みなさんは「離島ナース」についてどんなイメージをお持ちですか?
勝手ですが、私は「給料が良さそう」「時間に追われずゆっくり仕事ができそう」という良いイメージと「スキルがないと離島では働けなさそう」「環境に溶け込むのが大変そう」という悪いイメージの両方がありますが、本当のところはどうなのでしょうか。
そこで今回は、意外と知られていない離島ナースについて、仕事内容や給料に関する事まで色々調べてまとめてみましたので興味がある方は是非参考にして下さいね。
離島ナースとは?

もう今の仕事いや、職場変える・・・
離島ナースとは離島応援ナースと呼ばれる事もありますし、リゾートナースと呼ばれる事もありますが、根本的には離島で働く看護師の事を言うので知っておきましょう。
日本には北から南まで様々な離島があります。
看護師の仕事として大差はありませんが、勤務地や職場によっては業務内容が異なります。
離島応援ナースとリゾートナースについては詳しく説明すると以下のようになります。
離島応援ナース
離島のためどうしても看護師の確保が難しく、雇用期間を設けて看護師を募集し、期間限定の応援として働く看護師の事を言います。
その期間は数ヶ月~3年など施設によって様々ですが、自分で働きたい期間を事前に申し出る事ができるケースもあります。
リゾートナース

一度は住んでみたい南の島
主にリゾート地で働く看護師の事を言います。
そのため離島に限らずリゾート地のホテルや施設の医務室などが勤務先となるケースが多いようです。
離島ナースと同じ意味で使われる事もありますが、根本的には意味が違うので知っておいて損はないはずです。
たまたま旅行で訪れた離島に惹かれ、ここで働いてみたいと思う看護師もいると思います。
その場合、気になる事が色々出てきますよね。
例を挙げると以下のような事ではないでしょうか。
- 看護師の募集はあるか(募集内容はどこで確認できるのか)
- 看護師の業務内容
- 勤務形態
- 施設の規模(病床数や1日の来院数など)
- 給料、ボーナス、手当などの金銭的問題
- 働いている間の住居について
- 離島ならではのギャップ
他にも気になる事はあると思いますが、どれも働く前に知っておくべき内容と言えるのではないでしょうか。
そこで次は離島で看護師として働く上でのメリットとデメリットを紹介しますので、一緒に比較しましょう。
看護師として離島で働くメリットとデメリット
一時の気持ちだけで離島で働く事を決める方もいますが、働いてから後悔するよりもしっかりメリットとデメリットを理解した上で働く方が良いと思いますのでここに載せておきますね。
離島で働くメリット①アクティビティを満喫できる
離島は海に囲まれ、自然豊かなところが多いので、勤務時間以外の自分の時間をアクティビティの時間に充てる事ができます。
観光はもちろん、スキューバダイビングやサーフィン、フィッシング、登山などを空いた時間にすぐできるのは魅力ですよね。
自然に囲まれているだけで時間がゆっくり過ぎていく感覚を味わう事ができ、癒しの時間としてゆったり過ごせるのも離島ならではだと思います。
離島で働くメリット②雇用条件が良い

世の中金!
離島ナースに共通して言えるのは、一般の医療機関で働くよりも雇用条件全般が良いのが特徴です。
特に給料については高い給料を支払ってでも看護師の人材確保がしたいという背景があります。
私達が思っているよりも離島の看護師不足は深刻という事なんですね。
さらに住居はもちろん、家具・家電も備え付けられている部屋が提供されたり、面接や引っ越しなどの費用も離島が負担してくれる事も多いので、事前に確認すると良いでしょう。
離島で働くメリット③人間関係を築きやすい

地域の助け合いがすごい!
「離島は閉鎖的」というイメージを持っている人は少なくないと思いますが、離島側からすると慢性的な看護師不足を解消してくれる存在のため、歓迎されるケースが多いようです。
働く施設にもよりますが、特に外来ともなると離島の地元民との交流も多いと思うので、人間関係を築くのは難しくないでしょう。
ただし、コミュニティが小さいのでムラ社会特有の窮屈感はあるかもしれません。
それは一緒に働くスタッフからも必要とされる事が多いため、常識の範囲内で与えられた仕事をしっかりこなしていれば、人間関係で苦労する事はほぼないと言っても良いと思います。
離島で働くメリット④貯蓄できる
これは離島で働く先輩看護師が言っていたのです。
離島で働く看護師は他の看護師よりも給料が高いのに対し、離島内での使い道があまりないとの事で自然に貯蓄できると話していました。
応援として短期間働くだけでも貯蓄できると思いますので、将来を考えて少しでも貯蓄したいと思っている方にはオススメかも知れません。
離島で働くデメリット①どんな事でも臨機応変に対応できるスキルが求められる

なんでもこなせる方が良い
離島の病院(診療所)は、離島の住人の窓口となります。
必要に応じて大きい病院へ紹介や搬送するケースもありますが、離島でできる事は対応しなければなりません。
そのため世代を問わず、急性期から慢性期まで様々な疾患に対応できるスキルが必要と言えます。
もちろん離島で働く看護師に指導して貰う事も可能ですが、ある程度の知識と経験がないと即戦力にはなりませんし、自分を無力に感じてしまう事もあるようなので注意が必要です。
離島で働くデメリット②スキルアップが難しい
他の医療機関と比較すると、どうしても離島は閉鎖的で先進医療とは言えません。
そのため、これまでの看護師としてのスキルは活かせても、離島でスキルアップを目指すのは難しいケースがあります。
また、期間限定での雇用の場合は特に、看護師としての経歴を評価されにくい傾向にあります。
離島で働くデメリット③慣れない環境に順応できない

オラ、東京さ帰りテェ
いざ離島に住んで働いてみると、観光で訪れるのとは違って環境の変化によるストレスを受けやすい傾向にあります。
特に生活の不便さは慣れるまで大変だと思いますし、離島によっては方言が強い場所もありますから、理解するまで時間がかかる事もあります。
そのため、知らず知らずのうちにストレスをため込んでしまい、身体に不調をきたしてしまう看護師も少なくありません。
ちなみに余談ですが、私は小さい頃離島に住んでいた時期があり、病院受診した際はどのスタッフにも優しくして貰った記憶があります。
地元民目線で話をすると、離島はどうしても物価が高いですし、夜遅くまで営業しているお店もあまりありません。
また、船が主な移動手段となっている場合は、天候によって運行しない事もあります。
そんな時は物資の流通もないので数日暮らしていけるだけの備蓄と常にしておかなければならないというデメリットもあると思いました。
それでも都会では味わう事ができない自然に囲まれた生活は楽しかった思い出があります。
離島ナースのお仕事や働き方について
離島で働く看護師はどんな仕事をしているのか気になりませんか?答えを言ってしまうと、看護師としての役割は大きい病院と大差はありません。
ですが、離島という事で限られたスタッフの人数で業務をこなしている分、看護師としての仕事以外にも雑用を任される事も多いようです。
看護師としての基本的なスキル(※採血、点滴、アセスメント、移動介助、投薬など)があればまず問題ないと言えるでしょう。
+αとして急変対応や救命救急などのスキルがあるともっと活躍できると思います。
働き方についてですが、入院施設がない場合は外来のみの勤務になりますし、入院施設がある場合は夜勤もあります。
看護師の人材が不足しているところでは日当直(24時間勤務)として働くケースもありますので勤務形態の確認は必須と言えますね。
離島ナースとして働きたい場合はどうしたらいいの?
離島で看護師として働きたいと思った場合はどうしたら良いのかと言うと、大きく2つの方法がありますので紹介しますね。
自分で直接求人情報を確認する
離島によって違いはありますが、役所・役場・病院(施設)へ自分で直接問い合わせをする方法があります。
現時点で看護師の募集が出ていない場合でも、看護師を募集する際に優先的に連絡をくれる場合もあるようなので問い合わせて損はないはずです。
また、離島のHPなどに掲載されている事もありますので、定期的にチェックしてみるのも良いかも知れません。
看護師求人サイトを経由する
看護師専用の求人サイトで離島ナースの求人を確認する事もできますが、応援ナース専用の看護師求人サイトがあるのはご存知でしたでしょうか?
離島に的を絞って働きたいと考えている場合は、登録をして現時点でどんな募集が出ているのか調べてみても良いと思います。
登録は無料ですし、登録すると専属のコンサルタントがついて新しい求人情報が入り次第連絡をくれる事もあります。
自分からは直接聞きづらい雇用に関する内容などもコンサルタントが間に入って質問してくれたりするので不安を抱える事も少ないと思います。
最後に
ナースに限らず離島の暮らしは都会の生活とは全く違います。
最後に、ここまで読んでくれた方だけに、離島生活の最大のメリットをこっそり教えましょう。
じつは離島ナースの中でも特にリゾート地や時期的な観光シーズンがある地域は、全国からバイトが訪れ賑わいます。
プライベート面では彼らに接触すると出会いありイベントありアクティビティありで、期間限定ですが楽しい人夏を過ごすことができたりします。
実は異性との出会いを求めて離島で働くケースは割と多いのですよ。
独り寂しく生活するかと思いきや、都会で必死に働くより出会った仲間との和気あいあいタイムを楽しく過ごすことが可能だったりします。
とはいえ、場所によると思うので、その辺も合わせて転職サービスにコンサルしてもらうのが確実です。
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