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新人看護師のみなさん、そろそろ仕事には慣れてきましたか?

入職してしばらくは、プリセプターについてもらって、新人オリエンテーションや技術研修、病棟での日勤業務など、覚える事ややる事がたくさんあって、毎日ヘトヘトだと思います。

検温や採血、点滴、検査や手術、排泄介助、保清介助…などある程度のことが出来るようになってきた頃、入院施設のある職場の新人看護師さんなら、誰もが気になるのが、「いつから夜勤が始まるのか?」ということですよね。

看護師の勤務形態には二交代制・三交代制があります。

二交代制の場合は日勤(8:30~17:00)と夜勤(16:30~9:00)というパターンが多く、夜勤の回数は月に4~6回というところが多いようです。

三交代制の場合は、日勤(8:30~17:00)準夜勤(16:30~0:30)深夜勤(0:00~9:00)というパターンが多く、夜勤の回数はそれぞれ月に4~5回(計8~9回)というところが多いようです。

病棟によって、患者数に合わせて、各勤務に必要な看護師の最低人数は決められています。

新人看護師ももちろん看護師の人数に含まれていますので、新人看護師が夜勤をしない間は、その他の先輩看護師の夜勤が少し増えることになります。

ですので、病棟としては、なるべく早く、新人看護師が夜勤に入れるように教育をしていきたいわけです。

では、新人看護師の夜勤開始時期がどうなっているのかみていきたいと思います。

新人看護師は夜勤が1つの目安

夜勤なぜ、新人看護師にとって夜勤が1つの目安と言われるのでしょうか。

夜勤では、看護師の人数が日勤に比べて減ります。

なので、必然的に看護師一人当たりの担当患者数が増えます。

新人看護師にとって、患者さんの状態や必要な看護を把握し、業務の流れを組み立て、実践するのって大変ですよね。

それが夜勤では、日勤よりも多い人数の患者さんを担当しなくてはならないので、新人看護師にとってはハードルが高くなります。

そして、他の先輩看護師も担当患者さんをたくさん抱えるので、新人看護師に目を向けられなくなり、頼れる人がいなくなるのも、夜勤の特徴の一つです。

 

普段は看護師や、医師で賑わっている病棟も、たった数人の看護師しかいなくなるため、急変が起きたときなども、少人数で対応しなくてはならなくなります。

新人看護師だからといって、急変時になにもしなくてもいいわけではないので、ある程度の対応力が求められます。

よって、新人看護師が夜勤に入るには、ある程度の「日常業務能力」「判断力」「対応力」が求められてくるので、新人看護師にとって夜勤が1つの目安と言われるのです。

 

ここでいう新人看護師に求められる「判断力」は、異常やささいな変化を、リーダーや他の先輩看護師に報告や相談したほうがいいか判断出来るということです。

新人看護師に、いきなり正解の対応が出来る人はほぼいません。

夜間で医師もいない場合は、まずはリーダーに報告し、指示を仰ぐことが出来れば十分だと思います。

新人看護師が夜勤に入る目標はいつから?

では、実際に新人看護師が夜勤に入る時期はいつ頃なのでしょうか?

新人看護師が夜勤に入る時期は、施設の方針や個人の成長速度によって変わってきます。

病棟のオリエンテーションで、新人看護師の1年間のスケジュールを教えてもらう時に、夜勤の開始時期の目安を伝えられるところもあります。

ですが、実際に勤務表を見るまでは、いつから夜勤が始まるのかわからないですよね。

翌月の勤務表を見て、初夜勤の日程を知り、プリセプターと夜勤のオリエンテーションをすることになる新人看護師さんが多いと思います。

大体の場合、初めの数回はプリセプターや他の先輩看護師が指導について夜勤を行い、徐々にひとり立ちするようになっていきます。

新人看護師の夜勤開始時期は施設によりいろいろ

総合病院のイメージ写真先ほども言ったように、新人看護師が夜勤を始める時期は、施設や病棟によってさまざまです。

例えば、早いところでは、4月に入職して5月には夜勤が始まるところもありますし、9月以降まで新人看護師には夜勤をさせないといったところもあります。

中には、2年目から夜勤に入るようになったという人もいるようです。

 

同じ病院でも、急性期病棟と慢性期病棟、集中治療室などでは新人看護師の夜勤開始時期が違ったり、入院している患者さんの人数や重症度、看護必要度によっても変わってきます。

一般的に大学病院や総合病院では、5月中旬から7月までの間に、新人看護師の初夜勤が始まるところが多いようです。

新人看護師は、働き始めて1ヵ月、2ヵ月経ってくると、簡単な日勤の業務を一人でこなせるようになってきます。

自分で担当患者さんの情報収集をし、業務の流れを組み立て、わからないことはプリセプターや先輩看護師に聞きながら、日勤業務がそれなりに出来るようになってくると、夜勤に入れる段階であると判断されます。

 

日勤に比べ、夜勤は検査の搬送や手術出し、処置の介助、清拭などの保清業務が少なく、患者さんが就寝後は、ナースコール対応と見回り、体位交換、薬剤投与業務くらいで、新しい何かをすることはあまりないと思います。

特に新人看護師は比較的軽症の患者を担当するので、急変などがなければ、夜勤もそんなに苦ではないはずです。

しかし、就寝前や起床後の限られた数時間の間に、多人数の検温や朝一の検査・手術準備などをしなくてはならないので、ひとつひとつの作業に時間かかる新人看護師には、慣れるまでの最初のうちは大変です。

同じ勤務の先輩看護師と少ない人数で協力しながら夜勤をしていかなければいけないので、ナースコールをとったり、急変患者の対応も一緒に行っていかなくてはいけません。

ですので、夜勤に入る前には、しっかり急変時の対応の予習をしておく必要があります

夜勤に入れない新人看護師の特徴と原因

  • 「最初に聞いていた時期を過ぎても、なかなか夜勤が始まらない」
  • 「同期の中で自分だけ夜勤に入っていない(または指導役がつく)」
  • 「早く夜勤に入れるようになってよと先輩に言われる」

そんな思いや悩みを抱いている新人看護師さんもいるんじゃないでしょうか。

積極的に夜勤をしたいわけではないけど、なかなか夜勤に入れないのも、周りからの自分の評価が低く、信用されていないのではないかと疑ってしまいますよね。

よくみられる特徴とその原因

では、どのようなタイプの新人看護師さんが夜勤に入れないことで悩んでいるのでしょうか。

夜勤開始時期は、日勤の業務がそれなりにこなせるようになったらといいましたが、施設や病棟によって、夜勤に入れる大体のボーダーラインを決めているところが多いようです。

例えば、

  • 新人チェックリストの中の必要な評価項目を満たしているかどうか
  • 日勤で何人まで担当することが出来るかどうか
  • 基礎的な技術(採血、注射、点滴、移乗、排泄介助など)が出来るかどうか

などの項目で決めています。

 

きちんとリーダーや先輩看護師に報告・連絡・相談が出来るかどうか、申し送りがきちんと出来るかどうかも重要です。

ですので、必要な項目を満たしていないと、夜勤に入るのはまだ早いと判断されます。

また、ミスや仕事の抜けが多い場合も、夜勤の開始時期を遅くしたり、指導役をつけて夜勤をすることに繋がります。

チェックリストや評価表は、一般的に作られているので、人によって成長速度に差が出ます。

新しい知識や技術を習得するのに時間がかかったり、なかなかタイミングが合わず練習の機会がなくて出来ない場合もあるでしょう。

 

日勤の業務がうまくこなせるようにならない新人看護師は、効率的に物事を考えたり、判断するのがちょっと苦手な人が多いようです。

ミスや仕事の抜けが多い場合は、一つの事に集中すると周りが見えなくなってしまうタイプの人に多いようです。

夜勤をするにあたっては、常に自分以外の周りの状況もみれるようにならなくてはいけないので、そこを改善していく必要があります

また最近では、夜勤に入る自信があるかどうか、師長や教育担当看護師と面接を行い、そこで新人看護師側の意見も反映して、夜勤開始時期を決めているところもあるそうなので、自分が夜勤に対して自信を持てない新人看護師も、夜勤に入るのは遅くなりますね。

夜勤に入れなくても「まだ信用されてない?」と思う必要はない

涙目ナース夜勤に入れないから、いつまでも指導役がつくからといって、「まだ信用されてない?」と思う必要はありません。

そもそも夜勤を開始するかどうかは、「信用されている」ということで判断されているのではありません。

信用されていないのなら、日勤業務も同じように指導役がついたりするはずですよね。

もし自分が信用されていないと感じるなら、それは自分に自信がないからです。

 

しっかりと知識や技術を身に着け、先輩に報告や相談が出来るようになれば、自信もついてくると思います。

病棟が提示する夜勤開始時期はあくまで目安であるので、焦って夜勤に入ろうとしなくてもいいと思います。

人によって成長のスピードは違うので、自分だけ同期より遅れていると感じる必要もないです。

今はバリバリ働いている先輩看護師でも、実は新人時代はなかなか夜勤に入れなかったという人もいます。

まとめ~今は焦らずにしっかり経験を積んでおこう~

採血が苦手これから夜勤に入る新人看護師さんも、夜勤になかなか入れなかったり、いつまでも指導役がつくことで悩んでいる新人看護師のみなさんも、今は焦らずに、夜勤に向けてしっかり経験を積んでおくことが大切です。

余裕がある時は、ナースコールを積極的にとってみたり、急変時の対応について勉強したり、自分の頭の中でシュミレーションしておくのもいいと思います。

そして夜勤に入るために、まずは、自分の日々の日勤業務を効率的に正確に行えるようになることを目標に頑張りましょう。

業務をスムーズに行えないという人は、あらかじめやるべき事をリストアップし、優先順位をつける習慣を身につけましょう。

すべて一人で何とかしようと思わず、時間を考え、出来ないことは人に頼むという判断も、時にはしなくてはいけません。

採血や点滴が出来ない時は、何回やっても出来ませんので、早めに選手交代するという判断も必要です。

時間が重なってしまう業務も、わかった時点で早めに対策が出来るようになりましょう。

ミスや仕事の抜けが多い人は、忘れないようメモを取ったり、リストアップしたやるべき事の終わったものにチェックをしていくようにしてみましょう。

自分がどういった事を忘れやすいのか、間違えやすいのかを振り返ることもミスの回避に繋がります。

一つの事に集中しすぎず、常に周りをみて行動することも大切です。

焦った時こそ、一度ひと呼吸おいて冷静になれるよう自分をコントロールする練習をしてみて下さい。

 

そして最も重要なことは、報告・連絡・相談することです。

 

わからないこと、不安なことはリーダーや先輩看護師に相談して下さい。

リーダーや先輩看護師からみて心配になるのは、いろいろ相談してくる新人看護師よりも、「大丈夫です」といってなにも言ってこない新人看護師の方です。

わかっていないことを責められるのを怖れて、わからないことをそのままにして何かをしてしまうことの方が危険です。

相談するのが怖ければ、「自分の勉強不足なのですが…」という風に切り出してみるといいと思います。

 

リーダーに報告する習慣をつけていれば、次勤務への申し送りもコツがわかるようになってきます。

自分の勤務帯での状態・変化など簡潔に申し送れるようになるいいですね。

夜勤は日勤以上にチームワークが大事になってきます。

新人看護師なりに、与えられた役割をこなすことが出来るようになるよう、報告・連絡・相談を心がけましょう。

そうして経験を積んでいけば、実際に夜勤に入る時がきても、心の準備が出来ると思います。