公開日:
カテゴリー:看護師ゴシップ記事

看護師を続けていたら一度は「夜勤がしんどい!」と思う人が多いですよね。

しかし、病棟で看護師として働くなら、夜勤は必須としている病院が多いです。

夜勤のパターンには、二交代と三交代の2つが主となっています。

3交代を好む人もいますが、三交代はきついと2交代制の病院へと転職する人もいます。

ここでは3交代のシフト例と、「三交代はきつい!」と思われる理由をご紹介します!

三交代のシフト例を見て下さい

3交代のシフト

三交代シフトの基本的な勤務体制は、日勤、準夜勤、深夜勤の3つに分かれています。

各勤務は8時間勤務であることが多く、時間は、日勤が8:30~17:00、準夜勤が16:30~00:30、深夜勤が0:00~9:00というパターンです。

一週間の勤務シフトは「準夜勤⇒深夜⇒休み」といった日勤を挟まない、夜勤だけのパターンがあり。

逆に、夜勤のない日勤だけのパターンも入ってきます。

では、実際の三交代のシフト例を見てみましょう。ドン!

はい。ということで解説しますと、こちらは週休2日ですが日勤→深夜入りがある大変に鬼畜パターンになります。

いわゆる正循環というやつですが「何が正循環や!」とツッコミたくなりますね。

プラス、実際には残業(サビ含)や始業前準備(朝残業)もありますよね。

月曜 日勤…まあ普通です。
火曜 日勤(早出)…この日の帰宅後夕方から深夜前までは水曜の深夜勤務に備えて仮眠です。
しかし、ぐっすり眠るにはかなりの慣れとテクニックを要しますね。(寝られないこともしばしばでは?)
水曜 深夜勤…勤務後は48時間以上自由時間があります。
しかも終わるのは昼前であることを考えるとそのまま遊びに行きたいのですが、実際には寝ないとやってられないこと多し。
木曜 休み…予定の有無で変わりますが、金曜の準夜勤に備えて調整が必要なので思ったほど自由じゃない!
金曜 準夜勤…前日・午前中でうまく調整できるかにより勤務中の睡魔に差がありますね。
土曜 休み…ですが、ここ「休み」って納得いかん!24時間しかないうえに、睡眠調整で気兼ねなく過ごせません!
日曜 深夜勤…そしてまた調整して日勤へ…(ループ)

この例では土曜が休みとなっていますが、この日は夜中に準夜勤から帰宅し、次の日の深夜勤に備えて体力や睡眠を蓄える時間と考えると、あまり自由には過ごせません。

そうなると、実質の休みは午前中の半日くらいです。

日勤→深夜勤務の場合は、勤務間隔が5~6時間しかないこともあります。

例えば、早出でも、残業が終わって病院を出るのが17時くらいで、その後、買い物や夕飯をすませて、横になりますが、深くは眠れません。

下手すると一睡もできないまま、午前0時からの深夜勤に突入しなくてはならないこともあります。

そこで、日本看護協会が推奨しているシフトは、「三交代の正循環」です。

正循環3交代のシフトとは?

正循環とは、前回の勤務開始時間から24時間以上経過後に次の勤務が開始される、というシフトの組み方です。

正循環勤務の例を見てみましょう。

このように、正循環の基本的な組み方としては、日勤→準夜勤→→深夜勤です。

上図のように「日勤3連→準夜勤→休→深夜勤→休」の1週間ループのこともあれば、

この循環を基本として変則的な正循環シフトになっているところもあるようです。

このシフトを推奨する理由は、体を新しいリズムに調整しやすいことがよく挙げられます。

人間の生体リズムはおおむね25時間周期であり、1日(24時間)ごとに自然に1時間ずつ後ろ(時計回り)にずれていくという特性があり、そのため、連続する勤務日の勤務開始時刻をより遅く設定するのが正循環の交代周期です。

このようなシフトを組むと、生体リズムに逆らわない勤務編成であることに加えて、すべての勤務間隔を12時間以上確保できます。

たしかに、理論上はそうなのかもしれませんけど現場的には・・・。

逆循環三交代のシフトとは?

逆循環とは、前の勤務開始時刻から、24時間経過する前に次の勤務が開始されることです。

逆循環勤務の例を見てみましょう。

逆循環はこのような日勤→深夜勤→準夜勤→休みというシフトです。「日勤→深夜勤」の部分が逆循環になります。

逆循環の勤務では、「日勤→深夜勤」や「準夜勤→日勤」というシフトとなり、自宅でほとんど休息がとれないという過酷さに繋がります

しかし、体力的にはつらいものの、「日勤→深夜勤」の場合には、昼間の患者さんの様子を把握できていることが多く、情報収集や申し送りを簡略化できるというメリットがありますね。

また逆循環は48時間以上のプライベートタイムを確保でき、その後も日勤なので使い勝手の良い二連休が魅力でしょう。

※正循環の「休み→深夜勤」というシフトは、患者さんが寝ている夜中から看護師の勤務がスタートするため、前日の日中の状態を看護師は知りません。

そのため、正循環は患者さんの状態がわかりにくいというデメリットも挙げられています。

三交代のここがきつい!

ここまで、「正循環・逆循環・その他」のシフト例をお見せしましたが、いずれにせよ一長一短であり、どれが良いとも言い切れません。

すべてに共通する三交代制ならではのきつい!ポイントをおさらいしてみたいと思います。

三交代制きついポイント①睡眠時間が少ない&不規則になる

前述した、日勤→深夜勤のシフトがあるパターンですと、日勤後に帰宅しても5~6時間後には出勤することになり、まとまった睡眠が取りにくくなります。

正循環の休み→深夜勤のシフトでも、昼間に睡眠時間を確保しておかなくては、夜中の勤務に備えることができません。

しかし、人間の体内リズムは昼間に眠るようにはできていないので、昼間は熟睡できず、あまり睡眠も取れないままに深夜勤に突入するという看護師も多いです。

夜勤明けにまとめて寝溜めするという考えもありますが、夜勤明けの次の日には日勤となることもあり、勤務が連続する週は寝不足になりがちです。(そもそも寝溜めは科学的に意味ない説もあります)

日勤→準夜勤や、準夜勤→休みのシフトでも、毎日帰宅する時間や食事を取る時間がバラバラになり、睡眠時間がどうしても不規則になりがちです。

そのため、完全に休みの日にしっかりと睡眠を取るという人が多いようです。

慣れてくると、「どの時間帯でも疲れていれば眠れるようになる」という声も聞きますが、慣れるまでが大変ですね。

三交代制きついポイント②夜勤シフトに偏りがある

直接的に「きつい」理由とは少しそれますが、みなさん(特に新人さん)は夜勤シフトに偏りがあると感じたことはないでしょうか?

それもどう考えても、若手や独身看護師に負荷のある夜勤や明け日勤が集中して、子育て中のママナースは夜勤を免除されやすいですよね。

育児優先というのはしょうがないですが、やっぱり不公平感を覚えます。

これには「72時間ルール」が関係してきています。

72時間ルールとは?

簡単にいうと、職場内の病棟スタッフが1ヶ月にこなす夜勤の平均時間は1人あたり72時間になるようにしましょう。そうしないと診療報酬適応外になりますよ。施設はしっかりシフト管理を行いましょうね。

というものです。

しかし、1人の夜勤を月あたり72時間以内にしなければいけないというルールではないため、この原則を超えない範囲でシフトは偏ってもOKなのです。

となると当然、育児の負担の少ない若手や独身看護師は夜勤が月10回以上になったり、一方でママナースは月1,2回、へたしたら0回でもOKになってしまうのです。

不公平感は募るものですが、あえて肯定的に考えるなら、もし自分が結婚して育児をするようになった時まだ看護師でいた場合、夜勤シフトは平等に割り振られていたら嫌じゃないですか?

というより無理という人もいるでしょう。

また、実際に「夜勤が多い三交代制なんて、若い内しか体力的にもこなせない」「わたしたちもそうだったんだから」というママナースの心の声も聞こえてきます。

いろいろな立場を鑑みると、不公平かもしれないけど、夜勤はできる人がなるべくやるというのは1つの結論としては正しいのかもしれませんね。

とはいえ、つらい!

そう嘆く若手看護師の意見もごもっともだと思います。

三交代制きついポイント③連休が取りにくい

三交代は、2交代に比べて連休が取りにくいとも言われています。

二交代は夜勤の拘束時間が16時間と長いですが、夜勤の次の日は休みであることが多いです。

そのまま3連休も取得できることもあるとか!

しかし、3交代の場合だと、準夜勤→休み→深夜勤→日勤というシフトもあり、勤務の間隔が短いです。

そのためまとまった「完全に休める自由時間」が取りにくい傾向にあります。

日本看護協会は、「深夜入り前の休みが、次の勤務に備える休養時間としての特性が強まるため、自由時間の減少を感じさせ、あまり好まれないシフトであることは確かです。そこで、毎回は難しくとも、深夜勤後はできるだけ連休としたいものです。」というコメントを出しています。

これを受けて、公休数が多い病院であれば、連休の取得はしやすくなりました。

また、公休だけで連休を設定することが難しい場合は、公休と有給休暇を併せて連休を設定する方法もあります。

三交代制 V.S. 二交代制の比較

看護師として働く以上は三交代制あるいは2交代制が一番多いシフトパターンであることは揺るぎありません。

そこで、この2択から選択するならどちらのシフトパターンが良いかを比較してみましょう。

三交代制と二交代制でシフトの特徴を比較

3交代制 2交代制
勤務時間
  • 短いので心身ともに楽
  • 忙しくても集中力が持つ
  • 夜勤はとにかく長いので体力的に負担
  • 1回あたりの手当が高く稼げる
睡眠時間
  • シフトによっては3~4時間しかとれない
  • 昼夜の切り替えは2交代制よりは簡単
  • 昼夜の切り替えにさえ慣れれば比較的とれるが、慣れるまでは寝れない
休日
  • まとまった連休は取りにくい
  • 自由時間がまとまって作りやすく、連休も取りやすい 

三交代勤務のメリットは、二交代に比べ1回の勤務時間が短いため心身ともに楽なことが大きなポイントです。

三交代制は二交代より制子育てには向かない?

ママナースには二交代の病院を選ぶ人が多いようです。

その理由は、「24時間受け入れてくれる保育所がある場合なら、夜中のお迎えが必要ないから」といった意見や、「夜勤明けから次の日はまとまった休みの時間が取れるので、子供と過ごす時間も長く感じられる」という意見があります。

確かに、一見は勤務時間の短い3交代の方が、子供との時間がとれていいと思うかも知れませんが、連続勤務の場合は、勤務と勤務の間隔が短いことが多いです。

家に帰ったと思ったら、数時間したらすぐに出勤…といった忙しさになり、これでは家事も育児も両立するのは大変ですね。

三交代制は二交代より給料が低く稼げない?

日本看護協会の2016年 病院看護実態調査によると、2016年の二交代の夜勤手当は平均10,772円となっています。

三交代の場合、準夜勤手当の平均額は4,076円深夜勤手当の平均額は5,023円という結果です。

こうして比較すると、二交代制の方が1回の夜勤手当は高い傾向にあります。

しかし三交代制でも準夜勤+深夜勤手当を合算すれば手当額はさほど変わらないとも言えます。

そのため、三交代でも準夜勤、深夜勤の回数が多ければ、給料を増やすことも可能です。

例えば、二交代制で月に4回夜勤に入った場合よりも、三交代制で深夜勤を9回以上入る方が深夜勤手当が多くなり、給料が増える可能性もあります

まとめ

三交代の最大の特徴・メリットとしてては、1回の勤務時間が短いため、「拘束時間の短い三交代の方が良い」と好む人もいます。

この考えは特に、子育てを終えた中年世代の看護師や、ベテランの看護師に多いようです。

しかし、三交代のシフトは勤務と勤務の間隔が短くなりがちであり、特に「日勤→深夜」といった逆循環のシフトを作っている病院で仕事することになると、睡眠時間の確保や不規則な生活となるため、慣れるまではとても大変です。

そのため、新人や子育て世代の看護師には二交代のシフトが人気であり、二交代制をとる病院も年々増えています

三交代制でも、正循環のシフトを作っていて、それでいて公休数の多い病院を選ぶことができれば、深夜明けは休みとなるように配慮してくれたりと、無理なく働くことができるかもしれません。

みなさんのライフスタイルに合ったシフトを作ってくれる職場を選択したいですね。