看護師といえば、95%を女性が占めている特殊な仕事です。
そんな看護師によくあることは、結婚・出産に伴う退職や休職、人間関係のトラブルや仕事へのストレスによる離職や転職です。
子育てが一段落するまではとりあえず休職したい、心身共に疲れてしまったので少し看護師の仕事から離れたい、そう考える看護師も少なくはありません。
しかし、そんな看護師達のほとんどが復職をしています。
そして、復職する多くの看護師が、ブランクに対する心配と不安を抱えています。
今回は、3年のブランクがある看護師が復職する際に考えるべきことや、オススメの復職先について紹介していきます。
看護師の離職率・復職率って実際どのくらい?
突然ですが、看護師の離職率を知っていますか?
2017年4月に日本看護協会が発表した「2016年病院看護実態調査」では、常勤看護師の離職率は10.9%で、5年間も11%前後で推移しています。
そして、看護師が離職するまでの平均勤続年数は理由問わず6年間で、復職率は8割です。
離職率が高い一方で復職率も高いということは、多くの看護師が離職→ブランク→復職をしているという証拠です。
女性社会だからこそこうなりますよね、当然。この辺の分析は下記の記事に詳しくありますのでぜひご参考に。
看護師にとって3年のブランクは当たり前!

ブランク3年って普通?!
今回は3年のブランクについてより深く掘り下げていきましょう!
看護師という仕事は資格さえあればすぐに復職できます。
そのため、結婚や出産を機に退職して看護師という仕事から長期間離れる人が多いです。
退職はせずに育児休業を習得している看護師の中には、休業中に次の子供を妊娠して休業を延長、なんてことも珍しくありません。
要するに、看護師にとって離職、休職、復職は当たり前なのです。
となると、正直言って、3年のブランクは看護師にとっては珍しいことではありません。
ブランク看護師の復職後の心配な点ってどんなところ?

大丈夫かなぁ~~~
そうは言っても、1度仕事から離れると復職をする時は何かと心配ですよね。
特に、看護師として復帰する時に一番心配なのは看護技術と知識なのではないでしょうか。
採血のやり方忘れてしまったな・・・新しい科に行ったら全部一から勉強しなくちゃいけないな・・・。
しかし私の経験から言いますと、何人もの転職・復職してきた先輩や後輩を見てきましたが、そこに関してはあまり気にすることはありません。
一度習得した技術はやはり体が覚えています。
採血については、みんな最初こそ緊張したと言いますが、二回目から本当にブランクある?と思うくらい普通にブスっと針を刺しています。
3回目からはもう普通~に採血しています(笑)
でもブランク3年くらいなら全然余裕

とりあえず技術・知識面はよゆっす
ブランク3年で復職した先輩なんて、「え、本当に休んでました?」と言いたくなりました(笑)
そして知識に関しても、今まで違う科で培ってきた知識が大前提にあり、そこに結び付けていくことができるので全く知識不足を感じません。
むしろ、自分より断然知識あるな~と感じることが多々あります。
特に私は1つの科しか経験していないため、他の科のことは詳しく分かりません。
しかし患者様は様々な疾患を抱えていることがほとんどなので、他の科の知識を持っている看護師は本当に強いです。
なので、違う科を経験しているということは看護師として大きな強みになるので、自信をもってほしいです。
もはや3年のブランクなんて、看護師にとっては当たり前のことなので心配ご無用ですよ。
実際に復職するならオススメの職場はどんなところ?
では、具体的に復職先についての話をしましょう。
復職先を決めるにあたって、なぜ以前の職場を離職したのかがポイントになると考えられます。
子育てがネックならクリニックか外来

問題は子供なのよねえ~
結婚や出産を機に離職した場合は、家庭があるので復職する際に残業や夜勤は家族の理解が得られなければ難しいですね。
特に子供がいる場合、保育園に預けるという大きな関門があります。
大都市なら保育園に入れるのも一苦労。
現時点で就労状態にある場合(育休中で病院に籍が残っているなど)は比較的保育園に受かりますが、現時点でどこも働いていない、就職先の内定をもらっていない、という状況での保育園は受かる可能性が低いです。
私は大阪市在住ですが、9月に翌年度の保育園を申し込みます。
その時点で就労している書類や、内定の書類を提出しなくてはなりません。
大変ですが、本当に復帰をするのであれば事前準備が必要です。
そして総合病院は夜勤や残業が多いので、家庭を持ちながら働くのはなかなかハードです。
子育てが落ち着くまでは近所のクリニックや、病院の外来で働き、子供が大きくなってから総合病院に復帰する、というママさんナースも少なくありません。
10年程度のブランクがあるならまだしも、3年程度なら技術も知識も新しいですし、その点で困ることはほとんどないと考えられます。
自己都合で辞めたなら辞めた原因を考慮

辛すぎに伴い勢いで辞めさせていただきます。
次に、業務内容などが理由で離職した場合ですが、前の職場で人間関係が合わなかった場合、少し雰囲気を変えた病院や、全く違う職場で働くと良いでしょう。
私の知っている辞めた看護師も様々な理由がありました。
救命救急で働いていた後輩は、息をつく間もないバタバタ感についていけなかったと言って辞めました。
呼吸器内科で働いていた友人は、苦しみながら死んでいく患者様の姿を見るのが辛くなったと言って辞めました。
人によって辞める理由はそれぞれです。
しかし、看護師として勤務し、自分に合う業務、合わない業務を見つけることができたことはとても大きな収穫です。
本当は看護師として最期を見送る仕事がしたかったのに手術部に回された、なんてことになると、自分が何のために看護師になったのか分からなくなってしまいますよね。
せっかく憧れの看護師として働くのですから、自分が最もやりたいと感じ、充実している、患者様のお役に立つことができている、と感じることのできる仕事をしたいですね。
きっとそっちの方が働いていてイキイキしますし、そんなあなたの姿を見る患者様も元気をもらうことができるでしょう。
看護師が働く先は病院だけじゃない!?
看護師という仕事は病院だけではありません。
高齢者の多いデイサービスや、小さい子供ばかりの保育園まで、探せばたくさんあります。
3年前までガッツリ現役でした、なんて言うと雇い側はラッキー!なんて思うかもしれませんね。
3年程度のブランクはあまり空白期間とはみなされません。
自分の看護師像をもう一度見直して、自分に合うと思う職場を見つけてみてください。
3年くらいのブランクなら心配ご無用!復職してもう一度患者さんの看護をしよう!

ブランク3年は全然思い出せるレベル
冒頭にも述べましたが、ブランクから復職した看護師は8割にものぼります。
最初は採血などの看護技術で不安な気持ちになったり、新しい薬の名前を覚えるのが大変だったりもしますが、最も大変だった新人の頃と比べると断然楽です。
最初は何かと緊張すると思いますが、すぐにまた出来るようになります。
そして、看護師という仕事は多岐にわたるということを忘れないでください。
必ずあなたにピッタリの職場がありますよっ。
看護師という仕事が好きだから、誇りを持っているからこそ、あなたは看護師として復職をするのだと思います。
看護師はとてもキツい仕事ですが、看護を行った患者様から感謝をされる、とても素敵な仕事です。
ブランクは心配かもしれませんが、復職後はそんな心配をしていたことすら忘れてしまうでしょう。
看護師不足が叫ばれている今、多くの患者様があなたの帰りを心待ちにしていますよ。
さらに詳しく看護師のブランク→復職についてケース別に解説した記事を用意しましたので、よろしければこちらも参考にしてみてくださいね。←随時体験談追加中です!
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