間は1時間以上とれます。
基準 7:夜勤の途中で仮眠が取れます。
基準 8:夜勤のあとは 24 時間以上(概ね 48 時間以上)休めます。
基準 9:夜勤のない休日を確保しています。
基準 10:正循環の交代勤務になっています。

変則二交代制の勤務時間の例

日勤 8:30~17:00
中日勤A 8:30~20:00
中日勤B 10:30~21:00
夜勤 19:30~翌9:00

変則二交代制のメリットとしては、1回の夜勤時間が12時間程度と、通常の2交代より少なく、夜勤回数は少なく抑えながら、夜勤時間を短縮できることです。

しかし反面、デメリットして、結局三交代と同じく三つ以上のシフトがあり、生活リズムを作りにくく、中日勤は勤務時間が長くなるため、疲労度が高いです。

また、帰りが遅くなるため、家庭との両立が難しいですし、夜勤手当も一般的な二交代勤務の病院に比べると低くなります。

私は経験したことがないのですが、正直調べているだけでもあまり良いシフトとは思えませんね。

まとめ

これまでに挙げてきたメリット、デメリットを加味しても、夜勤明けからまとまった休みが取りやすいことや、勤務形態がわかりやすいことから、三交代制よりも二交代制を取る病院も増えてきています

そのため、新人看護師には二交代制勤務の勤務をとる病院が人気となっています。

ですが、三交代制と二交代制勤務のいずれにせよ、不規則な生活や過酷な勤務によるストレスはつきものと言えます。

そのため、自分に合ったシフトで働ける病院を選ぶことも重要と言えるでしょう!

また、目標に向かって努力したい人にはこんな働き方もおすすめですよ↓

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