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新人看護師のみなさん、働き始めて1年間どうでしたか?

初めての社会人生活、初めての職場、多忙な業務、研修、レポート、患者さんとの関わり…など。

辛いこともたくさんあったと思いますが、職場の先輩や同期、家族、恋人、友達などいろんな人に支えられながらここまできたと思います。

その中でも、マンツーマンで指導についてもらい、一緒に課題を乗り越えてきたプリセプターの先輩には、とてもお世話になりましたよね。

思うように成長できず、プリセプターとなかなか上手く接することが出来ない時期もあったかもしれませんが、忙しい中で、指導や相談に時間を割いてくれて、一緒に悩んでくれたプリセプターさんに感謝の気持ちを伝えたいプリセプティさんはたくさんいると思います。

しかし、「実際に感謝の気持ちをどうやって伝えていいかわからない」、「なにかお礼の品物を渡した方がいいの?」と悩んでいるプリセプティさんはいませんか?

お菓子やハンカチ、ハンドクリームなどの小物をお礼として渡すという人もいるかもしれませんが、プリセプター側の意見からすると、お礼に品物を渡すのは、金銭面やお返しに気を使ってしまうのでやめた方がいいと思います。(注:プリセプターや自分が退職したり、部署移動する場合は品物を渡す場合が多いです!)

お礼の気持ちを手紙にしたり、メールやLINEで1年間の感謝の気持ちを伝えるだけで、十分だと思います。

プリセプターにとって、1番うれしいことは、自分が指導したプリセプティの成長を感じられることです。

新人看護師から、1人前の同じ職場の頼もしい同僚になってくれることが、1番のお礼になると思います。

プリセプターへお礼の手紙を書こう

プリセプターにとって、プリセプティの成長が1番のお礼といいましたが、実際には、感謝の気持ちをなにかで伝えたいと思いますよね。

お金のかかるプレゼントは、プリセプターに気を使わせてしまうので、手軽に渡せる「手紙」を使って、プリセプターに感謝の気持ちを伝えているプリセプティさんが多いようです。

新人研修や病棟の中で、プリセプターへの感謝の手紙を書く伝統のある医療施設もありますよね。

しかし、いきなり手紙を書くとなると、意外と何を書いたらいいかわからないものです。

先輩に手紙を書くにあたって、どういう風に書いたら失礼にならないか悩んだり、改めて文章にすると恥ずかしくなったり、伝えたい思いが多すぎて文章がまとまらなかったり、逆にプリセプターとの関わりが薄くて何も書くことが思いつかない人もいるんじゃないでしょうか。

ここでは、プリセプターへの感謝の手紙の書き方を紹介していきたいと思いますので、これからプリセプターに手紙を書こうと思っているプリセプティのみなさんは是非、参考にしてみて下さい。

みんなが書いている手紙の例をみてみよう

実際にプリセプティのみなさんがどんな手紙を書いているのか、例を参考にしながら、プリセプターへの感謝の手紙の書き方をみていきたいと思います。

プリセプターへのお礼の例~バランス型~

プリセプターにはお世話になったけど、そんなに深く関わり合ったわけではない場合や、新人研修などでみんなの前で発表するのに当たり障りのない手紙を書きたいと場合のテンプレート的な手紙です。

○○さんへ1年間、プリセプターとして指導して下さり、本当にありがとうございました。最初の頃は、職場に馴染めるか不安でいっぱいでしたが、○○さんが優しく声をかけてくれたおかけで、緊張を和らげることができました。

看護師としてなにもわかっていなかった私ですが、○○さんがいつも優しく丁寧に指導して下さったおかげで、ここまで1年間やってこられました。要領が悪かったり、失敗が多くて迷惑をかけっぱなしでしたが、○○さんが一緒に悩んだり相談に乗ってくれたりして、とても頼もしかったです。

1年間、あっという間でしたが、○○さんに教えてもらったことを活かして、2年目に向けて頑張ります。私も、○○さんのような看護師になれるよう、一生懸命努力していこうと思いますので、これからもよろしくお願いします。1年間本当にありがとうございました。

文章の内容はこんな感じで、あとは親密度によって、もう少しくだけた文体にしてみてもいいかもしれません。

この文章なら、わりとどんな人でも使えて、プリセプターの先輩にも失礼に当たらず、感謝の気持ちを伝えることが出来ると思います。

ポイントは、プリセプターへの感謝の気持ち、プリセプターのおかげで成長できたこと、これからも頑張ろうという気持ちを表現することです。

プリセプターへのお礼の例~エピソード重視型~

自分にとって、忘れられないプリセプターさんとの思い出があり、それを伝えたい場合は、エピソードを入れた手紙を書くのもいいと思います。

○○さんへ1年間、プリセプターとして指導してくださり、本当にありがとうございました。初めての夜勤で、緊張しすぎて前日に眠れなかった私に、「初めての夜勤前で緊張してるんじゃない?一緒にまわるから大丈夫だよ。頑張ろうね。」とLINEをくれてとても嬉しかったです。

実際に初夜勤はバタバタでしたが、○○さんが一緒に残って反省会をしてくれたおかげで、次も頑張ろうという気持ちになれました。私がインシデントをしてしまった時も、一緒にインシデントレポートの内容を考えてくれたり、相談に乗ってくれたり、お世話になったことをあげるとキリがないです。

○○さんがいなかったら、ここまでやってこれなかったと思います。○○さんがプリセプターで本当によかったなと思います。私はまだまだ頼りないですが、いつか○○さんのような頼もしい先輩看護師になれるよう、これからも頑張っていきたいと思います。

これからもよろしくお願いします。

プリセプターとのエピソードとして、思いつきやすいのは、初夜勤・初入院対応・初受け持ち患者・インシデントレポート・急変対応・レクリエーション・食事会・飲み会…などがあると思います。

手紙をもらったプリセプターさんも、あ~こんなこともあったなぁと懐かしく感じ、さらに仲が深まるかもしれませんね。

プリセプターへのお礼の例~大変お世話になった型~

このタイプを書く人は、自分が同期の新人看護師と比べて、特にプリセプターにお世話になったと感じる人です。

同期に比べて成長が遅いと自分で感じていたり、自分だけ特別の課題や指導があったりしたような人は、よりプリセプターにお世話になったと感じますよね。

そこでこのタイプの例もみてみましょう。

○○さんへ1年間、プリセプターとして指導してくださって、本当にありがとうございました。私は、同期の中でも覚えが悪く、コミュケーションをとるのも苦手で、○○さんや他の先輩にもたくさん迷惑をかけたと思います。

○○さんが丁寧に教えて下さったことも、上手く出来なかったり、ミスも多かったり、自分は看護師に向いていないんじゃないかという気持ちになって、正直辞めたいと思っていた時期もありました。そんな私を、○○さんはここまで見捨てずに、ずっと寄り添っていてくれました。

私が成長できるように、いろいろな指導を考えてくれたり、忙しいのに遅くまで残って一緒に記録を書いてくれたり、他の先輩に怒られた時も話を聞いてくれたり、本当に嬉しかったです。私が看護師を辞めずにここまでこれたのは、○○さんがいたからです。

いつか私も○○さんのように、優しくて、仕事ができて、頼りになる看護師になりたいです。少しでも○○さんに近づけるよう、仕事を頑張っていきたいと思いますので、これからもよろしくお願いします。

こんな手紙をプリセプティからもらったら、感動で泣いてしまいますね。

手がかかる子ほど可愛いといいますが、一生懸命、試行錯誤して指導をした分、プリセプターにとっても思い入れの深い1年だったと思います。

しっかり手紙で感謝の気持ちを伝え、日々の仕事で自分が成長したところを見せていきましょう。

■まとめ~感謝の気持ちとこれからの意気込みを伝える~

3パターンの手紙の例をあげてみましたが、みなさん参考になるものはありましたか?

プリセプターへのお礼の手紙で大切なポイントは、なんといっても1年間の感謝の気持ちを伝えることです。

プリセプターも初めての後輩指導で、慣れない部分もたくさんある中で、なんとか新人看護師の成長をサポートできるよう努力してくれています。

  • 「こんな自分で本当にプリセプティの役に立っていたのか」
  • 「プリセプティの精神的支えになれていなかったんじゃないか」

と不安に思っているプリセプターさんもいます。

ですので、しっかりとプリセプターへ「ありがとう」という感謝の気持ちを伝え、プリセプターの存在があったから1年間頑張ってこれたということを伝えましょう。

プリセプターなんだから、指導してもらって当然!という意見もあるかもしれませんが、手紙では「指導してくれた」「相談にのってくれた」というように「○○してくれた」という風に書きましょう。

プリセプターにしてもらって嬉しかった事、迷惑をかけてしまった事、一緒に悩んだ経験、それらのエピソードも書くと、より具体的に感謝の気持ちを伝えることが出来ると思います。

感謝の気持ちを伝えたら、次に、これからの意気込みを伝えましょう。

最初はなにもわからなかった、一人ではなにも出来ない新人看護師が、職場の看護師の一員として、これからも成長できるよう頑張っていこうとする姿をみれるのは、プリセプターにとってとても嬉しいことです。

プリセプターと決めた目標などがある場合は、その目標に向かって頑張るという事を書いてもいいかもしれませんね。

2年目に向けて、

  • 「もっとナースコールを積極的にとるようにしていこうと思います」
  • 「重症患者さんの担当を頑張りたいと思います」
  • 「もっと周りをみて動けるようになりたいと思います」

など具体的にこれから頑張りたいことを書くとさらにポイントアップです。

また、「こんな自分で本当にプリセプティの役に立っていたのか」と感じているプリセプターさんにとって、「○○さん(プリセプター)のような看護師になれるよう頑張ります」という言葉はすごく嬉しいものです。

「○○さんのような」の後には、「優しい」「後輩に優しい」「患者さんに優しい」「仕事が出来る」「仕事が早い」「頼りになる」「みんなから頼りにされている」「何でも出来る」…などの言葉を入れると、尊敬の気持ちが伝わりやすくなると思います。

プリセプター期間が終わっても、職場での先輩後輩関係は続きますよね。

私の経験上、プリセプター期間が終わっても、プリセプターにお世話になることは多々あります。

1番聞きやすい先輩、相談しやすい先輩として、2年目以降も関わりを持ち続けますので、「これからもよろしくお願いします」という言葉は最後に必ず入れたほうがいいと思います。

以上、プリセプターへのお礼の手紙の書き方のポイントについてみていきましたが、いかがだったでしょうか。

普段、手紙を書くことがない人も、この機会に手紙に挑戦してみて下さい。

手紙を書くときは、読む人のことを考えて、なるべくきれいな紙(便せん)になるべくきれいな文字で書きましょう(笑)