気になる助産師の給与公開!?看護師から資格取得の道・将来ビジョンもご紹介

看護師キャリアアップ
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看護師として働くみなさんの中には、キャリアアップの選択肢の1つとして『助産師』資格に興味を持っている方もいるかも知れませんね。

そこで今回は助産師の資格取得までの道のりや気になる給与面、将来ビジョンも含めて一挙にご紹介します。

キャリアアップを目指したい看護師さんにぜひオススメの記事です!

少子化なのに助産師が足りない?助産師に注目が集まるワケ

あなたは「今は少子化の世の中。子どもが減れば、助産師の需要も減るのでは?」なんて思っていませんか。

いえいえ、そんなことないんです!

昨今は出産年齢の高齢化に伴ってハイリスクな妊娠・出産が増えています。

一方で、訴訟などの懸念から産婦人科医師が減っているのです。

また女性が子供を産む回数が少なくなった分、「出産という一生に一度のイベントを自分らしい形で迎えたい」とお産のスタイルも多様化。

そこで注目されているのが周産期についての豊富な知識と技術を有する「助産師」の存在なのです!

最近では産婦人科医に代わって助産師が外来診察を担当する「助産師外来」なども増えつつあります。

また病院には難しいよりきめ細やかなケアを行い、理想のお産をサポートする「助産院」を自ら開業する助産師もいるのです。

このように少子化の時代と言えど、助産師が活躍できるフィールドが増えている背景に対し、実際に働く助産師の数はまだまだ不足しているのが現状なのです。

助産師が活躍できるフィールドは病院だけじゃない!

助産師が活躍できる場所としては下記のような場所があります。

それぞれの特徴も一緒にまとめてみました。

病院

ここで働く助産師が一番多い。病棟・外来で勤務する助産師がいる。
最近では助産師が妊婦や褥婦の育児・おっぱいケアなどの相談にのる「助産師外来」を持つ病院も増加傾向に。
大学病院や総合病院などの規模の大きい病院は研修制度が充実していたり、幅広い症例の経験を積むことができる。
一方、産婦人科専門の個人病院は、病院によって妊婦が分娩方法を選択できたり、独自のケアを取り入れていたりと特徴も様々。

クリニック

分娩施設を持たないクリニックでも、妊婦健診や保健指導などで活躍する助産師も。

助産院

より自然でその人らしいお産のあり方を求めて、近年再注目されるのが助産院。責任は重い分、助産師の専門性や主体性を存分に発揮できる職場。
自らが助産院を開業するケースもある。

保健センター・保健所

産後にお母さんと赤ちゃんの自宅を訪問し、赤ちゃんの定期検診を行う他、お母さんの育児相談にのったり、おっぱいケアなどの業務を行う助産師も。

一般企業:赤ちゃん関連のサービス業など

助産師免許を活かして、「マタニティ/ベビーヨガサロン」や「おっぱいケアサロン」などのサービス業で働く助産師も。

こうして見ると、助産師の活躍の場所は多岐にわたることがわかります。

まずはある程度規模の大きな病院で経験を積んだあと、その経験を活かして助産院でお母さんと赤ちゃん主体のお産をサポートしたり、

助産師の専門性や知識を活かして開業するなど様々な将来ビジョンを描くことができそうですね!

助産師の気になる給与。看護師との差はどのくらい?

助産師と看護師、給与はどのくらい違うのか?みなさん、気になるところですよね。

ある調査によると、両者の平均年収を比較した際に以下のような結果になったそうです。

正看護師 約460万円
助産師 約511万円

※条件:東京都勤務、経験1~5年、夜勤ありで比較

新生児この結果を見るだけでも、看護師と助産師は年収で51万円も差があることがわかります。

お金の面からみても、資格取得後、何年・何十年と働けることを考えれば、給与面から見ても十分に助産師を目指してみる価値がありそうですね。

しかし、助産師は新らしいの命を預かる責任あるとても大切な誇りある仕事。

給料が良いから目指すのではなく、助産師という特別な仕事に対してモチベーションをもって取り組める人、お母さんをサポートしたい人、新生児が誕生する瞬間の感動に携わりたい人にこそ向いていると言えます。

決して楽な仕事ではありませんからね。(ただし、後述の助産師になる費用かかるため、このくらいの給料アップは必然でしょう)

そもそも看護師⇒助産師、どうやったらなれる?

女性のみ自分はモチベーションはある!と思う人は多くいるでしょう。

では、看護師として働く人が助産師資格を取得するには、どのような道があるのでしょうか?

まず大前提として押さえておきたいのが、下記の2点。

  • 正看護師免許を持つ者が、助産師国家試験を受験可能(准看護師の場合は、まず正看になる必要あり)
  • 助産師になれるのは女性のみ

海外には男性の助産師も存在しますが、日本では現状、女性しか助産師になることができないのです。

正看護師免許を取得後に助産師資格を取得

次に、正看護師免許を取得後に助産師を目指すルートですが、大まかに分けて以下の2通りの道があります。

①文部科学大臣の指定した学校か、厚生労働大臣の指定した助産師養成所に入学
②看護大学の助産師コース、助産育成課程がある大学院に編入

①②ともに単位の取得にかかる時間は、約1050時間。これらを1~2年(各養成機関により異なる)をかけ修了した後、国家試験に合格すれば、晴れて助産師免許を取得することができます。

助産師養成機関での生活はどう?

助産師養成機関へ入学後の生活も少し見てみましょう。

まず、講義はほとんど日中に行われます。

単位取得にかかる1050時間を245日(年間休日120日として)で単純に割り計算すると、1日の講義時間は約4.3時間。

もちろん、講義の他にテストや実習があることを考えると、結構な忙しさです。(1年過程の場合)

このことから、看護師として働きながらの進学は正直難しいと言えます。

そのため一旦退職して養成機関に入学するか、病院によっては在学期間を休職扱いとして認めてくれるケースもあるようです。

助産師不足の原因は、養成機関への入学の難しさにあり?

お悩みナース助産師国家試験の合格率ってどのくらいか知っていますか?

なんと、H29年度の合格率は98.7%!これは受験したらほぼ全員が合格することを意味します。

ただ!助産師養成機関は元々数少ない上に、毎年の募集定員も5~40名とばらつきはあるものの少人数。

そのため受験者が集中しやすく、学校によっては倍率10倍近くになる所もあるとか!

看護師養成機関(3年過程)が全国に827カ所あるのに対し、助産師養成機関は210カ所(2016年日本看護協会調査)です。

助産師養成機関への入学はいかに狭き門かということが分かります。

助産師免許を取得するためにかかる費用はどのくらい?

では、助産師免許を取得するためにはどのくらいの費用がかかるのでしょう?

各養成機関の年間授業料だけを単純に比較しても10数万円~100万円以上まで、養成機関によってかなりの差があるようです。

一般に助産師養成所は国公立が多いため、費用も安い傾向にありますが、全国に34カ所のみと少なく、倍率も高い傾向にあります。

一方、大学・大学院は私学となると費用が高めです。

加えて養成機関に通う間の住居費や生活費に加え、書籍代や実習にかかる費用・交通費など様々な費用がかかります

場合によっては、まず養成機関の入試対策として予備校に通うというケースも想定されます。

助産師を目指すなら、養成機関入学前にある程度のお金を貯めておくことが必要ですね。

まずは助産師資格取得をバックアップしてくれる病院に転職するのもアリ

小児乳幼児助産師になるためには、それなりの費用がかかることがわかってきました。

そこで聞こえてきそうなのが、「え~、私あまり貯金してないから無理かも」「奨学金の返済も終わってないし…」といった声。

そんなあなた、ちょっと待って!諦めるのはまだ早い!

病院によっては助産師免許取得をバックアップしてくれる所もあるんです。

免許取得後にその病院で助産師として勤務することは必要ですが、病院が学費を一部または全額負担してくれたり、在学期間は休職扱いにして身分を保障(健康保険、年金など)してくれたり、一部給与を出してくれるような病院もあるようです。

至れり尽くせりすぎて、そんなの嬉しすぎます(笑)。

「お金がないけど、助産師になりたい!」という人は、資格取得支援制度のある病院を探して転職してみる、という方法もアリです。

病院探しの際、支援制度の内容を吟味することはもちろん大切ですが、助産師免許取得後も長く働きたい、働けそうな病院か?という視点で慎重に転職先を選びましょう。

自分一人で情報を集めるのは大変なこともあるので、転職支援サービスを利用してみるのもおすすめです。

おわりに

いかがでしたか?

助産師は新しい生命の誕生に立ち会い、赤ちゃんとお母さんをサポートすることができる素敵な仕事です。

責任の重さや大変さはもちろんありますが、それだけやりがいも大きく将来性のある資格といえるでしょう。

この記事が助産師に興味がある方にとって、少しでもお役に立てれば嬉しいです。

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