プリセプターのみなさん、毎日お疲れさまです。
忙しい業務の中、プリセプティの指導をするのって大変ですよね。
なかなか勤務が合わなかったり、時間がなかったりして、顔を合わせてプリセプティとコミュニケーションがとれないこと、ありませんか?
一昔前は、口頭で伝えられなかったことは、手紙やメモで伝えるのが主流でしたが、現在はLINEやメールで気軽にプリセプターとプリセプティが、コミュニケーションをとれるようになってきています。
しかし、プリセプター研修や新人研修用などで、プリセプティへ手紙を書かないといけない場面もまだまだ多くありますよね。
LINEやメールでは上手く書けるけど、いざ手紙となると何を書いていいかわからないプリセプターさんも多いと思います。
そこで今回は、プリセプターからプリセプティへ、みんながどんな手紙を書いているのか紹介と思います。
プリセプティへの手紙の書き方
まず、プリセプティへ手紙を書く場面は、大きく分けて3つあると思います。
一つ目は、プリセプティが夜勤などの新しいことに取り組むタイミングや、悩んでいるように見える時、落ち込んでいる時などにプリセプティを励ましたい時です。
二つ目は、プリセプティのミスを見つけた時や、他の先輩看護師からプリセプティについての指摘を受けた時など、面と向かって注意しにくい場合や注意する時間がうまく取れない時です。
メールやLINEなどで伝えるプリセプターさんもいると思いますが、仕事中にささっと手紙に書いてプリセプティのロッカーに貼っておく…などという人も多いんじゃないでしょうか。
三つ目は、プリセプター期間を終える頃の、1年間の振り返りの手紙です。
プリセプター研修などで、1年間頑張ったプリセプティに手紙を書く病院や施設も多いですよね。
合同研修でみんなの前で手紙を読み合うという所もあると思います。
では、各場面でみんなが実際どのような手紙を書いているのか、見てみましょう。
プリセプティへの手紙の例~励ましの手紙~
新人看護師時代、精神的に余裕がない時に、プリセプターさんから手紙をもらって、励まされた経験はありませんか?
みんながよく書いている(もらったことがある)励ましの手紙は、
- ○○さんへ、初めての夜勤緊張してる?最初はみんな緊張するけど、先輩がついてるから大丈夫だよ。何かあったらすぐに報告、相談すれば、乗り切れるからね!
- ○○ちゃんへ最近、元気なさそうに見えるけど大丈夫?そろそろ疲れがたまってくる時期だよね。私でよかったらいつでも話聞くよ。またご飯いこうね。
- ○○君へ毎日お疲れ様です。忙しくて覚えることもたくさんあって大変だけど、よく頑張ってるね。だんだん頼もしくなってきてると思うよ。わからない事があったらなんでも聞いてね。一緒に勉強していこうね。
などなどです。
コツはというと、
- プリセプティの精神面、体調面を気遣うこと
- プリセプティの頑張りを認め、褒めること
- プリセプティにいつでも相談できる相手がいることを伝えること
この3つがポイントです。
プリセプターから励ましの手紙をもらうだけで、元気になるプリセプティもいます。
誰かが自分を気にかけてくれているということが、心の支えになりますよね。
プリセプティへの手紙の例~注意の手紙~
これは正直、もらう側としてはどんな内容でも嫌ですよね。
注意や指導は、その場で直接伝えるのが一番いいですが、どうしても無理な場合もあります。
そんな時に、なるべくもらった相手を嫌な気持ちにさせない文章ってどんなものでしょうか?
- ○○さんへ毎日お疲れ様です。直接言うタイミングがなかったので、手紙になってごめんね。昨日の△△さんの看護記録が抜けてたよ。処置の時は、患者さんの言動や使用物品、その後の観察項目とか、後で見た人がわかりやすいように記録しておいてね。書き方がわからなかったら教えるからね。一緒に頑張ろうね。
上の文章のポイントは、
- 嫌味っぽくならないこと
- 何が悪かったか、どうすればよかったかを簡潔に書くこと
- フォローを入れること
です。
注意の手紙を書くときは、イライラしているかもしれませんが、一旦冷静になって、次に同じことを繰り返さないために、悪い点と改善策をわかりやすく伝えるようにましょう。
プリセプティへの手紙の例~1年間の振り返りの手紙~
先ほどまでの、励ましや注意の手紙は、メールやLINEを使ってプリセプティとコミュニケーションをとっている人も多いと思いますね。
プリセプターのみなさんが、何を書いていいのか気になっている手紙といえば、1年間の振り返りの手紙だと思います。
自分も新人看護師の時に、プリセプターからもらってうれしかったから書く人もいれば、プリセプター研修や、新人研修のため、または師長や教育担当看護師に求められて書く場合もありますよね。
あまり、プリセプティとよい関係を築くことが出来なかったプリセプターさんも、手紙だから伝えられることもあるんじゃないかと思います。
普段手紙を書くことはなかなか少ないと思いますが、この機会に可愛い便せんなどを揃えて、プリセプティに手紙を書くのも楽しいかもしれません。
少しだけ、実際の手紙の例を紹介したいと思います。
- ○○さんへ1年間お疲れさまでした。初めての仕事で、慣れない環境の中、辛いこともたくさんあったけど、1年間よく頑張ったね。最初の頃は、わからないことも多くて、いっぱい悩んだりしたと思うけど、○○さんの何事にも一生懸命な姿勢は、みんなに伝わっていたよ。初めての夜勤の時に、一緒にバタバタしたのも、今ではいい思い出です。今では、率先してナースコールをとってくれたり、みんなが忙しい時に「何か手伝えることありますか?」と聞いてくれたり、とても助かっています。私も初めてのプリセプターで、頼りなかったと思うけど、こんなプリセプターのもとでも、○○さんが立派に成長してくれてうれしいです。これから2年目になったら、術後や重症患者さんを看るようになるけど、○○さんなら大丈夫だと思います。わからないことがあったら、なんでも聞いてね。これからは同じ職場のスタッフの一人として、頼りにしてるので、一緒に楽しく働いていこうね。
いかがですか?
手紙を書く場面によっては、もっと砕けた言葉使いや顔文字などを使ったりすると思いますが、大体の手紙の内容はみんな似てきますよね。
共通して大切なのは
- 1年間の頑張りを労うこと
- 自分や周囲からのポジティブな意見を書くこと
- 具体的なエピソード(楽しかったこと、一緒に乗り越えたこと、プリセプティが成長したと感じること…などなど)
- プリセプター経験を通して感じた自分の気持ち
- これからも一緒に頑張っていこうという思いがプリセプティに伝わるように書くこと
でしょう。
プリセプティが1年目を終え、2年目に向けてさらにステップアップしていくためのモチベーションを上げるために、成長したと感じることは、些細な事でもたくさん褒めてあげましょう。
2年目に向けての課題を書く場合は、不安を与えすぎないよう、一緒に頑張っていくことを伝えるといいと思います。
まとめ
プリセプターとプリセプティは、指導する側と指導を受ける側であり、なおかつ精神的なサポート役でもあるという、普通の同僚でもなく、ただの上司でもなく、友達でもないという微妙な関係です。
面と向かって伝えにくいことや、伝えるのが恥ずかしいことも、文章にすることで伝えることができます。
手紙は、いつまでも文章を形に残すことができます。
この機会に、みなさんもプリセプティに普段伝えられないことを、手紙に書いてみてはいかかでしょうか。
コメント