新人看護師が受ける新人教育と心構え、教育担当者の役割を知っておこう

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働き始めた新人看護師の皆さん、新鮮な驚きの毎日だと思います。

仕事は楽しいですか、同期入社の看護師とコミュニケーションは取れていますか?それとも、忙しい毎日に疲れていますか?

新人看護師を迎え入れる職場は、新人看護師が一人前の看護師として独り立ちし、活き活きと働けるようにサポートしたいと張り切っています。

新人看護師が受ける新人教育、教育を受ける心構え、教育担当者の役割について解説します。

新人看護師の教育方法とそれぞれの教育担当者

新人看護師の教育方法は大きく分けて3つです。

  • 集合教育
  • OJT(現場教育)
  • プリセプター制度

他に病院独自のカリキュラムを作成し、教育に取り組んでいるところもあるようです。

集合教育
複数部署の新人看護師に基礎看護技術、院内の取り決め事項、感染対策、電子カルテの操作方法などを教育します。教育は、教育委員会のメンバー看護師や医師が担当する事が多いようです。

OJT(現場教育)
日々の業務の中で分からないことを解決していく方法です。新人看護師と一緒に勤務するすべての看護師が担当します。

プリセプター制度
新人看護師をプリセプティーとし、先輩看護師が1対1で教育を行う方法です。新人看護師の目標設定をサポートしていきます。通常2~3年先輩看護師が担当する事が多いようです。

新人看護師が受ける段階的な教育課程とは

病院のイメージ画像
一般的に新人看護師が受ける段階的な教育課程、プリセプターと教育担当看護師の役割について解説していきます。

看護技術チェックリスト

新人看護師が、日々の業務の中でどんな看護技術を体験し、習得できたかを確認していきます。見学した日、実施した日をチェックし、技術が独り立ちできたかをプリセプター看護師が判断します。

同じ部署に新人看護師が数人いる場合、技術習得に偏りが無い様に調節するために看護技術チェックリストは役立ちます。また、夜勤業務に入るために必要な看護技術が習得できた時点で、夜勤開始となることが多いようです。

1ヵ月、3ヵ月、6カ月、1年目の達成目標を評価

新人看護師は、1ヵ月、3ヵ月、6カ月、1年目に設定された達成目標をクリアするために頑張っていきます。

例えば、1か月目は「カルテから患者情報を収集し、1日6人の患者を受け持てる」、3か月目は「入院患者の受け入れを担当しながら、1日6人の患者を受け持てる」と段階的に目標設定されています。

達成目標をクリアするために必要な知識、技術の習得をサポートするのがプリセプター看護師です。

1年目の成果をまとめて発表

受け持ち患者に展開した看護過程をまとめ、成果として発表する機会が与えられます。

看護過程の展開を文書にまとめるのは、大変な作業です。患者さんの基礎データ、治療経過、患者さんの反応、自分が習得できたことをまとめ、プリセプターや教育担当看護師のサポートを受けながら頑張っていきます。

新人看護師の教育に関わるプリセプターと教育担当者の仕事とは

患者とコミュニケーションを取る看護師のイメージ写真
最近は、新人看護師の卒後教育が充実した施設が多くなってきています。卒後教育が充実していることを「強み」として、新人看護師を獲得したい意図があります。

新人看護師に気を付けてもらいたいことがあります。

新人看護師はお客さんでも学生でもありません、病院職員です。教育に関わる看護師は日々の業務をこなす傍ら、新人看護師の世話を焼くことになります。つまり、プリセプターと教育担当者は付きっ切りではありません。なんでも教えてくれる、助けてくれると頼り過ぎないようにしましょう。

新人看護師は、仕事に対する姿勢、患者さんとのコミュニケーション力、看護技術の習得速度などに個人差があります。仕事を始めてから直面する悩みもバラバラです。

プリセプター、教育担当者の仕事は、新人看護師の個性に配慮し、仕事の割り振りを考えたり、相談に乗ることです。新人看護師が、リアリティーショックを乗り越えて、社会人として自立することを支援します。

新人看護師が学ぶべきこと、覚えるべきことは

看護師のイメージ画像
新人看護師が、学ぶべきこと、覚えるべきことの全体像を把握することを知っておくことは大切です。ここに挙げたのは、おおむね1ヵ月~3ヵ月の内容です。

日々の看護業務の流れ

申し送り受けから終業までの流れです。

与薬・点滴・注射の確認と実施方法、検査予定の把握、バイタルサイン測定、食事準備と介助、経管栄養の管理など。1項目ごとに時間がかかり過ぎ、患者さんの食事時間が遅れる、検査開始時間に間に合わない、といったことにならないよう注意しましょう。

院内、病棟の決まり事

処方箋の取り扱い方、患者さんの外出・外泊の手続き方法、物品の保管場所など、各種決まり事を覚えていきます。

記録方法、電子カルテの操作方法

看護記録の方法、電子カルテのシステムは病院によって違います。

臨地実習先と同じ看護記録方法、電子カルテシステムであれば、大きな問題はありません。記録もオーダリングも電子カルテで統一されているところもあれば、記録は電子カルテでオーダーや処方箋は紙カルテで混在、または全て紙カルテというところもあります。

看護記録の様式は、サマリー方式、フォーカスチャーティング、SOAP、完全経時記録方式などに分かれています。それぞれの方法に慣れていく必要があります。

週間業務の流れ、患者の把握

月曜日は救急カートの点検・補充、火曜日は包交台の滅菌物確認、水曜日は介助入浴日、木曜日は定期内服処方開始日、といった様な週間業務の内容を把握します。

患者さんのカルテから、効率的に必要な情報を収集できるようにします。学生時代のように、情報収取にじっくり時間をかけることが出来なくなりますので、何を知りたいか、ポイント絞ってカルテを見れるように訓練していきましょう。

これだけは押さえよう、新人看護師の心構え3条!

ナースと患者さんのイメージ画像
看護技術チェックリストや教育課程を準備して、新人看護師を迎え入れてくれる職場。新人教育を受けるにあたって、これだけは押さえておいて欲しいポイントです。

(1)同期看護師に頼り過ぎない

新人看護師の中には、分からないことを同期看護師に相談して解決しようとする人がいます。これは、教育側として最も困る行為です。

先輩看護師に聞きにくいから、自分たちで何とかしよう、ということは事故の元です。売りセプター、教育担当者、先輩看護師、管理者がいるにも関わらず、同期看護師を頼るのは絶対に止めましょう。

(2)必ず、分からないことをまとめておく

日々の業務を振り返り分からないことはまとめておく。これは基本です。

習得できたことや学びと共に、分からなかったことや疑問、不安に感じたことはまとめておきましょう。毎日をただ忙しい忙しいと過ごしているばかりでは、看護師として成長する機会を逃してしまいます。

(3)自分勝手に判断しない

新人看護師の時期にインシデントを起こしてしまうと、心に大きなダメージを受けます。

患者さんの事故転倒など、不可抗力の事故もありますが、投薬ミスなど誰にも相談せず自分で判断したことが間違っていた場合は大変です。新人看護師はWチェックが必要なことはもちろん、自分で判断できないことは必ずプリセプター、リーダー看護師、先輩看護師に相談するようにしましょう。

まとめ

いかがでしたか?

新人看護師は覚えること、習得することが多く、大変な毎日だとおもいます。新人看護師の皆さんを、周囲はサポートし育てていきたい、独り立ちしてもらいたいと頑張っています。

教える側のプリセプターは新人看護師との関りを通して、ベテラン看護師として成長していきます。ともに成長できるように一緒に頑張りましょう。

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