外来看護師に転職する前に知っておくべき仕事内容・役割・デメリット教えます

看護師の働き方
※当サイトはアフィリエイト広告を利用しています

看護師なら1度は「外来看護師として働いてみたいなー」なんて思った事があるのではないでしょうか。

外来で働きたいと思う理由は人それぞれだと思いますが、外来で働く前の病棟で働いていた頃の私は

  • 病棟より(業務が)絶対楽そう
  • 日勤のみの勤務なんて最高

という申し訳ないほど甘いイメージをもっていました。

ですが、実際に外来で働いてみるとイメージと違う事もたくさんあったのを今でも覚えています。

実際に働いたからこそわかる事もありますよね。

そこで今回は、外来で働く看護師は満足して働いているのか、病院における外来看護師の役割やイメージのギャップなどについてまとめてみたいと思います。

外来看護師とは?外来看護師の魅力について

外来看護師とは、その名の通り【外来で働いている(働く)看護師】の事を言います。

一言で外来と言っても、総合病院の各診療科における外来もあれば、単科クリニックなどの外来もありますよね。

今は様々な診療科がありますから、診療科の数だけ外来もあると思っても間違いではないと思います。

そのため、働く環境によって忙しさや雇用条件はもちろん、覚えなければならない仕事内容もそれぞれの外来によって大きく異なるのが外来の特徴だと私は思います。

それでは次に、実際に外来看護師として働いている私が感じた【外来看護師として働く魅力】について簡単に紹介しますね。

外来看護師として働く魅力①元気な患者さんと関わる事ができる

誰とでも気さくに話せる人元気じゃないから患者さんは病院を受診する訳ですが、病棟で働いた経験がある看護師ならわかりますよね?

外来なのでもちろん新患も来ますが、定期処方や診察のために受診される患者さんが多いので、病棟に入院している患者さんと比べると活気があるというか外来自体が賑わっている印象を持つ看護師も少なくありません。

通院で症状が安定しているため、急変などで命に関わるケースも少なく、わりかし元気な患者さんと関わる事ができます。

外来看護師として働く魅力②日勤のみの勤務

必ずという訳ではなく働く職場に左右されるかと思いますが、外来は基本的に日勤のみの勤務が多いです。

(勤務時間は雇用条件や職場によって異なる)そのため、それぞれの外来で固定休になっているところが多いのも魅力の1つかと思います。

特に子育て世代の看護師は不規則な勤務の職場で育児をしながら働くと、子供の行事などの際に、いちいち他のスタッフに気を遣いながら休み希望を出しているという看護師も多いと思いますが、固定休ならそのストレスから解放されるのではないでしょうか。

外来看護師として働く魅力③生活リズムが乱れにくい

日勤のみの勤務だと自然に生活リズムが整いますよね?

私も病棟勤務の頃は、夜勤専従などもこなしていたので不規則な生活を強いられていました。

不規則な勤務を続けていると、知らず知らずのうちにホルモンバランスが乱れて生理不順など身体の様々な不調をきたす原因にもなり兼ねません。

外来看護師として働く魅力④たくさんの患者さんや家族、様々な職種と関われて新鮮さを感じ刺激となる

病棟勤務でもたくさんの患者さんやその家族と関わるかと思いますが、入院していなければ関わる事ができませんよね?

外来は来院した患者さんやその家族、付き添いのスタッフなど様々な人達と関わりながら仕事をするため、毎日新鮮さを味わえますし、自分にとっても良い刺激となるのではないでしょうか。

病棟はどうしても閉鎖的になってしまいがちですが、外来は開放的だと言って良いと思います。

外来看護師として働く魅力⑤ドクターと関わる機会が多い

ドクター

病棟で働いていると、なかなかドクターと関わる機会って少ないですよね。

私が外来で働きだして思った事は、ドクターと関わる時間が多くなる事でドクター目線の診断や意見を直接聞く事ができるようになりました。

また、自分の体調についても相談しやすいですし、ちょっとした薬ならすぐにその場で処方して貰えるのも外来看護師の特権なのではないかと思います(笑)

外来看護師として働く魅力⑥様々な症例を見る事ができる

意外かも知れませんが、外来には予想を上回る患者さんがたくさん来院されます。

例えば、内科外来なのに骨折の患者さんが来たり、脳神経外科外来なのにトゲが刺さった患者さんが来たりします。

私達医療従事者はなんとなくでも症状に応じて受診するべき診療科を判断できますが、一部の患者さんにとっては「病院=どこでも同じ」というイメージをお持ちの方も少なくありません

それでも診療科が違うからという理由で患者さんを追い返す訳ではなく、適切な医療を受けられるよう外来でできる処置を行ったり、必要に応じてドクターが紹介状を書く事もあります。

病棟では見る事ができない症例と関わる事ができたり、応急処置でも診療科以外の症状に応じた対処法を身に付ける事ができるのも外来の魅力なのではないでしょうか。

いかがでしたか?

他にも外来看護師として働く魅力はあると思いますが、私の中では紹介した内容が魅力的に思えるので紹介させて頂きました。では次に、具体的な【外来看護師の役割】についてまとめていきますね。

外来看護師の役割について

せっかく外来で働いているので、外来看護師の役割について考えてみました。

パッと思いつかなかったので一緒に働く同僚に聞いてみると「ドクターの機嫌取り」と言っていました。

半分冗談ですが、間違っている訳でもないかもと思ってしまいました(笑)

では、改めて外来看護師の役割についてきちんと考えてみましたので参考にして下さい。

外来看護師の役割①診察などが円滑に進むようにサポートする

ドクターの中には医療用語や略語を流暢にかっ飛ばして患者さんに説明する人もいます。

患者さんにとっては何が何だかわからないまま聞き流す事しかできずに不安になったという声を耳にした事があります。

逆に、まとまりがない患者さんの訴えを簡潔にまとめてドクターに報告する事もあります。

どんな状況でも診察などが円滑に行えるようにドクターのサポートは欠かせません。

さらに食事や服薬などに関する生活指導も外来看護師の役割と言えるのではないでしょうか。

外来看護師の役割②病院の顔(イメージ的存在)

就職か進学に夢を抱く看護師の写真外来看護師が病院の印象を左右してしまうケースもあります。

また、入院までの検査を外来でフォローする事もあります。

ドクターと一緒に症状から考えられる疾患を割り出して適切な処置を受けられるように状況判断や援助をしたり、入院の場合は病棟で困らないようしっかり申し送りをしたりします。

定期受診されている常連の患者さんの場合は、ちょっとした変化に気付いてあげられるのも外来で働く看護師の観察力ならではと言えるのではないでしょうか。

外来看護師の役割③病棟や地域、他職種との連携

総合病院のイメージ写真外来が窓口となり、必要に応じて入院までのサポートを行うのはもちろんですが、入院していた患者さんが退院した場合も定期受診で外来を受診する事は良くありますよね。

また、必要に応じて在宅支援や地域の介護サービスなどリハビリやワーカーとも情報を共有しながら連携を取る事もあります。

紹介したものはあくまで基本的な外来看護師の役割で、正社員や契約社員、パート、派遣などの雇用条件によって求められる外来看護師の役割は変わってくるかと思います。

どの外来も【患者さんと一番最初に関わる】というのは共通しているのではないかと思います。

それでは次は、外来看護師として働くのは良い事だけじゃない!?

と気になっている方もいると思うので、外来看護師として働くメリットとデメリットについて見てみましょう。

外来看護師として働くメリットとデメリット

外来看護師として働く場合、どんなメリットとデメリットがあるのか気になりませんか?

思いつく範囲で全て載せたいと思いますので、外来看護師に興味をお持ちの方は是非参考にして下さいね。

外来看護師として働くメリット

  • 病棟勤務より体力的負担が少ない
  • 毎日たくさんの患者さんと関わりを持つ事ができるため刺激や勉強になる
  • 夜勤がない…※働く職場によっては夜勤があるところもあるので注意!
  • プライベートを充実させやすい
  • 外来ならではの緊張感を持って働く事ができる

外来看護師として働くデメリット

  • ドクター主導で診察が進むため、ゆっくり患者さんと関われない…※1人1人深くまで患者さんと関われない
  • 働く職場、環境によって雇用条件や仕事内容、勤務時間などが異なる
  • 混雑すると休憩時間が短縮になったり残業になり兼ねない
  • 立ち仕事が多い
  • 病棟勤務に戻る事ができるか不安要素になる事がある
  • クレーム対応をしなければならない事がある
  • 夜勤がない分、勤務日数が多くなったり手当がつかないため手取りが減る

メリットとデメリットについて紹介しましたが、必ずしも全ての外来に当てはまる訳ではありません。

外来看護師として働きたいと思った場合は、どれが自分にとってメリットとなるのかを明確にしておく事が大切だと思います。

それでは次に、病棟勤務をしていた私が外来看護師になった体験について簡単にまとめますので、少しの時間お付き合い下さい。

外来看護師は病院の顔?働いてみて思ったこと

看護師として病棟と外来の両方を経験しているからこそわかった事もありますので、私の独断と偏見ではありますが、ここで簡単にお話したいと思います。

外来看護師は身なりに気を遣う

病棟で働いていた頃は入浴介助があったり、走り回る事が多く良く汗をかいていました。

ですが、外来で働くと病棟勤務の頃と比べて汗をかく機会が減った気がします。

病棟では毎日ほぼ決まった患者さんと関わるのですっぴんの事もありましたが、外来看護師は病院の顔と言われるだけあって、血色が悪い顔で出勤する訳にはいかないなと実感しました。

他にもヘアスタイルや使うグッズ類も病棟以上に気をつけるようになりました。

外来看護師は思っていたよりもハード

病棟勤務の時は仕事が始まる前に簡単でも自分の1日の行動計画のようなイメージを持って働く事ができていて、自分主導で仕事ができていました。

外来の場合は、ドクターや患者さん主導で診察を回すので、自分が手間取るとその後の診察や検査などに影響し、迷惑をかける事にもなり兼ねません。

外来は病棟に比べてのんびり働けるイメージを勝手に持っていましたが、診察が混雑した時などは特に思っていた以上に忙しくハードだと思いました。

外来看護師は覚える事がたくさんある

外来は看護師としての最低限のスキルがあれば誰でも働けると思っていましたが、いざ働いてみると思っていた以上に覚える事が多いと思いました。

同じ処置でもドクターによって手技や必要物品が異なるので、それぞれ覚えなければならないケースもあります。

外来看護師でも病棟の経験が役に立つ

必ず病棟経験がないとダメという訳ではありませんが、私は何度も病棟勤務での経験を外来で活かす事ができていると実感しています。

逆に、外来経験しかない看護師は見るとすぐにわかってしまいます。

外来経験が長い看護師は採血などのスキルに磨きがかかっているなどの良い事もありますが、具体的に説明すると、病棟経験がある外来看護師は患者さんの介助や移乗などのコツを掴んでいたり、入院後の流れなどもわかっているのでできる範囲で病棟での業務を助けてくれる事もあります。

外来看護師は病棟勤務より手取りや休みが少ない

病棟勤務は夜勤があるのに対して、今働いている外来は夜勤がありません。

そのため、夜勤手当が丸々貰えない計算になります。

つまり確実に病棟より手取りが減ります

さらに病棟勤務の時は2交代だったので、16勤→明け→休みの3日が1セットとなっていました。

夜勤明けは勤務している事になっていますが、朝に帰宅するので休んだ気分になりませんか?

その点外来は祝日以外は勤務となり、夜勤がある勤務と比較すると連続勤務は避けられないので私のように休みが少ないと感じる人もいるのではないでしょうか。

外来によって看護師の役割に違いがありすぎる

私は脳神経外科外来、内科外来、整形外科外来を経験していますが、それぞれの外来によって特色が違いますし、任されている業務にも違いがあります。

採血を例に出してお話すると、脳神経外科外来で働いていた頃の患者さんの採血は全て臨床検査技師が行っていましたが、内科外来の時の採血は全て私達看護師が行っていました。

さらに整形外科外来で採血する機会はほとんどなく、採血が必要な場合はドクターが行います。

3ヶ所働いただけでこんなに業務に違いがあると実感しているので、他の外来も外来によって業務内容が大きく異なるのではないかと思います

まとめ

いかがでしょうか。参考になりましたか?

病棟と外来を経験して思った事は、どちらもそれぞれの忙しさがあり、決して楽ではないという事です。

ですが、仕事の慣れ具合によっては楽だと感じる事もありますよ^^

また、病棟から外来看護師へ転職を考える際は、やっぱりいちばんネックになるのは手取りが減ることだと思います。

どうしても今の収入に合わせて生活スタイルやお金の使い方がすでに決まってしまっているため、今よりも収入が減ると困る方が大半です。

とはいえ、病棟のハードさや日勤と夜勤の繰り返しで体調を崩しては元も子もない気持ちもあるでしょう。

できれば、なるべく今の収入を減らさずに外来看護師になりたいものですよね。

夜勤のない外来看護師で収入をある程度確保するには、やはり基本給の良い求人を見つけるのが先決になりますよね?

もちろん良い基本給が支払える病院は経営がうまく回っている病院ということになります。

そういった病院は、スタッフも安定しているため求人も多く出回りません。

しかし残念ながら、世にある多くの求人は、そういった良い病院ではないことも。

そこでどうするかといえば、そういった良い求人を誰より早く紹介してもらえる状況を作ります

具体的には看護師転職サービスに登録します。

登録時、ただ登録するだけでは、他の看護師さんとの競争に負けてしまいますので、担当者に良い求人を真っ先に自分に紹介してもらえるようにアピールするのが重要!

担当者は、良い求人先へはより良い人材を紹介したいため、「今の職場は嫌」「もっと楽なとこがいい」といったモチベの低い看護師さんは優先度が低くなる恐れがあります。

「私は○○な看護師で得意な仕事は△△、××です。もっと△△や××を勉強したいと思っていて、今より良い職場を探しています。」と、前向きな意思を伝えるようにしましょう。

病棟から外来への転職の場合は理由付けが難しいかもしれませんが、給料面では自分の希望より高めの金額を提示つつ、採用側には自分を採用するメリットをPR・提案できるようにしておくと良いでしょう。(←実際に求人先へ提案してくれるのは担当者ですが、担当者には自分で提案します)

今時点での即戦力性や、できれば将来的な貢献性を示しましょう。

将来の話ができる人は、長期的に働いてくれる人なので、復帰しても妊娠してすぐいなくなる可能性が低いと判断されやすいです。

もちろんウソではいけませんよ!

最後にナースランクがオススメする看護師転職サービスを2つ紹介しておきますね。

コメント